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サザンオールスターズ「愛と欲望の日々」歌詞の意味は?明るい曲調に隠された人生と時の流れについて考察

今回は、2004年度に放送されたフジテレビ系ドラマ「大奥 第一章」の主題歌『愛と欲望の日々』をご紹介します。サザンオールスターズ通算50枚目のシングルであるこの曲の歌詞の意味から、サザンオールスターズの魅力が詰まっているポイントを紐解いていきます。

1番は過去の華やかな愛の記憶

▲サザンオールスターズ-愛と欲望の日々【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
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Going up to"狸穴天国"
東京はお洒落な迷宮
今宵は君と踊ろよSugar
恋人同士でGroove
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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狸穴」というのは、東京都港区のほぼ中央にある地区のことを指しています。

狸穴天国のあとに東京(OEDO)がお洒落な迷宮(おみや)と出てくるところから、この歌詞で東京の中心で過ごす華やかな日々を言っているのでしょう。

「今宵は君と踊ろよ」から、派手な毎日の中で相手と盛り上がっている様子が伝わってきますね。

「Groove」という言葉はスラングで「リズムに乗る」という意味があるので、ここからも自然と身体がノッてしまうほど楽しい毎日が想像できると思います。

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Darlin', say you love me.
愛のために生きりゃいいじゃん
Baby, can you hear me?
魔性の血が騒ぐNight and Day
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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「愛のために生きりゃいいじゃん」と言えるほどの気持ちの軽やかさは、この記憶の頃の人生がとても上手くいっている様子が伝わってきますね。

「魔性の血が騒ぐNight&Day」も、夜も昼も構わず最高の日々を過ごしていたのでしょう。

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C'mon baby 明日もHallelujah
Shake it, shake it, dance all night.
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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「明日もHallelujah」で明日への希望や解放感も持てており、「Shake it, shake it, dance all night.」で踊るように夜を楽しむことから、常に気分が高まっていたことが分かると思います。

ここで、過去の記憶として1番を扱ってきたのは、2番で状況が一変するからです。

欲望を抑えて現実を辛抱強く生きる2番


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I'm going down to"狸穴地下室"
気合いを込めてBeer
この世はどうせしがない社会
元気を出してGroove
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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2番の初めは同じ狸穴にも関わらず「地下室」と歌っています。

気合いをなんとか入れようとビールを飲み干しますが、つまらない世界だと感じているようです。

「元気を出してGroove」では、1番とは違って「こうでもしないとやっていけない」というような様子が伝わってきます。

1番が過去の華々しい記憶だとすると、2番は現在の取るに足らない日々を歌っているのかもしれません。

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嗚呼 愚痴など吐いたら阿呆みたい
夢さえあればいいや…No fear
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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歌詞には「阿保みたい」と書かれていますが、曲を聴くと「A hold me tight」と聞こえるような気がします。

愚痴をこぼす自分が阿保みたいだと思いながらも、そんな自分を優しく慰めてほしいという意味が込められているのではないでしょうか。

みんなで愛と欲望の日々を抱えながら明るい未来へ向かう


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Darlin', say you love me.
愛の種を蒔けばいいじゃん
Baby, can you hear me?
Hey brother 皆踊ろうNight and Day
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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ここから最終段階に入っていくわけですが、ここでまたポジティブな歌詞が入ってきます。

ただ、1番と違うのは「こんな現実を受け入れて少しずつ前を向こう」というニュアンスが含まれているところです。

しがない毎日に愛の種を蒔くことから始めようと歌っていますよね。

また、1番では「君」しか見えていなかったところが、「皆踊ろう」に変わっています。

同じ「愛」でも恋愛要素が強い愛から、仲間意識が強い愛に変化している所がポイントです。

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Everybody みんなでキメるや
Woo-ga-chaka, disco fever
それ行け!! ニッポンの皆様
What'cha gonna do's to dance!!
≪愛と欲望の日々 歌詞より抜粋≫
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締めは「みんなで」「ニッポンの皆様」という言い回しが使われています。

1番で華々しい記憶を辿り、2番で現実を見た。

そしてこれからは皆で日本を盛り上げていこうという勢いを感じます。

ダンスやディスコの描写がありながらも、これは沢山の人々で集まって一致団結しているかのような雰囲気があると思いました。

過去にすがりたい気持ちを肯定しながらも現実を生きるための背中を押してくれる曲

この曲は、その曲調やMVから盛り上がる楽しい曲だと感じられます。

しかし、その歌詞には「過去の華やかな愛の記憶」「欲望を抑えて現実を辛抱強く生きる」「みんなで愛と欲望の日々を抱えながら明るい未来へ向かう」という意味が込められているのではないでしょうか。

明るい雰囲気の中に時の流れが感じられます。

過去と現実を比べてしまって辛くなっている方、ぜひ聴いてみてください。

1978年6月25日にシングル『勝手にシンドバッド』でデビュー。 1979年『いとしのエリー』の大ヒットをきっかけに、日本を代表するロックグループとして名実ともに評価を受ける。 以降数々の記録と記憶に残る作品を世に送り続け、時代とともに新たなアプローチで常に音楽界をリードする国民的ロ···

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