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ミセス(Mrs.GREEN APPLE)「familie」歌詞の意味を考察!彼らが考える“家族”とは?

Honda「FREED」の新CMのために書き下ろされたMrs.GREEN APPLEの『familie』は、車と家族がテーマのアットホームな楽曲です。大切な人とのドライブの時間がもっと愛おしくなる歌詞の意味を紐解きます。

Honda「FREED」新CMソングをミセスが書き下ろし!

2024年8月9日にリリースされたMrs.GREEN APPLEの13作品目の配信限定シングル 『familie(ファミーリエ)』は、Honda「FREED」のCMソングとして書き下ろされました。

▲Mrs.GREEN APPLE-familie(ファミーリエ)【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

ドイツ語で“家族”を意味するタイトルが冠された今作は車のCMソングということもあり、車や家族をテーマにその中に見られる愛や絆にスポットを当てた作品となっています。

また、ミセス史上初の5ヶ月連続リリースのラストを飾る楽曲としても大きく注目されました。

軽快で温かさに満ちた楽曲にどんなメッセージを乗せているのか、さっそく歌詞の意味を考察していきましょう。

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君に見せたい
景色がある
僕の「好き」を
どう思ってくれるかな

君にあげたい
全てがある
言い過ぎな気もするけど
≪familie 歌詞より抜粋≫
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1番冒頭の歌詞から、大切な家族や恋人に自分のお気に入りの景色を見せようと運転席に乗り込む主人公の姿がイメージできます。

自分の「好き」は必ずしも他人に受け入れられるわけではありません。

それでも大切な人に喜んでもらいたい、自分の「好き」を共有したいという純粋で温かい気持ちが感じ取れるでしょう。

これはミセスからファンへの気持ちでもあると解釈できそうです。

音楽を通して「好き」を共有してくれる彼らも、自分たちが良いと思うものを同じように気に入ってほしいと思っていることが感じられます。

愛はその人を構成する最も大きな感情といえます。

だから好きなものを共有することで、自分自身をさらけ出していることにもなるでしょう。

そうして自分自身を受け止めてほしいという気持ちが伝わってきます。

「ファミーリエ」は大切な人とのつながりそのもの


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だから
どうか どうか
その瞬きの側に居させて
時代の車輪に
僕らが燃料となり
乗せてゆく
≪familie 歌詞より抜粋≫
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瞬きはまるでカメラのシャッターのように、瞳に景色を焼き付けます。

大切な人が素敵な景色を見つけるとき、いつもその側にいて喜びを分かち合いたいと願っていることが窺えますね。

時代の動きは目まぐるしいですが、動きを止めてしまうとどこにも辿り着けません。

「時代の車輪に僕らが燃料となり乗せてゆく」というフレーズは、ミセスが自分たちの音楽でファンを新しい景色へと連れて行くという熱意を感じさせます

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どこまでが
ただ、愛と呼べんだろう
僕に運ばれる街
世界は知るんだろう

どこからか
また、始まるはヒストリー
感触は褪せてしまうけど
確かなメモリアル
温かな大事なモノ
唯一のファミーリエ
≪familie 歌詞より抜粋≫
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愛という感情は定義するのが難しく、きっと純粋に愛と呼べる範囲はごく狭いものです。

だとしたら、今持っている愛を大切にしたいと思えるでしょう。

「僕に運ばれる街」とあるように、景色が流れていく車窓は車を走らせないと見られない景色です。

自分たちが景色を見ているように、街も自分たちを見て愛とはどのようなものかを知るのかもしれません。

とはいえ一緒に過ごしたどんなに楽しい時間でも、時間が経てばその時感じた感触は忘れてしまいます。

しかしその瞬間あふれた想いや思い出の場所の景色など、心が動かされたことはいつまでも覚えているものです。

そうした「温かな大事なモノ」は、実際の関係性に関わりなくかけがえのない大切な存在という意味で「唯一のファミーリエ」といえるのではないでしょうか。

過去の自分にも伝えたいメッセージ


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僕に見せたい
景色がある
いつか自分を
認めてあげられるかな

いつの間にか
全てじゃなく
譲れないところが増えてゆく
≪familie 歌詞より抜粋≫
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主人公はまだ車の後部座席に乗っていた子どもの頃へ「僕に見せたい景色がある」とも歌っています。

多くの素敵な景色を見られるようになった今の自分は完璧とはいえないものの、いつかは過去の自分が胸を張って認められるような生き方をしたいという気持ちが垣間見えます。

年を重ねるほどに「譲れないところが増えて」いくことは、それほどまでに大切に思えるものが増えてきたということです。

しかし一方で、頑なになり自分の世界を狭めている状態でもあるのかもしれません。

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でもね
どうかしてんじゃないかと思う
恋をする日も来る
時代の車輪に
いつしか一部となり
呑まれてゆく

これからだ
さぁ、人になりましょう
終わらない旅路に膝をつく
たらい回しってやつでしょう
≪familie 歌詞より抜粋≫
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そんなときに突然「どうかしてんじゃないかと思う恋をする日も来る」とあります。

つまり、人生は何があるか分からないということです。

何もできていないと思っていても、誰もが「時代の車輪」の一部として機能しています。

とはいえまだ「これから」だから、ただ時代の流れに身を任せず自ら行動するという意味で「人になりましょう」と語りかけてきます。

どう足掻いても変わらないように思える日々に、挫折しそうになるときもあるかもしれません。

それでも、「たらい回し」に嘆くよりも自ら世界を回してやるという心意気で踏み出すことが大切だと教えてくれている気がします。

心が帰れる場所がある幸せ


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心にも無いような
言葉でいがみ合えど
解けない魔法と現実
いつかのメモリアル
ささやかで慣れがある場所
ほんとはユーフォリア

あの日の後部座席の窓から
見えた
見えた
≪familie 歌詞より抜粋≫
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時にはぶつかり合って「心にも無いような言葉」でいがみ合ってしまう日もあります。

しかし本当に大切に思い合う関係なら、そのつながりは消えません。

「ユーフォリア」とはギリシャ語で「幸福感」を意味する言葉です。

「ささやかで慣れがある場所」をつい平凡で味気ないものと見てしまうことがあるかもしれません。

しかし、そういうものこそ本当の幸せをもたらしてくれることを思い出させてくれます

続く部分の「あの日の後部座席の窓から見えた」のフレーズには、何が見えたのかもそれに対してどう思ったのかについても詳しいことは明らかにされていません。

しかしそれによって聴く人それぞれにとっての思い出の景色と重ね合わせられるため、この楽曲を誰もが自分の曲として当てはめて聴くことができるのではないでしょうか

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どこまでが
ただ、愛と呼べんだろう
風に運ばれる度に
ひとりを知るんだろう

ここまでが
ただ、序章と呼べんだろう
終わらせ方は僕次第
泣けるエンドを
≪familie 歌詞より抜粋≫
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車に乗り込んで風を浴びながら様々な景色を誰かと共有し楽しい時間を過ごす度に、孤独でいることの寂しさや切なさを痛感します。

すると今ある幸せをもっと大切にしたいという気持ちになるものです。

ここまでは長い人生のまだ「序章」ですが、自ら何もしなければ序章しか知らない人生で終わってしまうでしょう。

本章につながる序章の「終わらせ方は僕次第」だから、できれば感動的な「泣けるエンド」を迎えられるように日々を紡ごうとする主人公のひたむきな想いが伝わってきます

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どこからか
また、呼ばれるは僕と君
感情は忘れないでしょ?
確かなメモリアル
心が帰れる場所
愛しのファミーリエ
≪familie 歌詞より抜粋≫
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またいつか世界に呼ばれるように一緒に出かけることがあるでしょう。

それは光景や感触の記憶が色褪せても「感情は忘れない」からです。

その人と出かけた時の楽しさや幸福感、感動を覚えているからまた時間を共有したいと思えます。

ストレスや問題が多い中でも「心が帰れる場所」こそが「愛しのファミーリエ」なのだという真っ直ぐなメッセージが読み取れます。

MVの演出にも注目!

Mrs.GREEN APPLEの『familie』は大切な人と過ごす時間一瞬一瞬を大切にし、人と人とのつながりの尊さを思い出させてくれるような楽曲です。

MVは部屋の中でリラックスした雰囲気でセッションしているような映像となっています。

移り変わる窓の景色に注目すると過去の楽曲との関連が見え、ミセスの軌跡とそこに込められた彼らの温かな想いが感じ取れるでしょう。

ぜひこの曲を聴きながら、お気に入りの景色の中をドライブしてみてくださいね!

【Mrs. GREEN APPLE PROFILE】 大森元貴 (Vo/Gt) 若井滉斗 (Gt) 藤澤涼架 (Key) 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。 以来、毎年1枚のオリジナルアルバムリリースと着実なライブ活動を続け、2019年12月から行われた初の全国アリーナツアー「エデ···

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