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【インタビュー】“闇を照らす救世主” 甘病神℃ロヲムの4人聞く、これまでとこれから。

2022年3月に解散した幻色シアター」そんな幻色シアターのダーク&ロックな部分のみを抽出しD.N.A.を引き継ぎ、23年9月22日にデビューしたのは甘病神℃ロヲムだ。コンセプトは“闇を照らす救世主”。謎多き、4人のこれまでとこれから。彼女たちはいかにしてアイドルを志し、ここまで辿り着いたのか。今回は、そんな甘病神℃ロヲムの4人にたっぷりと話を聞いた。

それぞれのアイドル物語のスタート地点

──まずは、皆さんがなぜアイドルを志したのかというところからお聞きしたいと思います。

うさみぴょん:元々アイドルが好きで。地元は秋田県なんですけど、アイドルのライブにたくさん行きたいと思って上京したんです。アイドルさんのライブをたくさん観ていく中でチェキを撮ったときに「アイドルじゃないの? アイドルをやった方がいいよ」と声を掛けてもらって。それがきっかけで自分もアイドルになれるんだと思ったというか。そこからオーディションを探して、今の事務所に出会ったのが大きなキッカケです。


──なるほど。ありん♡めろかおすさんはいかがですか?

ありん♡めろかおす:私は、小さい頃から可愛いものや女の子っぽいものが好きで。自分の中で独特な世界観が昔からあって。ただその世界観を表現する場が今までなくて……。好きのものを表現できる場所が欲しかったし、元々アイドルも好きだったからアイドルになりたいなと思ったんです。

あとは、自分のことを社会不適合者だと思っていて。仕事とかも出来ないんですよ。働くということが苦手で、バイトもすぐ辞めちゃうし、お仕事ができないからアイドルをしてる節もあります……(笑)。


──でもアイドルとして働けているのだから、そんなことないのでは?

ありん♡めろかおす:うーん、でも自分でも自覚は最近までなくて。ずっと甘やかされて育ってきたというか。母に怒られたこともなかったし、世の中に出て自分が初めて社会不適合者だと気づきました。


──逢音柚香さんはいかがですか?

逢音柚香(以下、逢音):私も小さい頃からアイドルが好きで、いろんなライブに連れて行ってもらっていて。でも、自分がステージに立つ側になるとは考えていなくて、アイドルは推すもの。ステージでキラキラ輝くアイドルさんを観ているという状況だったんです。

そこから成長する中で、自分がステージに立つチャンスがあるんじゃないかと思い始めて、明確にアイドルになりたいなと思うようになりました。そんなときに観たのが、幻色シアターさんのライブ。そこで自分もこういうライブをしたいなと思ったんです。


──中でも、憧れていたアイドルはいらっしゃいますか?

逢音:いちばん好きだったアイドルは、ラストアイドルさん。すごく好きで、ずっとライブに行ったりしていましたね!


──星見まわるさんはいかがですか?

星見まわる(以下、星見):私はアイドル好きだったり、アイドルオタクだったというわけではなくて。ゲームやアニメとかでしたかアイドルを知らなかったんですけど。高校の頃、同級生がアイドルを始めたことをキッカケに自分も興味を持ち始めて、上京してきてから1年間くらい新メンバーを募集している事務所を探して、そこで見つけたのが幻色シアターでした。


──奇跡的な出会いを果たしたということですね。

星見:そうですね。いろんなところを見て、探してという感じだったので、ようやく見つけたなという感じではあります。幻色シアターを見つけて、さらにやってみたいって思ったんです。


──それは、どこに魅力を感じたんですか?

星見:うさみぴょんさんがいたからですからね。ぴょんさんが出ている映像を観て、なんだこれ、可愛い!と思ったんです。

うさみぴょん:甘病神℃ロヲムの前身グループの幻色シアターの映像を観てくれていたみたいで。そう言ってもらえるのは嬉しいですよね(笑)。


甘病神℃ロヲムとは

──先ほど、うさみさんがおっしゃったように、甘病神℃ロヲムは変遷を辿って誕生したグループです。改めて、甘病神℃ロヲムはどんなグループになるのでしょうか。

うさみぴょん:コンセプトは、“闇を照らす救世主”。可愛いもロックも兼ね備えたグループですね。


──“闇を照らす救世主”というアイデアはどこから生まれたんですか?

うさみぴょん:幻色シアターのDNAを引き継ぐグループが私たちなんですけど、幻色シアターって可愛い曲でキラキラに振り切った曲もあれば、ロック調の曲もあって。その中でもロックの部分の抽出したのが、甘病神℃ロヲムなんです。

コンセプトも、病んでいる子たちの救いになるような存在になるようなグループになりたいと思い、このコンセプトにたどり着きました。

逢音:曲も1曲の中でテンポが変わったり、展開が多くて。よく皆さんから「これで1曲なの?」って言われることも多いんです。例えば、最初はロック調が強かったものが、可愛い要素が増えていく展開とか。ロックが中心ではあるけど、可愛いことも表現できるグループだなと思います。


──先ほど、撮影前に楽曲を聴かせていただきましたけど、秀逸な楽曲ばかり。あの展開は音楽好きの層にもハマるだろうなと思いましたね。

逢音:ありがとうございます!


1年の活動期間、それぞれの思い出

──甘病神℃ロヲムを結成して、1年が経ちました。各々、印象深いことや思い出もあるかと思うんですが、お一人ずつお聞きしてもいいですか?

うさみぴょん:地元の秋田で先日生誕祭をやらせていただいたこと。自分が想像していたよりもたくさんの人が来てくれたし、家族も観てくれて! 家族は「ファンの方が温かくて、愛されている姿を見れて感動した!」と言ってくれて。それがすごく嬉しかったです。


──素敵な思い出ですね。ちなみにご家族に「アイドルをやりたい」とお話したときはどういう反応だったんですか?

うさみぴょん:うーん、言ったかな? 結構自由にやらせてもらっているので、反対もされることもなく、最初から応援してくれましたね。


──ありんさんの思い出はどうですか?

ありん♡めろかおす:私も生誕祭ですね。生誕祭を当日だけじゃなく、自分の生誕祭の1ヶ月前から毎日「踊ってみた」の投稿を出していたんですけど、動画編集もニコ動風な感じで作ったり、「生誕まであと何日」というのを動画投稿して頑張ったんです。

生誕祭で自分の世界観をみんなに知って欲しかったんですよね。フライヤーや衣装、コンセプト、世界観をまとめて自己プロデュースして皆さんに観ていただけたことが思い出です。


──自分の好きな世界観を言葉にするなら、どんな世界観になりますか?

ありん♡めろかおす:闇可愛いがめっちゃ大好きで! でも自分の世界観を言語化するのは難しいかも……(笑)。生誕のときは、自分の好きなものをメンバーもファンの方も理解して楽しんでくれたことが嬉しかったです。自分で一つのものを作り上げた感覚で達成感がありました!


──逢音さんはいかがですか?

逢音:6月2日に初めてワンマンライブをやったのが思い出です。もちろん準備もたくさんしたんですけど、ライブってファンの方たちがいないと成立しないこと。自分が思っていたよりもたくさんの人たちが来てくださっていて、ステージの袖から出る前からみんなで泣きそうになったり、アンコールも本当に嬉しくて! たくさんの方が私たちを観に来てくれたというのが、嬉しかったです


──いいですね。星見さんはいかがですか?

星見:私は、新体制お披露目ライブ。自分がメンバーになることをお披露目するライブであり、人生で初めてステージということもあって、漠然とした不安がありました。ちゃんと受け入れてもらえるのか、本当に私に出来るのか、そういう不安もあったし、ステージではたくさん失敗もしましたけど、観てくださっている皆さんがすごく楽しいそうで安心したというか。「まわる!」と名前を呼んでいただいて、私ってここに居てもいいんだと心から思えました。


──自分の存在を肯定してもらう瞬間だったんですね。加入してから3ヶ月はあっという間でしたか?

星見:そうですね。今まで歩んできた人生と全てが違います。こんなに日常で体を動かすこともなかったし、単純に忙しなく動いていて(笑)。でもそれは疲れということではなく、充実している。アイドルになってなかったら体感することなのない3ヶ月、みんなでいろんな思い出を作ったり、いろんなところでライブをしたり、たくさんの思い出を作れているのでとても有意義です!


みんな違って、みんないい

──改めて、皆さんの考える甘病神℃ロヲムの魅力とは?

うさみぴょん:メンバーがそれぞれ個性的なこと、楽曲が良くてライブが楽しいところが魅力だと思います。

ありん♡めろかおす:曲調の話が出たと思うんですが、本当に1曲でたくさんの展開がある楽曲が多いんです。初めて観た人には「面白い曲だね」と言われることも多くて、ロックだけど可愛くて盛り上がる曲もあるし、いろんな要素を含んでいるグループ。観ていて飽きないライブが魅力だなと思います。

逢音:私も楽曲も魅力の一つだと思うし、「みんな違ってみんないい」という言葉ピッタリなグループだなって思います。それぞれの個性がステージを観ることでより理解できる。そういうとことが甘病神℃ロヲムのいいところだなって思います。

星見:本当に1人1人個性的で、素敵なんです。そして、タイプが違う4人なのにちゃんと仲がいいというところが一番の魅力だと思います! 4人が同じ場所を見ているけど、それぞれのポジションを確立している。美しいなって思います(笑)。


──1年活動してきて、心境の変化や成長を感じる部分はありますか?

うさみぴょん:やっぱりメンバーの絆が深まったなと思います。お互いがアドバイスしあったり、意見を出し合える環境になったからこそここ数ヶ月で成長していると思う。

ありん♡めろかおす:私は、個人的には体力がなくて運動もしないんです。そもそも嫌いだし、外にも出ないし、家に引きこもっているような人間だったので、アイドルをするとレッスンやライブで忙しく動き回ることが多くて。デビュー当時はそれで体調を崩しがちだったり、体力的にキツかったけど、活動を続けていく中で体力もついてきて、ダンスやパフォーマンスも成長したなと思います。


──いいですね。勝手なイメージだけど、運動苦手そうなのは少し分かる気がする。

うさみぴょん:いや、こうやって言ってますけど、実はそんなことないですよ! 

ありん♡めろかおす:チアリーディングをやっていて、全国で7位だったんですよ!


──え?! すごいじゃないですか!

ありん♡めろかおす:運動部だったんですけど、プライベートでは外出たくないし、なるべく動かないことを重視してるので。


──省エネなんです。でも、全国7位はすごいですよ!

ありん♡めろかおす:シャトルランとかも80回くらい出来てました。


──女の子で80回?! アスリートじゃないですか! すごい!

ありん♡めろかおす:でも普段は、省エネです(笑)。


──逢音さんの成長を感じる部分は?

逢音:初めてのアイドル活動で自分のことで精一杯だったんですけど、最近は周りを見る余裕も出てきましたし、メンバーと意見を出し合ったり、そういうことが積極的に出来るようになったなと思います。自分の中のアイドルの理想像をどうクリアすることができるかを考えられるようになりました。


──ちなみにご自身が描くアイドル像って言葉にできますか?

逢音:誰かの支えになりたい。心が壊れそうなとき、救い的な存在、光のようなアイドルになりたいなって思っています。


──素晴らしいです。星見さんはどうですか?

星見:私は、まだ3ヶ月しか経ってないですけど結構変われたなと思っていて。今までチームで団結することをほとんどやってこなかったので、甘病神℃ロヲムというグループで一つになって活動していく中で、初めて人間と腹を割ってというか、互いが納得するまでぶつかり合うという経験ができた。メンバーのことは心から信頼しているし、信じる心というのを学ぶことができました。なんか、言い方がバケモノみたいでダメだ……。


──いやいや、そんなことないですよ! 大事なことです。

星見:ここまで仲良くなれたのが、本当に嬉しいんです!


──そうやって言えることって素晴らしいことだと思いますよ。

星見:ありがとうございます!


4人の好きなフレーズ

──UtaTenには、恒例の質問があって皆さんの好きな楽曲の推しフレーズをいつも教えていただいているんですが、お聞きしてもいいですか?

うさみぴょん:私は「思い出ミッドナイト」という曲の落ちサビ。自分が歌っている部分なんですけど、〈悲しくないのになんで涙が出ちゃうんだろう変かな〉という歌詞があって。曲自体、私たちの曲の中でもしっとり寄りで、歌詞に注目して欲しい曲なんです。自分が歌っていて、今までのことを重ね合わせて歌っている部分もあって。本当に悲しくないのに涙が出てきちゃうことがよくあって、幻色シアターのときから歌わせていただいている思い入れの深い作品です。

ありん♡めろかおす:私は、「東京が怖い。」って曲の落ちサビで私が歌っているフレーズなんですけど、そこだけ音が急に消えて、歌を魅せる曲なんですけど、歌詞が〈このまま都会で暮らしてても意味ない? そんなことないよね?〉。自分に問いかけるような歌詞なんですけど、私も上京してきたのでこの気持ちが分かるというか。都会にいることで自分の夢を叶えたいという気持ち、この時間が無駄じゃないことを信じたくてどうしようもない気持ちを歌詞に表した感じして、自分の気持ちを代弁してくれているような歌詞だなと思います。

逢音:私は、新曲の「少女、新宿パンデミックにて死ス。」の自分が歌っている落ちサビ。〈多分、きっと今日も部屋で1人 泣いたってきっと変わらないのに〉という歌詞があって。自分も少し共感ができて、気持ちが沈んじゃったとき泣いていても状況は変わらない。でも、そんなときもあるじゃないですか。その後の歌詞も好きなんですけど、〈強がりってきっと笑われても 愛されたいよね少女〉ってこのストーリー性が好きで。落ちサビを歌わせてもらっていることも含めて気持ちがすごく入って泣きそうになりながら歌うこともあるんですけど、結構大切にしているフレーズです。

星見:私も、「少女、新宿パンデミックにて死ス。」。〈強がりってきっと笑われても 愛されたいよね少女〉が私のパートで、そこからラストサビに展開していくんですけど、初めて自分に割り振られた落ちサビという思い入れ込みのセレクト。このフレーズを聴いていれば嫌でも前を向くなという強さがあって好きですね。私も性格が下を向きがちなんですけど……(笑)。こういった明るさよりも強さのある歌詞はすっと入ってくる気がしてお気に入りです。


1周年ライブは、未来へ繋がるライブに

──今後の目標・展望も教えていただけますか? まずは、個人の目標から教えてください。

うさみぴょん:新しいことにもっと挑戦していきたいと思っています。先日は、ラジオにも出演させていただいて、今回はインタビュー。甘病神℃ロヲムとしては初めての経験なんですけど、こういったメディアの露出を今後も広げていきたいなと思っています。

ありん♡めろかおす:一つは、歌があまり得意ではないのでもっと上手に歌えるように頑張りたい。もう一つは、昔から深夜番組に出たいという夢もあるのでメディアに出たり、お洋服も大好きなので自分の趣味につながるようなお仕事をやっていきたいなと思います。

逢音:一つがラジオや雑誌のお仕事を増やしていきたい。自分の好きなことを発信させていただける機会をお仕事に繋げていきたいです。もう一つは、Veats Shibuyaでワンマンライブをやりたいです。最後にもう一つ、小さい頃から歌うことが好きで、歌は自分の自信のもてるスキルだと思っているので、もっとスキル伸ばして胸を張って「私の歌を聞いて!」と言えるようになりたいです。

星見:歌とダンスのスキルアップは大前提ですが、今後の目標は「紫髪のアイドルといえば?」となったときに名前が出るアイドルになりたい。そして、趣味が格ゲーなので「EVO Japan」という格ゲーの大会に仕事として行けるようになりたいという野望があります(笑)。


──グループとしては、うさみさんいかがですか?

うさみ:遠征をたくさんして、全国にファンを増やしたいのとワンマンライブを渋谷・Spotify O-EASTでやるのが目標です。

ありん♡めろかおす:甘病神℃ロヲムのMVも制作したいですね。

逢音:全国ツアーも回りたいです。ファンの方の救いになれるようなグループになりたいです。

星見:地上波に出れるようにも頑張りたいですね! あとは、ありんさんと同じようにMVを撮ってグループの生きた証を残したいと思います!


──逢音さんがおっしゃった通り、「みんな違って、みんないい」グループですね。目標もそれぞれ明確にあっていい。最後に、2024年9月21日(日)目黒鹿鳴館にて行われる1周年記念ライブについての意気込みも教えてください。

星見:6月のワンマンライブよりも盛り上げつつ、たくさんのファンの方にお会いしたいと思いますし、「3人の後輩として私をついて来させてくれてありがとう」と「これからもよろしくお願いします」を伝えられるようなライブが出来たらいいなと思います。

逢音:甘病神℃ロヲムとして今までやってきたことを全力で出し切りたいですし、1周年を迎えられるのもファンの皆さんがいたからこそなので、感謝や愛をステージで伝えられたらと思っています。

ありん♡めろかおす:成長した姿をまず見せたいと思います。そして今まで応援してくれたファンの方へ感謝の気持ちを伝えながら、もっと応援したいと思ってもらえる、未来に繋がるライブを魅せたいです。

うさみぴょん:このメンバーで1周年を迎えられることは当たり前のことではないので、4人の姿を皆さんに見せれることがめちゃくちゃ嬉しいし、今後の甘病神℃ロヲムの未来に期待していただけるような、そんなライブができるように頑張りたいです!


TEXT 笹谷 淳介
PHOTO 若狭 健太郎(krayG monkey)

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