the pillowsのメンバープロフィールと現在の姿

日本のオルタナティブロックを牽引してきたthe pillows(ピロウズ)は、2025年1月31日のKT Zepp Yokohamaでのライブを最後に解散を発表しました。
ピロウズとしての活動に終止符を打ち、今後はメンバーがそれぞれの活動を行うとのこと。
ホームページはそのまま残され、メンバーの現在の活動状況をチェックできます。
まずthe pillowsのメンバー3人の、プロフィールを紹介しましょう。
山中さわお(やまなか さわお)

担当 | ボーカル・ギター・リーダー |
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誕生日 | 1968年12月7日 |
年齢 | 56歳 |
出身地 | 北海道札幌市 |
血液型 | B型 |
ニックネーム | さわお・さわおさん |
the pillowsのリーダー、山中さわおはボーカルとギター担当です。
the pillowsの楽曲のほとんどを作詞作曲するだけでなく、ツアーグッズのデザインや他のアーティストへの楽曲提供も行っています。
北海道出身で、現地でのバンド活動を経て単身で上京した後、元メンバー上田健司の誘いを受けてthe pillowsを結成しました。
ライブではオーディエンスを盛り上げる情熱的なパフォーマンスやユニークなMCで、センターとしての存在感を放っています。
自身のレーベルを立ち上げた他、ソロとしても活躍中でソロツアーを予定しています。
真鍋吉明(まなべ よしあき)

担当 | ボーカル・ギター |
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誕生日 | 1962年10月2日 |
年齢 | 62歳 |
出身地 | 北海道札幌市 |
血液型 | A型 |
ニックネーム | Peeちゃん・真鍋くん |
真鍋吉明は、the pillowsでギター・ボーカルを担当しているもう一人のメンバーです。
札幌大学在学中に結成したバンドが解散した後、オーディションを受けてthe pillowsに加入しました。
繊細なギターワークは、the pillowsのサウンドに欠かせない鍵となっています。
ソロプロジェクトNINE MILESでは、ロックバンドthe pillowsとは雰囲気が異なるレゲエを中心にした楽曲を制作しています。
実家が美容院だったため、本人も美容師の免許を取得しているそうです。
佐藤シンイチロウ(さとう しんいちろう)

担当 | ドラム・コーラス |
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誕生日 | 1964年8月16日 |
年齢 | 60歳 |
出身地 | 茨城県 |
ニックネーム | シンちゃん |
ドラムス担当の佐藤シンイチロウは、パンクロックバンドTHE POGO、KENZI & THE TRIPSを経て、1989年にthe pillowsに加入しました。
きっかけは、元メンバーの上田健司からの誘いを受けたことでした。
才能あるドラマーとして人気があり、Theピーズのレコーディングに参加して正式メンバーになったり、THE BLUE HEARTSのサポートメンバーを務めたりしたこともあります。
ライブツアー中は笑えるネタをいつも探しているそうで、味のあるMCがファンを和ませます。
脱退メンバー:上田健司(うえだ けんじ)

担当 | ベース・初代リーダー |
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誕生日 | 1965年8月30日 |
年齢 | 59歳 |
出身地 | 北海道札幌市 |
血液型 | O型 |
ニックネーム | ウエケン |
脱退したメンバー上田健司は、the pillowsの初代リーダーでベース担当でした。
インディースの人気パンクロックバンド、KENZI & THE TRIPSのベーシストを経て、同バンドの解散後に山中さわおを誘ってthe pillowsを結成しました。
ピロウズを脱退したのは1992年で、理由は方向性の違いやメンバーとの確執だと言われています。
脱退後はソロとして活動する他、他のアーティストへの楽曲提供、編曲プロデュース、ポッドキャストなど、いろいろなジャンルで活躍しています。
the pillows(ピロウズ)解散までの道のり
結成から解散までの35年間で、the pillows(ピロウズ)やメンバーたちには、いろいろな出来事を経験し、山あり谷ありな時期もありました。続いては、the pillowsの解散までの道のりを紹介します。
1989年に4人で結成|バンド名の由来は?
the pillowsの結成は1989年9月で、最初は現在のメンバー3人と元メンバーの上田健司の4人でした。最初はベース上田、ギターとボーカル山中、ドラム佐藤の3ピースロックバンドにする予定でしたが、山中のギターに満足できず、オーディションで真鍋吉明が加入しました。
バンド名の由来となったのは、真鍋の家のレコード棚にあった、チェリーレッド・レコードのオムニバス・アルバム「ピロウズ&プレイヤーズ」。
ジャンルを特定せず、いろいろなタイプの曲をやりたい思いから、ジャンルを感じさせない名前をつけました。
1991年メジャーデビュー|しかし波乱が続く…
インディーズを経て、1991年にシングル「雨にうたえば」でメジャーデビューをはたしたthe pillows。この頃は、山中と上田が作曲を担当し、特に方向性を決めないで、いろいろな曲を出していました。
しかしバンドの方向性や音楽性の違いから、次第に2人の間に確執が生まれるようになり、1993年上田はバンドを脱退することになったのです。
その後the pillowsは約一年に渡り活動休止状態が続き、山中を新リーダーとして活動を再開した後も、事務所の移籍など波乱が続きました。
2000年代は国内外でライブを開催
しばらく低迷期だったthe pillowsは、1996年にアルバム「ストレンジカメレオン」で音楽の方向性を変え、現在のオルタナティブなロック路線を確立すると、人気が急上昇しました。2000年代には国内外でライブを開催し、世界中のファンにthe pillowsの魅力を発信するようになったのです。
アメリカでの人気に応えてアメリカツアーを行ったり、YouTubeで世界規模のカバーコンテストを開催したりしました。
また、結成20周年となる2009年9月には、日本武道館で初のワンマンライブを実現させました。
2012年一時活動休止|1年後に再開
2012年には「バンドのメンテナンス&リハビリ」を理由に、the pillowsは再び活動休止に入ります。解散に近い活動停止ではないことから、山中は「休憩」という表現を使いました。
2013年の活動再開までの間、山中はソロシングル「破壊的イノベーション」リリースとライブ、真鍋は初のギターソロアルバム「Rutile」を発表しています。
活動再開後の2014年には、元メンバー上田をゲストに迎えてのライブや、東京ドームシティホールで結成25周年記念ライブを行いました。
2019年結成30周年|映画製作に挑戦
2018年9月から、結成30周年に向けてさまざまな企画が登場し、アルバムやツアーの他に、劇場用映画「王様になれ」が製作されました。2019年に公開されたこの作品は、the pillowsがどんなバンドだったか、後世に伝えるために作られたドラマで、GLAYのTERUを始め多くのミュージシャンがカメオ出演しています。
その頃のインタビューで山中は「the pillowsはロングバケーションに入る」と表明し、シングル「Happy Go Ducky!」以降、新譜のリリースは途絶えました。
2025年惜しまれながらも解散
2024年の結成35周年ライブの後、5年ぶりとなるEP「Blank」をリリースしたthe pillowsは、ライブツアー「LOSTMAN GO TO CITY 2024-25」を始動しました。ツアーの締めくくりとなる、2025年1月31日に開催のKT Zepp Yokohamaでの公演の翌日にバンドの解散が発表され、惜しまれながらthe pillowsは解散しました。
突然の解散宣言に驚いたり嘆いたりするファンも多いのですが、今後はメンバーそれぞれの活動が期待されています。
the pillowsのおすすめ代表曲TOP3
the pillowsの魅力はいろいろありますが、海外にも通用するシンプルでかっこいいサウンドと、聴く人の背中を押してくれるような歌詞は特に人気があります。タイアップやカバーも多いので、好きになったきっかけやファンの年齢層もさまざまでしょう。
最後は、そんなピロウズのおすすめ代表曲TOP3を紹介します。
Funny Bunny
1999年発売のアルバム「HAPPY BIVOUAC」に収録の曲で、広い世代に愛されているthe pillowsの代表曲。
2000年代にOVA「フリクリ」の挿入歌に採用され、漫画「SKET DANCE」にもこの曲の演奏シーンが登場しました。
また2019年にはUruのカバーがCMソングになり、トレンドになったこともあります。
本音を隠した「道化師」や「風の強い日を選んで走ってきた」という歌詞は、困難な時期を乗り越えたピロウズのことかもしれません。
目標に向かって頑張っている人への応援ソングとしても、人気の高い曲です。
MY FOOT
2006年リリースのアルバム「MY FOOT」のタイトル曲。
アルバムツアーとしてアメリカで「THE PILLOWS MY FOOT TOUR IN USA」を行い、日本だけでなく海外でも人気の高い曲です。
ツインギターによる、軽やかで駆け抜けるようなサウンドと、諦めずに挑戦する心を熱く描いた歌詞は、聴く人の心を高揚させます。
サビの「冒険家のように進めmy foot」を聴いて、励まされたという人も多いでしょう。
「壁に貼られなかったポスター」などの寂しげなフレーズは、夢を追いかけるのに疲れた人の心に寄り添います。
LITTLE BUSTERS
1998年リリースのアルバム「LITTLE BUSTERS」のタイトル曲。
ライブで演奏されることが多く、メンバーがファンのことを「バスターズ」と呼ぶほど、the pillowsのこだわりがあるロックナンバーです。
BUSTERSとは破壊者のことで、現状に満足して落ち着くことなく、常識を破壊するパンクな精神を表現しています。
アルバム発売時には、同期のバンドMr.Childrenの桜井和寿、スピッツの草野マサムネらが称賛の言葉を贈りました。
2023年にビールのCMソングに起用され、ファンを喜ばせました。
the pillowsメンバーはまだまだ止まらない!後世にも愛され続ける伝説のバンドに称賛を
the pillowsは、海外にもファンの多い3ピースロックバンド。メンバーはギターとボーカル担当でリーダーの山中さわお、ギターとボーカルの真鍋吉明、ドラムスの佐藤シンイチロウの3人です。
結成時は元メンバーの上田健司がリーダーでしたが、脱退しました。
1989年の結成から2025年の解散まで、不調の時期や活動停止期間もありましたが、自分たちの信じる曲を作り続けて、日本のロック界に大きな影響を与えたthe pillows。
アニメ作品での使用やカバーで、世代や国を超えて親しまれています。
後世にも愛され続ける伝説のバンド、ピロウズに称賛を送り、メンバーの今後の活動に期待しましょう。
Vo, G 山中さわお、G 真鍋吉明、Dr 佐藤シンイチロウ。 1989年結成。2004年の結成15周年では、Mr. Children、ストレテイナー、BUMP OF CHICKENなどが参加したトリビュートアルバム『シンクロナイズド・ロッカーズ』をリリース。2005年からは海外での活動も開始し、7度のアメリカツアーの他、メキ···
