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【インタビュー】"誰か"の物語を歌うアイドル 点染テンセイ少女。の今までとこれから。なぜ10人の女の子はアイドルを目指したのか……。

2021年4月23日デビューした、点染テンセイ少女。はライトノベルの世界観をコンセプトにした"誰か"の物語を歌うアイドルグループだ。エモーショナルオルタナティブロックを武器にメキメキと頭角を表す10人は、なぜアイドルを志し、今の舞台に立っているのか。努力と葛藤、そしてさまざまな経験を経てパワーアップを続ける彼女たちに話を聞いた。

普通の女の子からアイドルへ

──まずは、皆さんがアイドルとして活動しようと思った経緯について教えてください。

アオハル ラムネ:私は、12歳くらいの時にNHKホールに『天才てれびくん』の大きなイベントを見に行ったことがあって。
それまでは、エンタメや歌やダンスに特別興味はなかったんですけど、自分と同世代の子たちがステージで輝いているのを目の当たりにして、私も違う景色を見たいと思ったんです。
そこから歌やダンスをやってみようと思い、アイドルを目指しました。

麗 シュウ:私は、AKB 48さんにハマったことキッカケに、いろいろなアイドルに興味を持ちました。
好きなアイドルさんが出ている雑誌やテレビは全部チェックしたり、イベントにもたくさん行きました。
本当にアイドルが大好きな人生だったんですけど、そこから自分も踊ったり、歌ったりしてキラキラしている人になってみたいと思いました。
ダンス部に入ってアイドルさんのコピーをしたり、ロックダンスをやってみたり、バンドではBABYMETALさんのコピーでボーカルを担当したりとアイドルを諦めきれず、今の事務所に応募しました。

那華喜 シイナ:私は、いつ何が起こるか分からない状況に直面したとき、後悔しない人生を歩みたかった。そんな中選択肢したのが、アイドルでした。
知見を広げるために秋葉原でメイドカフェのアルバイトをしていたんですけど、そこで見かけたのが今の事務所のアドトラック。それが大きなキッカケです。

平波 芽衣:私は、元々アイドルが大好きで。テレビの前で一緒に踊ったり、歌ったりするのが好きだったんですけど、一度地元でオーデションを受けたとき受からなくて夢を諦めてしまったんです。
でも、人生は一度きりだしもう一度挑戦してみたかった。そこから思い立って地元から上京しました。

シュンカ アキ:私は、スカウトをしていただいたことがキッカケでアイドルに。
でも、当初は、芸能関係の裏方のお仕事をしたいと思っていたんです。
自分が表に立ってこういうお仕事をするというのは想像もできなかったし、自分に出来るかどうかも不安。
そんな時、いろんなジャンルのアイドルさんがいることを知って、楽しそうだなと思ったんです。


──なるほど。みんなそれぞれの理由があって面白いですね。どんどん聞いていきましょう。

空士 ヒマリ:私は、小さい頃から人の笑顔を見るのが好きで、笑顔に携わる仕事に就きたいと思ってました。そこから一度、自衛隊に就職したんですけど……。


──自衛隊?!

空士 ヒマリ:はい(笑)。自衛隊ってテレビを観れる場所が1ヶ所と限られているんですけど、そこで観たのがアイドルという存在。
歌って踊っている姿を観て、こういう方法でも人を笑顔に出来ると思ったんです。それがアイドルを目指したキッカケです。


──すごい! 自衛隊では、どんなお仕事を?

空士 ヒマリ:高射部隊に在籍していて、ペトリオット・ミサイルPAC-3に携わる仕事をしていました。


──それって、本当に人を守る部隊じゃないですか?

空士 ヒマリ:そうです。人の笑顔を守るための仕事から人に笑顔を届ける仕事に転生してきました!


──凄すぎますね! 日暮 刹那さんはどうですか?

日暮 刹那:キッカケはたくさんあるんですけど、学生の頃半不登校で……。学校にはちょくちょく行くんだけど、週に3回行けたらラッキーみたいな感じ。
そんな中、アイドルを好きになって、それまで何にも興味がない性格だったのに、いろんなものに興味を持つようになったんです。
画面に映るアイドルさんのキラキラ感、自分もアイドルになってキラキラしたいって素直に思えたんです。


──なるほど。日向 しおんさんのキッカケは?

日向 しおん:私は、世の中がコロナ騒動で大変になっている時、なんとなく入社した会社で働いている自分を見てすごく悲しくなったんです。
本当にやりたいことってなんだろうって考えた時、小さい頃から好きだったアイドルという答えが出てきました。そんなとき見つけたのがこの事務所。
先輩である神使轟く、激情の如く。のアドトラックを見て気になりました。
いつ、死ぬかわからないし、やりたいことして、悔いのない人生にしようと思えたというか、背中を押してくれたんですよね。


──いいですね。美雲 はにさんはいかがですか?

美雲 はに:生まれてからずっと自由人というか(笑)。本当にいろんなことをしてきました。
ソロ活動もしていたし、メイドカフェでメイドさんもしていたし、他にも色々やってきたけど、ずっとアイドルが好きだったから、近しい仕事を選んできてるんだろうなって。
意識はしてないけど、アイドルになりたい、でも躊躇してた。
ある時、メイドカフェの親友の子から「一緒にアイドルをやらない?」と言われて、「やる〜!」みたいな(笑)。本当に最初は興味本位でした。でも、そこからどんどん野心が芽生えてきてもっと上に行きたいって思ったんです。


──いいですね。というか、いい声をしてますね?

那華喜 シイナ:声だけじゃなく、笑い声も特徴的なんですよ! “魔王はに”と言われるくらい特徴的!


──ああ、分かるかもしれない(笑)。

美雲 はに:すごいお酒飲むでしょ?!って言われるんですけど、実は、飲まないんです(笑)。


──(笑)。最後に、コハク カーニバルさんはいかがですか?

コハク カーニバル:私は、半不登校ではなく、全不登校だったんです。中学校は2年間行けてなくて、生きる気力もなかった。
ネットの世界で「喧嘩しようぜ!」みたいな感じで(笑)、生きてきた感じがあって。そんな生活の中で支えてくれていたのが、アイドルだったし、アイドルと音楽が支えてくれる幹だった。
社会復帰することができた時、やりたいことってなんだろうって考えた時、自分みたいな背景を持っている人を救いたいって思った。だからアイドルになろうと思ったんです。


点染テンセイ少女。の魅力とは?


──いろんな背景がありますね。点染テンセイ少女。は改めて、どんなグループですか?

シュンカ アキ:私たちはライトノベルをコンセプトにしていて、誰かの物語を歌うグループ。ライトノベルを連想させるような、セリフを用いた演出だったり、疾走感溢れるエモーショナルオルタナティブロックという楽曲を武器に活動しています。
ロックサウンド中に誰もが通ってきたであろう、青春を歌うということが魅力なのかなと思います。

新曲を出すたびに、「共感する」という声を頂きますし、私たちの世界観にどっぷりとハマってしまう人たちが続出するんです!

那華喜 シイナ:ライブ中に涙を流してくれる人もいるくらい!

シュンカ アキ:あと、魅力は人数が多いので誰かが困った時、何通りもの助け方が出てくるんですよ。


──いいですね。他に魅力を語りたい方はいますか?

平波 芽衣:はい! メンバー全員が努力家なところが魅力だなと思っていて。
今年は夏フェスにたくさん出演させて頂いたんですけど、始まる前も終わった後も、自主的にフライヤーを配っていて、グループのために行動できるところが素敵だなと思います。

昨年と比較すると、夏フェスに倍以上出演させて頂いていて。アイドルフェスだけでなく、サマソニなどさまざまなフェスに出演することで、テンテンの成長物語じゃないですけど、SNSの公式フォロワーが1万人を達成したり、グループの成長も魅力的なのかなと!


──やはり、成長を感じる場面も増えてきましたか?

平波 芽衣:実際に肌で感じる場面は増えました。去年と今では有難いことにたくさんのことを経験させて頂いたりしている中で、事務所のスタッフさん、応援してくださっているファンの皆さん、メンバーには感謝だなと思います。

那華喜 シイナ:見る人によっては順風満帆に見えるかもしれないけど、初年度は悔しい思いの方が圧倒的に多かったし、当時応援してくれていた人たちにもその悔しさが伝わっちゃうくらい。いろんな苦労をしてきました。

麗 シュウ:10人より少ないお客さんの前でライブをすることもありました。本当に2〜3人しか会場にいない……。


──それは、厳しい。そういう経験もありながらデビューから3年弱の月日が経過しました。この期間はどんな時間でしたか?

空士 ヒマリ:自分たちのコンセプトを確立することができた期間。ものにできた感覚が確かにあって。
それを強く感じたのが、2周年記念ワンマンライブ。朗読劇とライブを掛け合わせたライブをやらせて頂いていたあの光景が印象に残っています。
SNSでも反響の声がたくさんあったこともとても嬉しかったです。

朗読劇×ライブというフォーマットにしっくりきた部分もあったし、お客さんも私たちのコンセプトとライブを観てしっくりきた部分があったんだろうなと。
この3年で唯一無二のコンセプトを確立することができたなと思います。


──それでは、もう1人聞きましょうか。日暮さんはいかがですか?

日暮 刹那:有難いことに私たちは、MVをたくさん撮影させて頂いているんですが、先日公開された『プールサイダー』のMVでは、青春を感じることができました。
水遊びをしているところを撮影するということで、メンバー同士で水を掛け合ったりして、とても楽しい撮影。
衣装は制服だったんですけど、学生時代体験できなかったものを撮影を通じて感じることができました。
メンバーとの絆も再確認出来るような撮影が、思い出に残っています。ぜひ、皆さんにも観ていただきたいです!


アイドルであり、アーティストになっていきたい

──皆さんは今後、どのようなアイドルを目指していきたいと考えていますか?

アオハル ラムネ:この事務所に入って学んだことであり、大事にしていることはコツコツ努力すること。
そのコツコツを4年目を迎えるにあたって、驕らず頑張っていけたらなと思っていて。
もちろん今頑張っていないというわけではないんですけど、初心に立ち返って一人でもたくさんの人に届けていきたい。
4周年記念のホールワンマンには本当に一人でも多くの人に来ていただきたいので、日々の配信やSNS、フライヤー配りを全員で一致団結して、頑張っていけたらと思います。

来てくださった方には素敵なライブをお届けしたいので、歌とダンスと表現力、朗読も頑張っていきたいと思います。

日向 しおん:今年は初めてアイドルフェス以外のフェスに出演させて頂いて、サマソニも経験しました。
アイドルフェスとは雰囲気の異なる、音楽を楽しむ人たちの多さに圧倒されたんです。
こんなにもたくさんの方が手を上げてそれぞれのアーティストさんの音楽を楽しむ空間が本当に素敵で。なので、私たちのエモーショナルオルタナティブロックという、テンテンの音楽を楽しんでくれる人を増やしたいと思っています。

これからは、アイドルフェス以外にも出演できるグループ。アイドルであり、アーティスト。
テンテンというジャンルのアイドルになりたいなと思います! 私たちにしか表現できない唯一無二のアイドルを目指します。


代表者に聞く、推しフレーズ

──UtaTenには恒例の質問がございます。好きなフレーズや歌詞についてお聞きしたいんですが、今回は2024年にリリースされた、『言っとくけど、この感情は恋じゃないからっ!』『スカート丈の天才』、『プールサイダー』の3曲から代表して3名の方にお聞きしたいと思います。

日向 しおん:私は『プールサイダー』から。〈憧れだった 夢中で追いかけ続けた いつかは肩を並べたいなって がむしゃらで未熟でかけがえのない日々〉というフレーズがあるんですけど、この曲は実は補欠目線の曲なんです。
MVでは水泳部がテーマに描かれているんですけど、実は私たちの活動にも重ねることができて。
テンテンも大舞台のアイドルイベントに出られなかったり、同時期にデビューした周りのアイドルさんたちに遅れをとったり、悔しい思いをしてきたんです。
でも、今年はスタッフさんや応援してくれる皆さんのおかげでどんどん成長できて、たくさんのフェスに出ることができました。
この歌詞を見るとそこに至るまでの努力や葛藤、次の夢に向かってメンバーとコミュニケーションを取ったこと光景がフラッシュバックするんですよね!


那華喜 シイナ:じゃあ、私は『スカート丈の天才』。
全体的な歌詞を見ると、どういうストーリーなんだろうと思うんです。
でも、最後に〈あなたの隣は女の子じゃダメですか?〉というフレーズがあって、そこで全て理解できる。そこからまた頭から聴きたくなる曲でキュンキュンが増していく感じがあるんですよね。
ときめきがぎゅっと詰め込まれている歌詞です。

アオハル ラムネ:では、『言っとくけど、この感情は恋じゃないからっ!』から。
私たちは毎月、早朝ワンマンをやっているんですけど、前回はお盆の時期ということもあり200人近くのお客様が集まってくれて。
この曲の中で皆さんと一緒に歌うフレーズが大好きなんですけど、〈おはよう! 今日も可愛いね〉ってフレーズ。
ファンの方が歌ってくれるんですけど、その日は200人からのおはよう!と言われて……! もう感無量!

コハク カーニバル:その日は歌わなかったよね? それくらい嬉しかった。

アオハル ラムネ:この記事を読んでくださった方にも一緒に歌ってほしいフレーズですね。
ツンデレな女の子の曲ですけど、アイドルとファンの方の関係とも近しいような歌詞もあって、〈可愛く好きって言えちゃう子に ねぇ チョロくデレないでね〉というフレーズは、他のアイドルさんにデレないでほしいなと気持ちを込めて歌わせて頂いてます!
テンテン史上一番可愛くて王道な楽曲です。


──ちなみに早朝ワンマンは何時からやっているんですか?

アオハル ラムネ:朝の6時台です。6時オープン、6時半からラジオ体操をして、その後にライブがあります。ぜひ、遊びに来てください!


──検討しますね(笑)。

アオハル ラムネ:来月がダメなら、再来月もあるので! 場所も池袋なのでアクセスも良好です!


点染テンセイ少女。の世界観を全国へ!


──最後になりますが、今後の目標や展望も教えてください。

那華喜 シイナ:日々の活動が多い中で、配信やSNSの更新などする中で地方のファンの方も増えてきました。
だからこそ、まだ行ったことのない土地にいきたいと思いますし、そこで私たちを待ってくれている人たちに会いに行きたいなと思っています。

メンバーそれぞれ地方出身者も多いので、凱旋ツアーなど全国でライブをやりたいです。
ワンマンライブでは、朗読を交えたことによって、サブスクに配信されている曲もライブでは朗読の物語の一部になるので、曲の表情が全く異なるんです。
メンバーの気持ちの機微によって表情を変える曲たちを全国に、ライブアイドルとして、届けていきたいです!

麗 シュウ:バズりたいです! 顔や可愛く踊ってという側面ではなく、100kmマラソンや早朝ワンマン、私たちがこれまでやってきた面白いことが広まっていってバズっていくのがいいかなと思います。
まだやっていないチャレンジも色々あるので、寝て起きたら無人島にいて、サバイバル生活が突然始まるみたいな。そういう面白い一面でバズりたいです!
きっとその方が私たちらしいと思うから。

TEXT 笹谷 淳介
PHOTO 若狭 健太郎(krayG monkey)


ライブ情報

東名阪シャングリラツアー
『シャン×シャン×シャン』


日程:11月8日(金)
会場:新栄シャングリラ
時間:OPEN 18:40 START 19:40
料金:SSチケット(最前方エリア/ファストパスチェキ券1枚/名古屋限定ロンT)¥30,000/Sチケット(前方エリア/ファストパスチェキ券1枚)¥10,000/予約¥2,500/当日¥3,000(各1D別)
※入場整理番号順:SS→S→A→当日
▷チケット

日程:11月22日(金)
会場:梅田シャングリラ
時間:OPEN 18:40 START 19:40
料金:SSチケット(最前方エリア/ファストパスチェキ券1枚/名古屋限定ロンT)¥30,000/Sチケット(前方エリア/ファストパスチェキ券1枚)¥10,000/予約¥2,500/当日¥3,000(各1D別)
※入場整理番号順:SS→S→A→当日
▷チケット

日程:12月4日(水)
会場:下北沢シャングリラ
時間:OPEN 18:40 START 19:40
料金:SSチケット(最前方エリア/ファストパスチェキ券1枚/名古屋限定ロンT)¥30,000/Sチケット(前方エリア/ファストパスチェキ券1枚)¥10,000/予約¥2,500/当日¥3,000(各1D別)
※入場整理番号順:SS→S→A→当日
i▷チケット

2021年4月23日デビュー。 ライトノベルの世界観をコンセプトにした"誰か"の物語を歌うアイドルグループ。疾走感あふれるエモーショナルオルタナティブロックが誰もが通った青春を彷彿とさせ、ノスタルジックな世界に染め上げる。 毎月開催される「超早朝ワンマン」は180名以上 動員する他、富士···

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