Mrs.GREEN APPLE「Coffee」の歌詞の意味を考察！想いの強さの中で輝く苦味

目には見えない繋がりとは？愛と恋の違い

▲Mrs.GREEN APPLE-Coffee【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

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僕らを繋いでいるのは何?
確かめ合えもしない
君に何を求めてんだろうか
わからないままだ
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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冒頭は疑問から始まり、何か対しての繋がりを想っているようです。

「確かめ合えもしない」とあるので、物理的なロープや糸などではなく、目には見えない繋がりのことのように思えますね。

目には見えない繋がりには、家族愛・友情・恋愛・絆などがありますが、一体どれにあたるのでしょうか。

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君を好きだと言うには
君を知らなすぎるから
愛という
恋とまた違う
種を育まなきゃね
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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次はサビになりますが「君を好きだと言うには君を知らなすぎるから」と歌っており、まだ想い人に好きだと言えない状態であることが伝わってきました。

これからお互いを知っていかなければならない、恋愛の発展途中である可能性が見えてきました。

そして「愛という恋とまた違う」「種を育まなきゃね」と続き、恋ではなく愛の種を育む必要があると歌っています。

この楽曲における「恋と愛の違い」とは一体何なのでしょうか。

恋も愛もとても近い気持ちで、その二つは枝分かれした先にある感情だと思っていました。

けれども、Mrs.GREEN APPLEの作詞家である大森元貴さんは、種の時点からそもそも違う感情だと考えているようですね。

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僕を好きだと言うなら
僕の「僕」を愛して
僕はさ 誰より僕の幸せを願っているんだ
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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その考えを踏まえて、「僕を好きだと言うなら」「僕の「僕」を愛して」という歌詞から、”僕”は想い人と、恋では無く愛の感情で繋がりたい想いがあると受け取れました。

冒頭の「僕らを繋いでいるのは何？」を辿ると、現状愛で繋がりたいという気持ちはありますが、一体僕ら二人を繋いでいる正体が何かは理解出来ていないようです。

そして、その歌詞に繋がる「君に何を求めてんだろうか」では、「愛の感情で繋がりたい」という気持ちが当てはまるのかもしれません。

分からない答えに揺蕩う現状

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繋がりたくなるのは何故?
温め合えやしない
恋に何を求めてんだろうか
わからなくてもいいや
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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先ほどの考察で、求めているのは愛で繋がれることだという答えが出ました。

しかし、「恋に何を求めていたんだろうか」という言葉があり、単純に愛だけを求めているのではないようにも思えます。

恋と愛の種は別物だと言いましたが、別物だからこそどちらの種も必要としているのでしょうか。

「恋だけがあって愛が無い」「愛だけがあって恋が無い」、そうした感情ではなく恋も愛もどちらも大事に考えているように思います。

ただ、「わからなくてもいいや」と最後には曖昧なままで良しとしています。

曖昧で答えの無い現状を心地よく受け入れているのでしょう。

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「君を好きだ」と言うのは
側に居たいって意味で
苦味という
傷とまた違う
心を養わなきゃね
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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分からない状態を受け入れたことが分かりましたが、その後は「「君を好きだ」と言うのは」「側に居たいって意味で」という歌詞が続きます。

分からなかったとしても、「君を好き」という気持ちと「側に居たい」という願いはずっと変わらないという感情が伝わってきますね。

ここで「苦味」というワードが出てきます。

本楽曲のタイトルは「Coffee」なので、この苦味という言葉と関連性があるように思えます。

Coffeeの苦味は時間が経つにつれて増してきますが、側に居たい気持ちも同じく時間により比例して心の苦味として増してしまっているように感じます。

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僕の一部みたいに
君の一部で居たいな
恋という流行りのもんじゃないと
信じているんだ
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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とても印象的な一節に「僕の一部みたいに君の一部で居たいな」がありました。

既に君は僕の一部になっているということが明言されています。

それと同じように、僕も君の一部になりたいという願いが込められています。

そして、恋は流行りものだと言っています。

これは、恋は一過性のもので愛は永続的なものだと言い表しているのでしょう。

一過性のものではなく、永遠にお互いがお互いの一部になっていたいと願っているかのように思いました。

展開を進めようと行動する「僕」

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まず君の話を
聞かせてほしいな
どんな色?
どんなものが好きか
教えてほしいな
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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「僕」の君に対する願いは分かりました。

次は「君の話を聞かせてほしい」と実際の行動に移そうと思っているようですね。

「どんな色？」「どんなものが好きか」と色々深掘りしていくようです。

ただ、好きな色や好きなものを知らないということから、想い人のことはほとんど何も知らない可能性が出てきました。

あまり話したことがない人なのか、遠い憧れの人なのか、様々なことが考えられます。

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僕の一部みたいに
君の一部で居たいな
僕はさ 誰より君に寄り添って居たいな
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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もしかしたら遠い存在かもしれないということが分かりました。

ですが、それに続く歌詞から、相手のことを強く想っていることは変わらないことが伝わります。

「誰よりも君に寄り添って居たいな」というところから、愛という感情でずっと側にいたいという願いも変わらないようです。

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少しずつでいいから
焦らないでいいから
愛という
恋とまた違う
種を育んでゆこう
≪Coffee 歌詞より抜粋≫
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こんなにも強い想いがあったとしても、お互いに負担をかけないよう地道に進めていきたい気持ちが伺えますね。

「僕」は愛という大切な感情を育むことに、ゆっくり時間をかけていこうと思っているようです。

君は熱い想いを飲み干せるのか

ゆったりとした曲調と穏やかな三拍子のリズムが印象的な曲となっていました。

「Coffee」というタイトルからは分からなかった熱い想いの中、苦味があることも受け入れていく決意が見えました。

この熱い想いを冷まさないように、愛を育んでいってもらいたいですね。