あいみょん「スケッチ」優しい歌詞に込めた想いを考察
あいみょんの楽曲『スケッチ』は、映画『ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌として書き下ろされました。ドラえもんとのび太の日常を切り取ったような歌詞が、優しいメロディーにのせて歌われています。
その歌詞に込められた意味を考察していきます。
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楽しかったね
また うたた寝
外し忘れた 眼鏡の跡だって
絵になるよって
笑って言うから
瞳で世界を救える気がしちゃう
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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何気ない穏やかな日常を表しているのでしょう。
心地よくうたた寝したり、笑い合ったり。
優しくて幸せな気持ちにさせてくれる瞳。
その瞳に映る世界中のすべてが、同じように幸せを感じられそう。
この歌詞からは、幸せなひとときが伝わってきます。
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誰かと思えば運命の
足音が僕を弾ませるよ
迷う明日も
君の姿があれば 魔法
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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愛しい人の足音を聞くだけで心が弾んでしまう。
そんな想いでしょうか。
明日に対して、不安があっても君がそばにいるだけで、魔法のように前向きなれる。
そんな感情が感じ取れます。
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不機嫌も温かいその目も
いつでも取り出せる宝物って
思い出に 濡れながら
僕は眠る
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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不機嫌な目も、いつもの優しい目もすべての思い出が宝物で、いつでも取り出せるように心にずっとしまってある。
その宝物を思い出しながら、少し切ない気持ちで眠りにつく。
大切な人がそばいなく、悲しみに浸っている状況が伺えます。
大切な人がいてくれることの尊さ

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いつも傍にいてくれてる
だから時々 見えなくなってしまう
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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いつもそばにいてくれるから、その存在の大きさをつい忘れてしまう。
そばにいるのが当たり前だと、思い込んでいた。
大切な人がそばに居てくれるのは、当たり前ではないと分かっていても、失って初めて、その存在の大切さに気づくものですよね。
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片目閉じて ピントを合わす
もしも僕から 君が消されちゃったら
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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視線を一点に集中させ、相手の存在を改めて確認している様子だと思います。
片目のぼんやりとした視界の中から、大切な人の存在にピントを合わせ探し出す。
大切な存在が突然居なくなってしまう不安や恐怖があるのでしょう。
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嫌だって言えるの?
そんな事言ってもいいのかな
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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自分の素直な気持ちを伝えていいのかなと迷いの現れでしょうか。
大切な存在だからこそ、本音を言えない事ってありますよね。
揺るぎない絆

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誰かと思えば後悔の
足跡が僕に付きまとうよ
そんな日々も 君が守ってくれてた
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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冒頭の「誰かと思えば運命の」から「後悔」へと変わり、「後悔」という感情に追いかけられているように思います。
そんな苦しさが伝わってくるフレーズであり、非常に辛い状況であることがわかります。
しかし、そんな辛い時でも、そばで静かに見守ってくれる存在がいるようです。
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同じ今を生きる胴体は
確かに100年繋がってるんだ
まっすぐに 揺れながら
僕は描く
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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過去も今も未来も、時空を越えてずっと心でつながっている。
「まっすぐに揺れながら」という言葉には、2人の「揺るぎない絆」が表現されているのではないかと感じました。
この曲は映画『ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌であり、タイトルの『スケッチ』とリンクして、「僕は描く」という表現をしているのでしょう。
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選んだ色は君に似合う
淡く優しい色
少し照れくさいけど
真面目に君のこと見つめている
≪スケッチ 歌詞より抜粋≫
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この歌詞もまた、映画『ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌である、タイトルの『スケッチ』とリンクしており、一緒に絵を描いている情景が思い浮かびます。
大切な人を被写体にしているのかもしれません。
「少し照れくさいけど」に好きという感情が溢れているフレーズですね。
心を穏やかにしてくれる一曲
映画『ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌として書き下ろされた、あいみょんの楽曲『スケッチ』。聴くたびに、大切な人の存在の大きさに気づかされる、まっすぐな言葉が心に響く一曲。
優しいメロディーと温かみのある歌詞が、心をそっと穏やかにしてくれます。