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なぜ欅坂46のデビュー曲が『サイレント・マジョリティ』なのか

欅坂46は乃木坂46に続く、坂道シリーズ第2弾のアイドル。乃木坂の妹分にあたります。2016年4月に満を持してデビュー曲『サイレント・マジョリティ』を発売。オリコンシングルウイークリーランキング1位を獲得しています。

公開日:2016年4月29日 更新日:2017年5月30日




欅坂46は乃木坂46に続く、坂道シリーズ第2弾のアイドル。乃木坂の妹分にあたります。2016年4月に満を持してデビュー曲『サイレント・マジョリティ』を発売。オリコンシングルウイークリーランキング1位を獲得しています。

デビュー曲は、これまでの乃木坂、AKB系列どれとも異なるイメージ。乃木坂46のデビュー曲は『ぐるぐるカーテン』でした。妹分であれば、この曲と似たような可愛い路線がきてもおかしくはないです。しかし、ふたを開けて見るとメッセージ性の強いカッコいい曲がきました



“どこかの国の大統領が 言っていた(曲解して)
声を上げない者たちは 賛成していると…”


「サイレント・マジョリティ」とは「どこかの国の大統領が言っていた(曲解して)」と歌詞にあるように、もともとニクソン大統領の言葉。「物言わぬ大衆」の意味です。ニクソン大統領は、反対の声を出さない大衆は自分の意見に賛成しているのだ、という意味でこの言葉を用いました。もちろん、声を出さない人が全て賛成しているわけはありません。しかし、何も言わないということは、こういった発言を与える隙を作ってしまうことでもあるのです。

一歩間違えれば政治的メッセージにもとらえられかねない、ギリギリを狙っているこのタイトル。しかし、秋元康はこの「サイレント・マジョリティ」という言葉を使って、巧みに青春ソングを作っています。

“人が溢れた交差点を どこへ行く?(押し流され)
似たような服を着て 似たような表情で…
群れの中に紛れるように 歩いてる(疑わずに)”


似たような服を着て、似たような表情で人が溢れた交差点を歩いている。こう始まる冒頭のフレーズ。サイレント・マジョリティという語を、この歌では、こういった「没個性で流されやすい人」の意味で使っています。(押し流され)(疑わずに)と、( )をつけて意味を補足。掛け合いのパートを作り、歌声に変化をつけています。

“君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら 僕らは何のために生まれたのか?
夢を見ることは時には孤独にもなるよ 誰もいない道を進むんだ
この世界は群れていても始まらない Yesでいいのか?
サイレントマジョリティー”


この曲のサビ。ここで音楽的にも盛り上がります。「君は君らしく生きて行く自由がある」というフレーズ。没個性に陥るなというメッセージを強めています。「きみらしく」「いきていく」「じゆう」「ある」という言葉の終わりの音の重ね方。「う」の音を違和感なく重ねています。さらに言えば頭の音も「きみは」「きみら」「しく」「いきて」「いく」「じゆう」と「い」の音の連続。

「夢を見ることは時には孤独にもなるよ」も「ゆめを」「みること」「こど」「にも」「なるよ」と「お」の音の連続。

「この世界は群れていても始まらない Yesでいいのか?」も同様。「せかい」「むれてい」「はじ」「ない」「いえすでいい」という「い」の音の連続。

こういった音の連続で歌詞が聴きとりやすく、耳に入りやすくなるんですね。一見するとありがちな歌詞に見えて、実はよく考えられています。メッセージとしては「自分の考えを示せ、流されるな」と、ありがちなようにも思えます。しかしこの曲は、ものを言えぬ人に向けて作られている曲。日本人には特に多いと言えるこの層。そういった人に届く言葉を使って曲を構成しているんですね。きちんと「マジョリティ」=大衆に向けた歌詞になっている。

「サイレント・マジョリティ」という元々は政治用語だった言葉を用いて、自分の意志を、夢をつらぬけという歌になっています。この曲を聴くファン、ひいてはメンバーに言っている歌詞。欅坂46が「どうせ乃木坂と似たようなグループだろう」「どうせ他のAKB系列と同じようなノリだろう」と見られることを、そう考えるサイレント・マジョリティが存在することを、ファンもメンバーも秋元康自身も理解している。だからこそ、それでいいのか?そんなイメージに埋没するサイレント・マジョリティになっていいのか?と問いかけている曲。

デビュー曲として見事ですね。



TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

秋元康総合プロデュース。応募者2万2509名のオーディションを経て、2015年8月に乃木坂46に続く「坂道シリーズ」第2弾グループとなる欅坂46として誕生。 2016年4月6日、1stシングル「サイレントマジョリティー」でデビュー。女性アーティストオリコン初週売上の歴代1位を獲得。同年末にはデビュー···

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