プロセカ4周年を彩るkemuの楽曲を徹底解釈!
kemuが制作した『熱風』は、人気リズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」のリリース4周年の記念楽曲として書き下ろされました。バーチャル・シンガーVer.では初音ミクが、セカイVer.では初音ミク・星乃一歌・花里みのり・小豆沢こはね・天馬司・宵崎奏が歌唱しています。
kemuはこの楽曲について「情熱が生まれ、交わり、過去から未来へそれぞれ受け継がれてゆく、身近だけど壮大な心の姿」をイメージして制作したと語っています。
火種によるオリジナルMVとプロセカ公式のMVでは、どちらも過去と未来の繋がりや紆余曲折ありながらも夢に向かって進んで行く強さが描かれていて、風を効果的に用いた演出が魅力的です。
それぞれの心から放たれる“熱風”をどのように表現しているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。
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まっさらな白紙を揺らした
頼りない風を覚えてるかい
あれはきっと始まりだった
きっと僕らが今吹かせたんだ
≪熱風 歌詞より抜粋≫
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オリジナルMVでは主人公が絵を描いているため、「まっさらな白紙」は文字通りのキャンパスと捉えることができます。
それは大きく見ればその人の夢の象徴であり、人生そのものとも言えるでしょう。
まだ何者でもない自分に吹いてきた「頼りない風」は、頼りなくても自分に行動を促してくれるもの。
自分自身が持つ夢への情熱が吹かせた風が追い風となり、夢への旅に向けて背中を押してくれたことを思い返しているようです。
夢を見失っても風は吹いている
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ほら何千回何万回目の選択だ
今待つ運命の手招きに応えるよ
正しく諦めることはもう諦めようと思う
≪熱風 歌詞より抜粋≫
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人生は数知れない選択の繰り返しです。
どれほど考え抜いて出した選択でも間違うことはあり、時には失敗ばかりで苛立ちを覚えることすらあります。
その中で主人公は「運命の手招き」に応え「正しく諦めることはもう諦めようと思う」と語り、困難に面しても諦めず進み続ける覚悟を見せています。
プロセカのキャラクターたちが夢へ進む中で様々な試練やつらい境遇に悩みながらも諦めずに立ち向かっている場面が、いくつも思い出されるでしょう。
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僕らは 夢を見た
追いかけて見失って
おもいだけがのこった悔しかった
たしかに風が吹いた
今もそこにいるんだろう
わかるよ 聞こえるよ
泣き暮れたその先へと
どうしても行きたいんだろう
行こうよ
≪熱風 歌詞より抜粋≫
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人は人生の中で夢を見つけ、それを叶えるために努力を重ねます。
しかし頑張って追いかけても辿り着けずに「見失って」しまい、絶望して夢への想いだけが残る状態に悔しさを抱えることもあります。
とはいえ、そんなときにも自分を奮い立たせてくれる風は吹いているはずです。
心の中で燃え立つ情熱は勢いを増し、「泣き暮れたその先」にある希望に向けて「行こうよ」と導いてくれます。
熱風を感じて自分のセカイを描こう
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熱風に呼び覚まされる
幻と誰が決めたの
形は無い 触れられない
それこそが希望の証明かもね
≪熱風 歌詞より抜粋≫
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情熱という「熱風」が吹き続ける限り、倒れてしまうことはありません。
夢のように形がなくて触れられないものは幻だ、叶うはずもないと言う人もいるでしょう。
しかし触れられなければ本当にそこにはないのでしょうか?
むしろここでは「それこそが希望の証明かもね」と歌っていて、形のない夢が持つ無限の可能性を教えてくれています。
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(君に捧ぐ)
1番遠い場所を
(君に捧ぐ)
1番近い君へ
正しく諦めたことさえ
いつか許しあおうね
≪熱風 歌詞より抜粋≫
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夢を叶えた先の未来の自分は「一番遠い場所」にいる「一番近い」存在です。
そんな自分自身に「正しく諦めたことさえ いつか許しあおうね」と語りかけています。
夢を捨てたことや努力を諦めた過去も肯定し、今目の前にある夢を追いかける勇気を与えてくれるフレーズですね。
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(まっさらな白紙が揺れる)
君のセカイはどこ
(熱風に呼び覚まされる)
君が今吹かせたんだ
≪熱風 歌詞より抜粋≫
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「まっさらな白紙」にはこれからそれぞれの「セカイ」が美しく描かれていくでしょう。
自分を呼び覚ます「熱風」は自分にしか吹かせることができません。
だから心にある想いを信じ、夢に向けて進むことが大切だという力強いメッセージに心を鼓舞されます。
「熱風」を聴いてプロセカ4周年を祝おう!
kemuの『熱風』の歌詞は、夢に向けて情熱を燃やし続けるための力をくれるでしょう。また、プロセカの中で生きるキャラクターたちの夢にかける想いやこれまでの努力、夢を叶えたときの輝きと重ねるとより感動的ですね。
今後のプロセカが生み出す物語への期待をさらに高めてくれるアニバーサリーソングです。