新生timelesz初のオリジナル曲
2024年4月1日付でグループ名を変更し、佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3人体制で再出発を果たしたtimelesz。
そんな彼らが「新たな仲間探し」を目的に掲げた公開オーディション「timelesz project -AUDITION-」(通称:タイプロ)を開催し、大きな注目を集めました。
約10か月にわたる厳しい選考の末、2025年2月15日に配信された最終回では、橋本将生、寺西拓人、猪俣周杜、篠塚大輝、原嘉孝の5名が新メンバーに決定。
その後「timelesz襲名式」と題した記者会見で新メンバーのお披露目を果たすと、文化放送で放送中のラジオレギュラー番組「timeleszのQrzone」に全員で出演する等、好調な滑り出しを見せています。
2月28日には、新生timeleszの初楽曲『Rock this Party』の配信がスタートしました。
こちらはタイプロの最終選考にも使用され、オーディション参加者が初めてtimeleszの3人と肩を並べてパフォーマンスをした思い入れのある楽曲でもあります。
また、同日にはSexy Zone時代の楽曲を含む12曲を厳選したデジタルコンピレーションアルバム『Hello! We're timelesz』もリリースされています。
ぜひ、これらの楽曲を通してtimeleszの魅力を味わってみてください。
自分の夢に正直になれる歌詞

ここからは『Rock this Party』の歌詞の内容を考察していきましょう。
この楽曲は、佐藤勝利、菊池風磨、松島聡が作詞を担当し、オーディションを通して感じた想いなどをダイレクトに投影しました。
メンバーの経歴やタイプロの内容を交えながら、本楽曲の魅力を掘り下げていきます。
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What are you waiting for?
笑う太陽
君を escort 踊りましょう
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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「What are you waiting for?(君は何を待っているの?)」から始まる冒頭のフレーズは、落ち込んでいる君を明るい太陽の下に連れ出そうとする様子が伝わってきます。
同時に、「現状を打開したい」「自分を変えたい」という想いを持ってタイプロに携わった全ての人に共通して投げかけられるフレーズでもあります。
このパートを担当している松島は、いつも笑顔で周りを照らすグループの太陽。
『Rock this Party』の幕開けにふさわしい滑り出しとなりました。
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Eeny, meeny, miny, moe...
何もかも
わがままになっていいから
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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「Eeny, meeny, miny, moe...」とは、英語版の「どれにしようかな」にあたる遊び歌です。
まずは、自分の欲求に正直になることで、自ずとアイデンティティが見えてくるのではないでしょうか。
この部分は佐藤が担当し、タイプロでも見せた作品への深い理解度が発揮されています。
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忘れたふりした夢
叶えたりしてみない?
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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今回のタイプロにおいて、STARTO ENTERTSINMENTの俳優部から参加した寺西は、確かな実力を持ちながら、過去に一度もグループを組んだことがないメンバーでした。
そんな彼が心の奥底に仕舞い込んでいた「アイドル」という夢。
それにもう一度向き合おうとする決意が、このフレーズに表現されています。
待つだけの日々から行動する日々へ

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上げる tension が dress code
繋ぐ手 ヘタクソな step
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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『Rock this Party』への参加に必要なのは、“楽しむ気持ち”だけという想いが伝わってきます。
この歌詞からは自分を飾ろうとせず、ありのままで仲間と一緒に過ごす時間の尊さが感じられるのではないでしょうか。
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ハイライトなんて無いってわかってる
ってnight & day 過ごしてたっけ
せめて今だけ着飾ってマイペース
最低だって胸張ってたいね
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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ここで登場する「ハイライト」とは「見せ場、見どころ」といった意味でしょう。
つまり、待っているだけで自分に注目が集まるようなチャンスが来るわけないと頭では理解していたにも関わらず、なかなか行動できずにいた日々があったことを表しています。
そんな自分を奮い立たせ、今だけでもと衣装を纏いステージに立ち続けるのがアイドルです。
舞台の上では自分の弱さも肯定することで堂々としたパフォーマンスに繋がり、魅力的な存在に映るのではないでしょうか。
菊池のラップスキルと人間味が見事に融合され、サビへのボルテージが一気に高まるパートです。
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Rock this Party
騒いじゃって
I wanna timeless party
はしゃいじゃって
笑われてばっかでもいいじゃない
So come on...
どっかでちょっとカッコつけて
Wow... Gotta Rock this Party
Wow... Gotta Rock this Party
Wow... Gotta Rock this Party
Come on...
どこでだって 君といたい
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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サビには、新生timeleszが誕生するまでの道のりが投影されています。
タイプロでは参加者が自分自身と向き合い、時には自身の弱点を見つめ直さなくてはなりません。
参加者にとって、オーディション期間中は精神的に追いつめられることの方が多かったのではないでしょうか。
しかし、そんな中で「笑われてもいい」からもっと成長したい、自分の可能性を信じたいと想い続けたメンバーの姿をたくさん見ることができました。
切なさ香るポップソングの理由

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This party's lit
ちょけてピース
また踊ってご機嫌に
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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「This party's lit」とは「このパーティー盛り上がってるね!」といった意味の英語スラングです。
寺西と同じく、俳優部から選ばれた原がこのパートを担当しました。
お茶目さが感じられるこのフレーズは、ムードメーカーで常に笑顔の中心にいる原にピッタリです。
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君に出会えてよかった
今なら
言えそうなそんな気分
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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この部分では、時を経て、親愛の気持ちを「君に出会えてよかった」と言葉に出来た瞬間が描かれています。
猪俣のピュアな歌声が、改めて愛情を実感する主人公の誠実さを表現しています。
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「このままずっと...」願ってた
でも時は経つから
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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タイプロ終盤、「この時間がずっと続けばいいのに」という声が参加者の間でもよく出るようになりました。
それだけ濃密な時間を過ごし、同じ目標を前に深い信頼関係を築いてきたことが分かります。
しかし、残酷にも時は待ってくれません。
timeleszとして活動してくことになったメンバーは、それぞれの道でまた次の夢に向かって歩んでいく同志たちの想いも共に背負っていくのでしょう。
『Rock this Party』が、ただのポップなパーティーチューンに留まらないのは、こうした切なさを含む実体験が大いに盛り込まれているからなのです。
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覗き込んだ水たまり 踏みつけて
かき集めた夢を 叶えていこう
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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ここで登場する「水たまり」とは、過去の自分を表しているのではないでしょうか。
良い思い出もあれば、悔しかった経験やトラウマもあるかもしれません。
それらを全て乗り越えて、新しい仲間と夢を実現しようとする前向きな姿勢が描かれています。
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I know, you know, we know that
We're timelesz gonna Rock this Party
≪Rock this Party 歌詞より抜粋≫
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楽曲の最後では「We'rе timelesz」と大々的に宣言しています。
この楽曲は、8人体制になったtimeleszの名刺代わりであると同時に、Sexy Zone
時代を含めた「timelesz」というグループを背負うための決意の歌なのかもしれません。
timeleszの“イメージソング”

今回は、timeleszの最新楽曲『Rock this Party』を取り上げ、歌詞の意味を考察してきました。
この楽曲は、佐藤、菊池、松島の3人が作詞したこともあり、どんなグループになっていきたいのかという方向性も織り込まれていると言えます。
楽曲中に綴られているように、周りからどう思われても、その時をみんなで楽しめるグループになりたいという気持ちが込められているのではないでしょうか。
ファンの皆さんはもちろん、メンバー自身の背中も押してくれる一曲と言って間違いないでしょう。
さらに、タイプロの放送内容やメンバーのバックボーンを踏まえて聴くと、また異なる魅力を感じられる楽曲です。
ぜひ、歌割にも注目しながらtimeleszの『Rock this Party』を味わってみてください。
メンバーは佐藤勝利、菊池風磨、松島聡、寺西拓人、原嘉孝、橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝。 2011年11月16日、Sexy Zoneとしてシングル「Sexy Zone」でデビューし、オリコン週間ランキング1位を獲得。以降シングル27作、アルバム12作(ベスト/アニバーサリーアルバム/EPを含む)を発表し、全作品でオ···
