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【ライブレポート】グッドモーニングアメリカ、ツアーファイナルでたなしん母&金廣へのハートフルなサプライズを実行【新木場STUDIO COAST公演ライブレポート】




4月24日(日)、新木場STUDIO COASTにてグッドモーニングアメリカ(以下、グドモ)が<グッドモーニングアメリカ TOUR 2016>ツアーファイナル公演を開催した。同公演は全国9か所のツアーを経て、およそ半年ぶりに行われる東京公演だ。

ステージにはシンプルにバンドロゴだけがあしらわれたバックドロップが掲げられていた。昨年、初の日本武道館に挑んだ彼ら。そこから駆け抜け続けた彼らが、再び新たなスタートを切るまっさらな気持ちがこのバックドロップに現れていたように感じた。


「アメリカへ、行きたいかー!?」――暗転した会場内、たなしんの影アナに合わせてのコール&レスポンスで開演前から賑わいをみせるフロア。そんな中、突如としてサーチライトがどこか見覚えのある金髪の男性へとスポットをあてる。なんと、そこには舞台袖にいると思われていたたなしん(Ba.)が客席に交じって拳を突き上げる姿があった。



たなしんは客席の波をもみくちゃになりながら進むと、2人の観客を連れてステージへ。突如クイズコーナーを実施すると、選ばれた2人に「たなしん母の名前は?」という無茶ぶりな質問を出題。両者ともに回答に回答を重ねる大健闘を見せるも、残念ながら不正解に。

そのままクイズは終了するかと思いきや、たなしんは2階席の母親へマイクを向けて回答を促す。見事、正解したたなしん母(本人だから当たり前だが)に向けて、たなしんは正解ボーナスとして赤いカーネーションの花束を観客の頭上をクラウドサーフさせプレゼント。母の日の直前といえども、この日、世界中のどこを探してもライブハウスでカーネーションがダイブしたのはこの会場だけじゃなかろうか。さらに、たなしんはこの日のためにしたためたという手紙を音読すると、「自分の周りの大事な人を大切にしたいです」とのメッセージを届けた。



また、中盤では渡邊幸一(G, Cho)が「今日を特別な日にしたいから」と切り出すと、4月30日に誕生日を迎える金廣真悟(Vo, G)をファンとともに一足早くお祝い。集まった大勢のファンからのバースデーソングに、金廣は「嬉しいけれど、照れるね」とはにかんだ表情を浮かべてみせた。

実にユーモアとハートフルな精神に溢れたバンドである。これだけでも多幸感に包まれ、十分お腹がいっぱいになるような内容だが、彼らのロックはここからが始まりだ。

「ここからアゲアゲでいってもいいですかー!?」たなしんの問いかけを合図に、メンバーがステージに登場。金廣が独り言のように、それでいて全員に囁きかけるように「ただいま。いこうか、新木場」と囁くと、『ディスポップサバイバー』からライブはスタート。昨年10月にリリースされた3rdアルバム『グッドモーニングアメリカ』のオープニングを飾る同曲はキャッチーに観客の心をつかみ、踊らせていく。続けざまに『キャッチアンドリリース』『境界を越えて』『アウトサイダー』を放つと、冒頭からダイバーが続出する熱狂が会場を飲み込んだ。

 その後も、繰り返される歌詞が頭の中へ延々とペーストされ続ける『コピペ』。金廣がテンションのままに高く足を蹴り上げる姿もみられた『雨ニモ風ニモ負ケズ』などアップテンポなナンバーが床を突き破らんばかりの勢いで会場を揺らしていく。『雨の日』の後のMCでは、「俺たちがグッドモーニングアメリカです!」と挨拶をしながら客席へとダイブしたたなしん。ハイテンションで観客の上を暫くゴロゴロと転がりステージへと戻ると、お決まりのかけ声である「1・2・3・ファイヤー!」でさらに会場の熱気と一体感を高めていった。



 『ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ』ではミラーボールが会場を華やかに照らし、『ビックバン』では手持ちマイクに切り替えた金廣がこれまで以上に自由にステージを駆け回ると大太鼓を打ち付ける。今回のツアーの中ではこの日が初のお披露目となった『RPG』が心安らぐ微睡を感じさせたかと思いきや、剥き出しの感情が心地よく肌に触れる『アブラカタブラ』へ。変幻自在に姿を変えていくカメレオンのようなライブ展開はなにが起こるか予測不可能。だからこそ、余計なことを頭で考えずに、フラットに彼らの音楽と向き合えるのかもしれない。

 ここで昨年11月に開催された日本武道館公演を振り返った金廣。喜びや悲しみ、悔しさなど様々な感情を1日で味わったことを伝えると、「まだまだゴールがここだって思いたくないし、もっと大きなステージにいきたい。色々とやりたいことがあるんです」と更なる高みを目指す気持ちを提示。

そして、「そんな武道館を経て、今回のツアーはメンバーで色んなことを話し合ってできている。悔しいことや格好悪いことも含めて、また挑戦者としていろいろな壁を乗り越えていきたい。なので、信じてついてきてくれるとうれしいです」と真っ直ぐにフロアを見つめると、このツアーを経て確かになった思いを語った。



『友よ』の前には、熊本で起こった未曾有の大地震について、熊本にいるという自身の友人たちを思いながらも「がんばって生き抜こうとしている皆さんにエールしか送ることができないんだけど、あの街が笑顔で溢れることを、みんなが生きていてくれることを願って歌います」と語った金廣。こうしたメッセージがひしひしと胸に届くのは、不安や弱さと向き合い、乗り越えようとする気持ちが込められた楽曲のパワーもあるが、彼ら自身の飾らない等身大な姿勢があるからこそ、より生きた言葉となって訴えかけてくるのだろう。演奏中、金廣はこれまで以上に熱をこめてギターをかき鳴らしながらも、歌声にはそっと隣に寄り添うような温かみが宿っていた。その後は『空ばかり見ていた』『inトーキョーシティ』と続くと、本編ラストは『一陽来複』で締めくくった。

 大きな拍手で迎えたアンコール。今回のツアーではアンコール1曲目はファンからのリクエスト楽曲を披露してきた彼らだが、この日は「残念ながら今日は受け付けておりません!」と金廣。続けて「長いことバンド活動を続けてきたけれど、そのなかでグッドモーニングアメリカのライブで出会ったファン同士で結婚をしている方もいて。雨バンドって言われるけど、そんな縁結びのバンドになれたら。ハッピーな感じを共有できたらいいなって思います」と語ると、『for better, for worse』を披露。会場内は淡いピンクに照らされ、幸福感を共有しあうように一つになった。この日ラストはイントロから大合唱が沸き起こった『未来へのスパイラル』を披露すると、会場全体が天高く拳を打ち付ける壮大な景色を描き出した。

 そして、忘れてならない重大発表。この日、グッドモーニングアメリカはバンド結成の地・八王子のエスフォルタアリーナ八王子で11月5日にライブイベント「八王子天狗祭2016」を開催することを発表。出演者は今後、続々と発表される予定とのこと。八王子の魅力が音楽とともに伝えられるであろうこの日。一体なにが待ち受けているのか楽しみにしつつも、今はこの日の熱を確かめていようじゃないか。



TEXT:河内香奈子
PHOTO:佐藤広理

■セットリスト
1.ディスポップサバイバー
2.キャッチアンドリリース
3.境界を越えて
4.アウトサイダー
5.コピペ
6.言葉にならない
7.ハローハローハロ
8.雨ニモ風ニモ負ケズ
9.拝啓、ツラツストラ
10.雨の日
11.ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
12.ビックバン
13.RPG
14.アブラカタブラ
15.突破していこう
16.低気圧の夜
17.イチ、ニッ、サンでジャンプ
18.友よ
19.空ばかり見ていた
20.inトーキョーシティ
21.一陽来複

en1.for better, for worse
en2.未来へのスパイラル
■■「挑戦 㐧七夜」@日本武道館 2015.11.27 [DVD]
2016/3/23発売


【収録内容】
■DISC1(DVD)
2015年11月27日「挑戦 㐧七夜」全演奏楽曲24曲を完全収録

1. 拝啓、ツラツストラ
2. キャッチアンドリリース
3. 光となって
4. コピペ
5. 言葉にならない
6. 突破していこう
7. inトーキョーシティ
8. ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
9. コールアップ
10. ミサイルをぶちかましてぇな
11. 空ばかり見ていた
12. そして今宵は語り合おう
13. アブラカタブタ
14. だけど不安です
15. 友よ
16. ディスポップサバイバー
17. ファイティングポーズ
18. 餞の詩
19. 輝く方へ
20. ハローハローハロー
21. イチ、ニッ、サンでジャンプ
en1. アカクモエテイル(リクエスト)
en2. STAY WITH ME en3.未来へのスパイラル
en3.未来へのスパイラル

■Disc2(DVD)

2015.6.13「挑戦 㐧六夜」@オリンパスホール八王子
・そして今宵は語り合おう
・輝く方へ
・何とかなるでしょう
・届いたらいいのに
・あなたの傍に猛ダッシュで
・雨の日
・あなたに逢えて
・花
・喝采

2015.6.20「凌ぎ合う vol.6」@大阪城音楽堂
・未来へのスパイラル
・光となって
・キャッチアンドリリース
・南風と太陽
・コピペ
・ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
・空ばかり見ていた
・イチ、ニッ、サンでジャンプ
・拝啓、ツラツストラ

2015.9.24「凌ぎ合うツアー2015」ファイナル@渋谷TSUTAYA O-Crest
・サイダーでも飲んで
・アブラカタブラ
・言葉にならない
・境界を越えて
・空ばかり見ていた

「ROAD TO BUDOKAN」オフショット
MUSIC VIDEO
・コピペ
・ハローハローハロー
・ディスポップサバイバー
・友よ
・雨ニモ風ニモマケズ

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