映画「ディア・ファミリー」の主題歌
2024年6月14日公開予定の映画「ディア・ファミリー」は、人工心臓の開発に挑んだ家族の実話を元に描いた感動のヒューマンドラマ。実話を元にした作品のため多くの期待の声が寄せられています。
さらに主人公に大泉洋が抜擢され、さらなる注目を浴びている、いま最もホットな映画です。
そして、主題歌はMrs. GREEN APPLEの新曲「Dear」に決定しました。
Mrs. GREEN APPLEは、独自のポップロックサウンドで人気を博しており『Dear』もその代表曲の一つと言えます。
人々との絆や大切な人への感謝をテーマにしており、聴く者に励ましや温かい気持ちを与えているのが特徴です。
映画のストーリーに合わせて、命の尊さや愛のメッセージが溢れており、心にグッとくるものがあるでしょう。
また、美しく儚さを感じられるMVも必見です。
フレーズごとにどのような意味が込められているのか、紐解きましょう。
紡ぎ出された感謝と愛を込めて
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扉の先には
何があるかわからないけど
誰かがきっと貴方を待ってる
≪Dear 歌詞より抜粋≫
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冒頭で「扉の先には何があるか分からないけど」と言っているのは、未来への大きな期待や不安が入り混じった感情を表しています。
大泉演じる主人公・坪井宣政は、娘・佳美が幼い頃に余命10年の宣告を受けます。
どの医療機関でも治せないという辛い現実を目の当たりにし、自分で人工心臓を作ると決めたのです。
そんな主人公のチャレンジ精神や熱い想い、決意などが歌詞に込められていると思いました。
まさに父から娘への無償の愛が詰まったメッセージではないでしょうか。
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左胸の鼓動を感じてる
右の脳で君を愛してる
両の手で誰かに触れて
私は今日も生きてる
≪Dear 歌詞より抜粋≫
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「左胸の鼓動を感じてる」は、自分の心臓の音を感じている様子がうかがえますね。
「右の脳で君を愛してる」は、右脳の働きや機能でもある、五感や感情、想像力などを表しています。
そのためこのフレーズでは、右脳の働きにより感情が芽生え、ストレートな愛情を伝えているのでしょう。
そのあとに「両の手で誰かに触れて私は今日も生きる」。
生きる喜びや命のありがたみを感じる様子が描かれています。
まっすぐな気持ちに心が響いて思わずうるっときますね。
しあわせなひとときを噛みしめながら、ジャムを塗る
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9月の花の色に準えて
強く誓う 愛したい
涙も枯れてしまう
哀しみを食らう日もあるけど
貴方はきっと強さも持ってる
≪Dear 歌詞より抜粋≫
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「9月の花の色」は、9月の誕生花・リンドウを意味しています。
リンドウは青や紫などの寒色系の色が特徴で、花言葉は「勝利」「正義感」です。
また、日本や中国ではリンドウの根を薬として用いる習慣があり、そこから病気に勝つ花と呼ばれるようになりました。
ほかにも「悲しんでいるあなたを愛する」といった意味もあり、嘆き悲しむ主人公を励ます様子を例えたのかもしれませんね。
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幼さでパンを作って
大人びてジャムを塗ろう
いつかまた机を囲んで
懐かしい話をしよう
≪Dear 歌詞より抜粋≫
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幼い頃はパン作りで満足していましたが、年齢が上がるにつれて「パンにはジャムをつける食べ方がある」と、知恵を身につけたのではないでしょうか。
そういった平穏な日々を懐かしみながら「生きていると辛いこともあるけれど、楽しいこともある」と、命のありがたみを噛みしめている様子とも捉えられますね。
また、Mrs. GREEN APPLEのファンの総称が「JAM’s」なので、掛け合わせた可能性もあります。
映画の世界観と歌詞をセットで楽しみながら涙活しよう!
今回は、Mrs. GREEN APPLE『Dear』の歌詞の意味を考察しました。感動的な映画の世界観にぴったりの歌詞や儚げを感じるMVは、まさに感慨深いでしょう。
特に「思い切り泣きたい!」「愛を感じたい!」という方におすすめです。
ぜひ素敵なストーリーを味わいながら、感性を磨いてみてはいかがでしょうか?
【Mrs. GREEN APPLE PROFILE】 大森元貴 (Vo/Gt) 若井滉斗 (Gt) 藤澤涼架 (Key) 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。 以来、毎年1枚のオリジナルアルバムリリースと着実なライブ活動を続け、2019年12月から行われた初の全国アリーナツアー「エデ···