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失恋した夜にトコトン泣きたい女子は『恋に落ちて』を聞こう。

恋の終わり方は人の数ほどある。初めて付き合った人とそのまま結婚する人をたまに目にするが、多くの人はそうではない。何人かの恋人と幾らかの時間を共にして別れを経験する。

公開日:2016年5月7日 更新日:2019年10月12日




恋の終わり方は人の数ほどある。初めて付き合った人とそのまま結婚する人をたまに目にするが、多くの人はそうではない。何人かの恋人と幾らかの時間を共にして別れを経験する。

別れる時はお互いの今後を思って前向きな選択をしたつもりでも、やっぱり彼のことが忘れられない女子もいるのでは。無理はない、本気で好きだったのだから。ただ、悔やんでいても彼は戻ってこない。そんな時にどうやって恋を忘れるか。酒に溺れるのも、違う男に心の隙間を埋めてもらうのも手かもしれないが、小林明子の『恋におちて -Fall in love-』を聴いてトコトン泣くのを私はおすすめしたい。

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もしも願いが叶うなら
吐息を白いバラに変えて
逢えない日には 部屋じゅうに
飾りましょう 貴方を想いながら
Darling, I want you 逢いたくて
ときめく恋に 駆け出しそうなの
迷子のように 立ちすくむ
わたしをすぐに 届けたくて
ダイヤル回して 手を止めた
I'm just a woman
Fall in love

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冒頭の一文目からストレートな歌詞が聴き手に訴えてくる。奥さんには「今日は遅くなる」とでも言って、男は私に会う時間を作ってくれる。奥さんにも、私にも男は優しい。"会いたい"という願いがいつか叶うなら、会えない日はため息をつくのを止めて男のために白いバラで部屋を飾る。「バラも、君も、綺麗だね」と男に褒めてもらいたい一心で

時は金曜の夜。男に会いたくて私はいてもたってもいられない。忘れるはずもない彼の電話番号が頭をよぎる。しかし、電話はまだダイヤル式、まだ携帯なんてない時代だ。彼に連絡を取るには自宅に電話をしなければならない。もし奥さんが出たら、なんて言えばいいんだろう…。会いたい気持ちと、会えない現実が私を苦しめる

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If my wishes can be true
Will you change my sighs
to roses, whiter roses
decorate them for you
Thinkin' 'bout you every night
and find out where I am
I am not
livin' in your heart

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英語の歌詞も登場する。日本語と対になっているのに気づく方も多いだろうが、特に「迷子のように 立ちすくむ」は「I am not livin' in your heart(あなたの心の中に私はいない)」と対になっており、"あなたは私のことをなんとも思っていない、だから私は迷子でどこにも居場所・行き場所がない"という流れができる。日本語の奥ゆかしさを感じる一文だ。

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Darling, I need you どうしても
口に出せない 願いがあるのよ
土曜の夜と 日曜の
貴方がいつも 欲しいから
ダイヤル回して 手を止めた
I'm just a woman
Fall in love

Darling, You love me 今すぐに
貴方の声が 聞きたくなるのよ
両手で頬を 押さえても
途方に暮れる 夜が嫌い
ダイヤル回して 手を止めた
I'm just a woman
Fall in love

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そして歌詞は後半から終盤を迎える。口に出せない願いがある。冒頭の女性のことかと思いきや、よく読んでみると休日の男をいつも独占しているのに気づく。不倫をしている男も週末は家族サービスをするために自宅にいる。つまり後半は、奥さんの気持ちを書いているのだ。

そう、男に他の女がいるのを奥さんは気づいている。だけど、それを男に詰め寄れない。一歩下がって男を立てろ。そういう教えが常識の時代に、奥さんは必死に家庭を守ってきた。遅くなると言った男に「どこに行くの?誰と会うの?」と聞ければ何と楽なことか。どうしても口に出せない願いとは、他の女に会わないこと。でも、それを口にして家庭が壊れるのもツラい。ジレンマに耐えながら、途方にくれる夜が奥さんは大嫌いだ。

この曲が主題歌として使われたドラマ『金曜日の妻たちへIII・恋におちて』は大ヒット。放送時間の金曜22時には主婦が電話に出ないと言われるまで視聴者を虜にした。つまり、不倫で悩む女心に多くの女性が共感したのだ。

女の子は共感してほしい生き物だが、時には共感してあげることで心を落ち着かせるのもありだ。この歌からにじみ出る恋のツラさにはアナタも共感してしまうはず。ツラいのはアナタだけじゃない。みんな恋に苦しんでいるんだ。焦ることはない、この曲を聴いてしみじみ傷を癒しましょう。

TEXT:田中利知 https://twitter.com/toshichika8855

小林 明子(こばやし あきこ)は、1958年11月5日 生まれ東京都出身のシンガーソングライター・作曲家・作詞家・アレンジャー。 東京大学教授の秘書を経て、音楽出版会社に勤務。1984年、ブレッド&バターの「ムーン・アイズ」で作詞家としてデビュー。 1985年8月31日、TBS系ドラマ・『金曜日の···

この特集へのレビュー

そのほか

ウタ

2019/10/12 02:54

この曲の歌詞は、家庭を持つ男性に恋をした、一人の女性の気持ちを書いたものらしいですよ。だから、後半の歌詞も、奥さん目線ではなく、前半と同じ女性の目線で書かれています。この曲の作詞をされた湯川れい子さんが、ラジオでそう仰っていたそうです。(http://miyearnzzlabo.com/archives/17244 )

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