遠距離恋愛の捉え方
冒頭から歌詞を見ていきましょう。
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天気予報は 君の街ばかり
目で追ってしまう 僕を笑ってよ
ふたり こんなにも 「ひとつ」になれた
温もりに 満ちる この胸が 教える
距離に裂かれる 運命だったら
はじめから 出逢えてないよな
誰も知らない 恋をしよう 二人だけの 愛を知ろう
変わらない想い 君と証明したい
≪Better Half (feat. JEONGHAN of SEVENTEEN) -Japanese ver.- 歌詞より抜粋≫
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ここで描かれているのは、「君」を強く思う主人公の様子。
主人公は「君」を強く想っていて、その恋は終わらないものだと信じています。
たとえ距離があっても、この2人の恋ならば、続いていくものだと思っているのです。
この2人が遠距離恋愛をしている状況を、主人公がどう捉えているのかが描かれているのが、続くサビの歌詞です。
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ハナレバナレでも いつでも 傍にいる
握り締めていた 指の代わりにね
遠く遠くまで 叫ぶ この声が
心を 包み込みますように
ハナレバナレでも こんなに 傍にいる
分けあった 思い出は 決して ほどけない
待っていてね 運命は きっとね
越えた距離のぶん 強く結ばれる はずだよ
≪Better Half (feat. JEONGHAN of SEVENTEEN) -Japanese ver.- 歌詞より抜粋≫
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物理的な距離が離れていようとも、心は常に「君」とともにあって、むしろ距離が離れているからこそ、想いは強く結びついていくもの。
主人公は、そうしたことを強く感じていて、「君」と遠く離れていても、孤独を感じたりするのではなく、「君」との恋を強くするものだと、肯定的に捉えているのです。
遠距離恋愛の状況をストレートに描きながらも、そこに悲哀感を出すのではなく、むしろ想いを強めるものとして捉える。
『Better Half』という楽曲全体におけるひとつの考え方が、この冒頭〜サビの歌詞で示されています。
距離が育てる想い

このメッセージが最も詩的に示されているのが、次の歌詞ではないでしょうか。
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水と日差しが 花を育てる
僕の愛も そんなふうに
寂しさに 縮こまり 思い返し 暖まり
真っ直ぐに ただ 君へと 育ってく
≪Better Half (feat. JEONGHAN of SEVENTEEN) -Japanese ver.- 歌詞より抜粋≫
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主人公は、「君」への愛を、花に喩えています。
つまり、花が水と日差しによって育つように、「君」への愛は、会えない寂しさによって縮こまったり、「君」との思い出を思い返してまた暖まったりしながら、ただ「君」へと育っていくのだ、と。
先ほどまでの歌詞では、想いがストレートな言葉で描かれていましたが、この部分では、「花」に喩えながら、それでいてシンプルな形で、その想いの強さが描かれています。
その先にあるもの

では、この2人の遠距離恋愛は今後どうなっていくのか?
その行く末を予感させるのが、歌詞の最後のフレーズ。
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ハナレバナレでも こんなに 傍にいる
分けあった 思い出は 決して ほどけない
待っていてね 運命は きっとね
オトギバナシじゃない 僕らは 永遠の
ラブストーリーの 序章にいると 信じてる
≪Better Half (feat. JEONGHAN of SEVENTEEN) -Japanese ver.- 歌詞より抜粋≫
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今は離れ離れになっている2人ですが、その想いさえ途絶えることがなければ、きっとこの恋は続いていく。
主人公はそう思っています。
そして、未来に想いを馳せ、2人のラブストーリーが続いていくのだとしたら、遠距離恋愛をしている今はまだ序章にすぎず、これからもっと色々な展開が待ち受けているのではないかと、胸を膨らませているのではないでしょうか。
遠距離恋愛を肯定的に捉える
Omoinotakeの楽曲「Better Half(feat. JEONGHAN of SEVENTEEN)」は、全体にわたって、遠距離恋愛の中にいる主人公の思いを描きながら、遠距離恋愛自体を肯定的に捉える考え方を伝えています。バンドが奏でるサウンドと、藤井怜央とジョンハンによる掛け合いのようなボーカリングも魅力のこの楽曲は、聴く人の心に、優しい想いを育てるのではないでしょうか。
冨田洋之進/ドラゲ(Dr) 藤井怜央/レオ(Vo&Key) 福島智朗/エモアキ (Ba) ■Official web site ■Official YouTube Channel ■Official Twitter ■Official Instagram ■Official TikTok
