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【インタビュー】泡沫パーティーズの7人に聞く、今までとこれから。夢に向かって歩みを続ける彼女たちのアイドル物語を紐解く

7人のアイドル物語のスタートとは?

──まずは、皆さんがアイドルとして活動しようと思った経緯について教えてください。

桜乃みく(以下、桜乃):元々、アイドルが好きで握手会やライブに通っていて。自分もなりたいなと思ってオーディションを受けました。

──ちなみに好きだったアイドルはどなただったんですか?

桜乃:本当にたくさんいすぎて……。でもたくさん通っていたのは欅坂46でした。完全にオタクをしてました。

──河合さんはいかがですか?

河合里奈(以下、河合):私も全く同じ理由すぎるんですけど……。小学6年生くらいから48グループと46グループのオタクをしていて。社会人になってからもアイドルになりたい夢が諦めきれず、オーディションを受けました。

──48グループと46グループのどんなところに魅力を感じていたんですか?

河合:ステージ上やTVの中でキラキラ笑顔で歌って踊る姿にすごく魅力を感じました。私自身歌も踊りもどちらも好きだったのでそこにまず惹かれて、可愛い女の子たちが素敵な衣装を着て踊っている姿に魅力を感じました。

──元々ダンスや歌をやっていた?

河合:いや、全然。ただ、アイドルを好きになって自分もなってみたいと思ったとき少しだけダンスを習ったりはしていました。

──なるほど。立花さんはいかがですか?

立花咲希(以下、立花):私がアイドルになったのはもう大昔になっちゃうんですけど、11年前、小学校5年生の時に福岡で養成所に入ったんです。そこである一定のレベルまでスキルアップするとマネージャー面談というものがあって、その面談で劇団に入るかアイドルになるかという選択肢に迫られるはずなんですけど、私の場合は「あなたは、アイドルです」と決定していて(笑)。アイドルになりますとそこで宣言したんです。練習期間みたいな時期に同じグループにいた橋本環奈ちゃんがバズりまして、その時に一緒にメジャーデビューをしてアイドル人生がスタートしました。

──おお! そんな過去があったんですね。では、なるべくしてアイドルになった感じですね?

立花:はい(笑)。なるべくしてなりました!

──美咲さんはいかがですか?

美咲杏花(以下、美咲):私は、姉に「受けてみて」と言われノリでオーディションを受けたら受かりました……(笑)。

──じゃあ、アイドルになるつもりはなかった。

美咲:そうなんです(笑)。でも実際にアイドルになってみるとすごく楽しいです。

──そんな人生もあるんですね。赤津さんはなぜアイドルに?

赤津杏子(以下、赤津):私も元々アイドルが好きでずっとアイドルを見てきたんですけど、現実的に考えて自分がアイドルになるなんて無理だろうなと諦めていたんです。でもずっとアイドルが好きだし、就職活動の時期に今動かないと後悔すると思って親には内緒でオーディションを受けて合格してアイドルになりました。

──合格したら両親に報告するタイミングがやってきますよね? 反応はどうでしたか?

赤津:最初は、反対という感じだったんですけどたくさん私の気持ちを話して、最終的には「試しにやってみてもいいんじゃないか」ということになりましたね。今では一番に私のことを応援してくれています。

──岸本さんはいかがですか?

岸本怜奈(以下、岸本):私は小学生の時に幼馴染がアイドルを始めて。そのライブを見にいったときに私もなりたいなと思ったんですけど、オーディションの年齢制限が12歳からだったので、11歳の私は受けることが出来ず……。そこから1年が経ってテストで100点を取ったらオーディションを受けていいよと母に言われたので、頑張って100点を取ってオーディションを受けて、合格してアイドルになりました。

──テストを頑張ったんですね! 最後に島崎さんはなぜアイドルに?

島崎こはる(以下、島崎):元々バレエやピアノなど、小さい頃からステージに立つことも多くて、表舞台に立つことが好きだったんだと思うし、アイドルも好きで少しやってみたいなという気持ちもあったんですけど、学業との両立というか。「大学に行ってほしい」という親からのプレッシャーもあったりして。ただ大学2年生の頃、坂道グループの最終まで行って落ちたんで、もう諦めて就職しようと思って、銀行に就職したんです。

──銀行に就職ってすごいですね。

島崎:でも、諦めきれず親には内緒で銀行を辞めてオーディションを受けて今ここにいます!

──社会人としての期間は島崎さんに取ってどんな時間でしたか?

島崎:本当に大変でした(笑)。どこか体育会系の感じも残っていたりもしたので……。


ファンと共に熱くなれるのが魅力!



──それぞれにいろんな背景があるんですね。では、皆さんのアイドルのスタートラインが分かったところで、グループについてお聞きします。まずは、泡沫パーティーズはどんなグループですか?

立花:コンセプトは、泡沫には儚いという意味があるんですけど、ライブという儚い一瞬を一緒にみんなと過ごしたいという意味がこもったグループ名になっています。ただメンバーの性格は儚いというより、元気系! パーティーズと名の通り、テンションは高めです。

──なるほど。グループの魅力はどのようなところだと思いますか?

立花:何より楽曲が盛り上がるものが多くて! ファンの方たちがコールをしたくなる曲が多いんです。私たちも激しくてめちゃくちゃキツいんですけど、ファンの人も私たちに負けないくらいキツい……! 一緒に熱くなれる曲が多いなと思います。

河合:私が思う魅力は、見ているだけで元気が出る、明るい賑やかな人たちの集まり。顔見ているだけで元気が出る!

赤津:元々、彼女は観に来てくれていたので。

河合:そうなんですよ! 実は、うたぱのオーディションには2回くらい落ちているんですけど、落ちてからはしばらくお客さんとして観に行く側だったので、そのときに感じたのは曲調もアップテンポで、体が勝手に縦に揺れてしまうくらいノリノリの曲が多くて。弾けるようなパフォーマンスが魅力的でめちゃくちゃいいです……(笑)。どんな気分でライブに行っても元気が出ます!

──完全にファン目線ですね。でもファンとして観ていたグループに入ったわけですけど、どんな気分ですか?

河合:「みんな楽しいでしょう?!」、「私は知ってるよ!」みたいな感じです。どっちの目線も分かるからこそ、ファンの方と一緒に共感し合えているなと思います。

──島崎さんは魅力についてどう考えていますか?

島崎:一緒に踊れるグループというか。最近の曲だとソーラン節を取り入れた振り付けがあったり、トリッキーな振り付けをやっているんですけど、ファンの人を巻き込んで一緒に踊れることが私たちの魅力だと思います。

姉妹のようなグループ

──いいですね。お披露目ライブから3年強の時が経ちました。3年前から在籍する島崎さん、赤津さん、立花さんにとってこの3年間はどんな時間でしたか?

赤津:デビュー当初はコロナ禍で、外出も控えてくださいという状況でした。ライブがようやくできるとなってもお客さんがなかなか外出できなかったり、声出しも出来ない状況下でのライブだったので、今こうやって声出しもOKになって、みんなと一緒にライブが作れているという状況がすごく嬉しいなと思いますし、この3年間でどんどんお客さんも巻き込んでライブを作って大きくなっていることを実感しますね。

島崎:一つ一つ出来ることが増えていった3年間だったなと思います。最初は、大きいフェスに出れなかったけど年を重ねるにつれて、新メンバーも増えてどんどんパワーアップして出れるライブも増えていって。着実に一歩一歩進んで来れたかなと思います。

立花:一番いいなと思うのは、メンバー間の仲が姉妹のような感じで。年齢差は結構あるんですけど、あまり上下関係とかはなくて! 今もずっとあの子(岸本)は調子に乗っているんですけど(笑)。そういうことも気にせず、楽しめる間柄っていうのが活動をしていてやりやすいんです。

──確かに、ずっと岸本さんが視界に入ってくるんですよね(笑)。
立花:あはは(笑)。この3年間、突発的にバーンっと何かがあったわけではないけど、コツコツ積み上げられる、努力を当たり前のようにし続けることができる才能を持ったメンバーが多いなと思うんです。それが一番大事だと思うし、当たり前のことを当たり前にできるメンバーが揃っていて心強いなと思っています。

──素晴らしいですね。桜乃さんは加入してからこれまでの期間はどんな時間になりましたか?

桜乃:一番最後に加入したんですけど、加入前は先輩だし怖いのかなと思っていたんです……(笑)。でも入ってみると、さっき咲希ちゃんが話していた通り、みんな優しくて! 2年くらい活動をやっている状況で楽曲も既にたくさんある中で、何も分からない私に優しく教えてくれたり。上下関係がいい意味でなく、本当に仲良くしてくださっています!

──いい環境ですね。

桜乃:お休みの日も遊びに行ったりもするし、みんな大好きです!

──河合さんはどうですか?

河合:私はちょうど10月2日で加入して3年を迎えるんですけど、3年前に加入してアイドル未経験の中、周りには歴の長い方が勢揃いだったので本当に何も分からない私が加入してイライラさせてしまうことが未だに多々あると思うんです。でもみんな細かく優しく教えてくれて、ありがたいし、一緒に頑張ろうって思えるというか、本当に助かっています。

美咲:実は最初は私も怖くて……(笑)。最初のミーティングのときとかも本当に怖かったし、上京して初めてのレッスンも怖かったし、ちょっと怖いかもこのグループと思ったんですけど、慣れたら本当に超ナメれるくらいの(笑)。お友達と一緒にお仕事してる感じですかね。でも、ちゃんと「これは違うよ」と助言もしてくれるし、いい関係性が築けていると思います!

──でも確かに新しい環境に飛び込むって怖いですからね。

立花:人見知りが多いというのもあるかもしれないです。みんな喋れない!

──なるほど。岸本さんはどうですか?

岸本:えー!? 私は自由気ままに行動するタイプなので! 多分一番喋るし、一番うるさいんですけど、たまに嫌そうな雰囲気も感じつつ(笑)。それをみんな許してくれるから、自由に出来ているなと思います。ありがとうね、みんな!

立花:どういたしまして!

──自分を出せる環境ということですよね。

岸本:そうです! 違うグループだったらもう少し静かな私だったと思います。でも、グループの空気を明るくしている係は私だと思います。うるさくしても怒られないから(笑)。

持ち曲を全披露できたワンマンライブ

──活動を続けてきての思い出をあげるとするならば、どんな思い出がありますか?

岸本:つい先日、セカンドワンマン。23曲の持ち曲全てやっちゃうというライブだったんですけど、Wアンコールを含めると25曲やらせていただいたんですけど、すごく楽しかったです!

赤津:全曲披露することって本当にないので。ありがたいことに23曲も持ち曲がある中で、全曲をファンの人に生で聴いてもらえる機会は貴重だなと思いました。1曲1曲に思い出が詰まっているし、それを1曲ずつ披露することが出来てよかったなと思いますね。

──それは、本当に嬉しい経験ですね。活動を続けていく中でフェスにも出演する機会も多くなっていったと思いますが、フェスでパフォーマンスすることに関してはどうですか?

立花:フェスはやっぱり他のグループと比較されることも、自分たちで比較することも多い場面だと思っていて。売れているグループを目の当たりにすると、自分たちはまだそこに行けてないという悔しさをモロに感じてしまいますね。だからこそ、日頃の対バンを一生懸命に取り組むことで、フェスの大きさも決まってくると思うから毎日を無駄のないように全力でやることが大事だなとフェスの時は思います。

──でもコツコツ努力することができるグループですからね?

立花:そうですね! 悔しさも成長に繋げていけるグループだと思います!

それぞれが思い描く理想のアイドル像

──さまざまな経験をして成長を続ける皆さんですが、今後どういうアイドルになっていきたいと考えていますか? 目指すアイドル像についても教えてください。

赤津:アイドルってやっぱりキラキラなイメージがあるんですけど、私はプライベートというか、ステージに立っている以外は何も出来ない人なんです。

岸本:活力がない?

赤津:いや、活力はあるけど、何て言うんだろう、器用にいろんなことができるタイプではなくて。ファンの方にもイジりのような感じで「何にも出来ないよね」と言われたりするんですけど、ステージに立った時はその何も出来ないというレッテルを拭い去るくらい、観ている方全員に元気を与えられるアイドルになりたいなと思います。

──何も出来ない感じには見えないですけどね?

岸本:一番年上ですけど、何も出来ないですよ!

赤津:いや、グループの中ではバランサー的ポジションだと思うんですけど、髪のセットとか衣装とか、そういう面では皆さんに手伝ってもらったり……(笑)。ちょっと不器用なタイプですね。

──なるほど。島崎さんはどんなアイドル像をお持ちですか?

島崎:私は、一言で言うと「誰かの明日の活力になるアイドル」になりたいです。私は社会人も経験しているし、毎日の仕事の疲れというのも理解していて、そういう疲れたなと思っている時にアイドルの私を見て、「明日も頑張ろう」と思ってくれるような、何かを与えることができる。それは元気になるでもいいし、会えるから頑張ろうでもいいし、そういう活力を与えられるアイドルになれたらいいなと思います。

河合:私も似ているけど、私がいることで前向きになれるというか。嫌なことがあったけど私を見たら、会えたら、頑張れそうと思ってもらえる存在になりたくて。私が笑顔で元気で活動することで、ファンの皆さんも自然に笑顔で元気になっていく。だからこそ常に全力でいろんなことに取り組んでいける人になりたいです。

──でもそれってすごく大変なことでもありますよね。常に元気でいるってね?

河合:確かに苦しくなる時もあるけど、なるべくネガティブな気持ちは外に出さずに元気だけを見せていけたらいいなと思っておりまして……! たまに無理だなと思う時もあるんですけど(笑)。そこは大目に見ていただいて!

──では、次は……!

美咲:はい! 私は、いろんなアイドルさんから写真を撮ってくださいって言われるアイドルになりたいんですけど、これってすごいことだと思っていて。同業者の方からそう思っていただけるグループになりたいし、その中の人でいたいと思います。

──周りのアイドルにからも憧れてもらえるアイドル。いいですね。

美咲:そうです!

──岸本さんはいかがですか?

岸本:ファンの皆さんに時間をかけても、お金をかけても会いたい!と思ってもらえる存在になりたいです。きっと忙しかったりすると「今回はいいかな」と思ってしまうのが人の心理だと思うんですけど、そこを無理してでも会いにいきたいと思ってもらえるアイドル。

──会いに行く価値があるアイドルにね?

岸本:そうです、そうです! 

──桜乃さんはどうですか?

桜乃:いろんな面を見せられる人になりたくて。カッコいいや可愛いとかいろんな面があると思うんですけど、うたぱの曲は盛り上がる曲がメインなんですけど、かっこいい曲もあったり、可愛いに全振りしている曲もあったりと幅があるグループだからこそ、曲や雰囲気によってキャラクターを使い分けていろんな人を魅了できるようになりたいです。

──では、最後に立花さんお願いします!

立花:人に見られている時だけがいいではなくて、ちゃんと内側の人間性を大切にしてメンバーからもスタッフさんからもファンの皆さんからも、みんなから「あの子っていいよね」と思われる人間になっていきたいなという気持ちで日々活動しています!

──それってすごく大事なことですよね。

立花:活動している期間が長い分、ファンの人たちと一緒に日常を過ごしていることも多くて。それこそ大学生の頃から私たちを好きでいてくれるファンの方が結婚して旦那さんをライブに連れてきたりとか、入院しちゃっていたけど会えない期間も私たちの活動を見て頑張って病気を治したよと報告してくれる方、そういう風にファンの方たちと人生を共にしているので、幾つになっても一緒に人生を歩んでいけるアイドルでいたいな思います!

このメンバーでZeppワンマンライブを!

──では、ここで恒例の質問に行きます。リリースした23曲の中で推しフレーズやお気に入りの歌詞について教えていただけますか? 今回は代表者3名で!

河合:私は、「ユメイト」の〈出会ったあの日から 君と僕はずっと 運命共同体〉〈強く握ったこの手離さない 今以上の景色を必ず見に行こう〉という歌詞があるんですけど、ここに全て詰まっているような気がして。一人一人に出会ったあの日があるし、「あなたと私たちは運命共同体ですよ」、「一緒にこれからもっと素敵な景色を見に行こうね」とファンの人に向けて言っている歌詞。もちろん私たちはそうやって思っているし、きっとファンの方も同じことを思ってくれている、それを一緒に目指して行こうという気持ちがこのフレーズには詰まっている、そんなところが私は好きです!

岸本:私は、「フェスモード」から最後のフレーズ、〈ヘロヘロでもう エモエモでもうどうしようもないわ〉があって私が歌っているんですけど、この曲は本当に体力を使う曲で。ファンの方もすごく疲れているんですよ。でも、ヘロヘロになっても楽しいよねって問いかけるというか。楽しくなっちゃってどうしようもないよねってファンの方と共感し合える瞬間だなっていつも歌っていて思います。

赤津:私は、「ありがとうのシンフォニー」から。〈未来を繋いでくれてありがとう〉という歌詞があって。この曲は「ありがとう」という気持ちを歌に乗せてファンの方に届ける曲で、うたぱの中では、珍しいバラード系というのでしょうか。落ち着いた曲になるんですけど、活動をしていく中でファンの方への「ありがとう」という思いはたくさんあって。もちろん楽しい時に一緒に過ごしてくれることもそうだけど、グループが少し落ち込んだ時、どんな時でもファンの方が一緒にいてくれるからグループを続けて来れている。〈未来を繋いでくれてありがとう〉と歌う時は、いつもファンの方の一人一人の顔を見ながら歌っています。

──最後にグループとしての目標についても教えてください。これも代表者に聞こうかなと思います。

赤津:うたぱは4年目に突入して、最初は今とは違うメンバーでZepp DiverCity(TOKYO)でデビューさせていただいて。そこからワンマンライブの規模も少しずつ大きくなって、周年ライブなどもやらせていただきました。フェスも少しずつ大きなステージに出させていただいたり、いろんなライブに出させていただいているので、この勢いを止めることなく、もっとパワーアップしたうたぱで、このメンバーでZeppでのワンマンライブをする! 会場はお客さんでパンパンでたくさんの人が私たちのライブを観るために集まってくれる、そんなライブができるように頑張りたいです。

そして、フェスに出た時には泡沫パーティーズと名前がスクリーンに映し出された時、誰でも知っているようなグループになりたいなと思います!

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