共感を呼ぶ大失恋ソング
ソナーポケットの楽曲『好きだよ。~100回の後悔~』は、2010年に配信限定シングルとしてリリースされました。男性目線で失恋の痛みや後悔を綴ったこの曲は、リリースから現在に至るまで多くの人の共感を呼び、ソナーポケットの代表曲となっています。
男性目線の歌詞ですが、女性にも共感され、カラオケで人気の一曲です。
失ってから気づく、後悔しきれない恋人への想いとは?
歌詞の意味を考察していきます。
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100回くらい忘れようとしたけど もうダメだよ
気付けばいつも お前のことばっかり思い出してた
今更だって 分かってるけどやっぱり好きだよ
逢いたいよ もう一度またやり直したい
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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冒頭から後悔の気持ちが溢れています。
失恋して初めて、恋人の大切さに気づいたのかもしれません。
でも、後悔しても時間は戻らない。
100回繰り返しても消えない後悔と、募る「会いたい」という想い。
一緒にいると、ずっとこの関係が続くと信じてしまうもの。
でも、それは自分だけの思い込みだったのかもしれませんね。
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記念日のメール たくさんのハートマーク
お互い送り合って 増えてった鍵のマーク
読み返す度 蘇る記憶に 今でもサヨナラは出来なくて
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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「お互い送り合って増えてった鍵のマーク」は、きっと保護したメールのことを指しているのでしょう。
記念日にはハートマークを添えたメールを送り合い、大切な思い出として保護する。
記念日が増えるたびに、鍵マークのついたメールも増えていく。
別れた後も忘れられず、消せないまま残るメール。
消してしまったら、思い出まで消えてしまう気がして、なかなか手放せないのかもしれません。
鍵がかかったままのメッセージが、ずっと残り続けるのがなんとも切ないですね。
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逢えない時間も 腕枕しながら眠った夜も
「いつまでも一緒」と笑い合ったのに
隣にお前はもう居なくて
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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逢えない日も、一緒に過ごした夜も、「いつまでも一緒」と交わしたはずの約束。
あの言葉を、疑うことなく信じてしまった。
人は、つい口約束をしてしまうもの。
それでも「いつまでも一緒」と信じたかった。
そんな切ない後悔が感じられます。
もっと大切にすればよかった

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「誰といるの?どこにいるの?何をしてるの?」
「会えない日はやっぱり不安になるよ…」
「連絡の一本もくれない時はいつも 結局ワタシ後回しの存在なの!?
好きという気持ちよりも、我慢できない気持ちの方が胸が痛いよ。」
「早く来てよ。強くギュッてして欲しいのに…」
…今更お前の言葉達思い出す
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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恋人の言葉を思い返して、後悔の気持ちが溢れ出ています。
「寂しい」とはっきり伝えてくれていたのに、どうしてその気持ちに寄り添えなかったのだろう。
そんな後悔が浮かび上がってきます。
少しの間、メールを返さなくても恋人の心は離れないだろうと思っていた。
愛している気持ちは変わらないと信じていたのでしょうか。
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二人で見た映画でそっと手を繋いだ 何度だってキスした車の中
開いた携帯の中にいる二人は 笑って笑って笑って笑っていた
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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あんなに愛し合っていたはずなのに、思い出は全て笑顔で溢れているのに。
それなのに、どうして…?
そんな気持ちだったのでしょうか。
人の心は読み取れないからこそ、恋愛は難しいものですね。
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なんであの頃にもっともっと大切にできなかったんだろう
別れた日から今日までずっとホント後悔してるよ
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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もっと気持ちに寄り添って、大切にしていればよかった。
どれだけ後悔しても、その後悔は消えることがない。
あの時、もっとこうしていれば…そんな思いが後から湧いてきて、どうしてもっと早く気づかなかったのかと心から悔やんでしまう。
後悔がどれほど深くても、それを取り戻すことはできません。
お前の代わりなんていない

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お揃いで買ってはめたこのリングも 二人で聞いたラブソングさえも
忘れたい 変わらない愛誓い笑いあい 何気ないお前との日々
他の誰かに代わりをとぬくもりを求めてみたけれど
やっぱり なんかどこか違って 結局いつもお前の姿を探している
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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お揃いのリング、2人で聴いたラブソング、それらはどれも忘れたくても忘れられない思い出ばかり。
新しい恋を始めようとしたけれど、やっぱり、お前を超える人は見つからない。
今もそばにいるような気がしてならない。
後悔というものは恐ろしいもので、心に深く刻まれ、いつまでも残り続けてしまいます。
それは、乗り越えなければならない、手の届かないほど高い壁となってしまうのです。
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二人で見てた幸せ達は光を無くした
気が付けばお前の「幸せ」は 「辛い」になってた
もし叶うなら 笑顔のままの二人に戻って
一つも欠けないように 守りたい
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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幸せだったはずの日々も、気づいた時にはもう辛い思い出に変わってしまっていた。
その辛さに変わる前に戻れたら、笑顔のまま、ずっと守り続けたかった。
もし過去に戻れるのならば。
ゲームのようにリセットしてやり直せたらいいのに、現実はそうもいかない。
たった一度しかない時間だからこそ、後悔のないように、大切に生きていきたいですね。
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気付けばいつも お前のことばっかり思い出してた
今更だって 分かってるけどやっぱり好きだよ
ゴメンね もう一度またやり直したい
≪好きだよ。~100回の後悔~ 歌詞より抜粋≫
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忘れようとしても、無意識に思い出してしまう。
それほど深く愛していたのでしょう。
「もう一度やり直したい」
その言葉を口にする前に、相手の気持ちに気づけていたら、どれほどよかったでしょうか。
恋愛に限らず、人生の中で誰しもそう思う瞬間があるものです。
それでも人は、同じ過ちを繰り返してしまう。
そうやって後悔を積み重ねながら、少しずつ成長していくのかもしれませんね。
愛する人を大切にできていますか?
ソナーポケットの楽曲『好きだよ。〜100回の後悔〜』は、失恋ソングとして多くの人の共感を呼び、10年以上にわたり愛され続けています。切ない未練をストレートに表現した歌詞からは、失った後に気づく「愛する人を思いやる気持ちの大切さ」が伝わってきます。
ソナーポケットがデビュー15周年を記念して、2023年7月14日にリリースしたセルフカバー曲、『好きだよ。〜100回の後悔〜(15th Anniversary ver.)』そちらも是非、聴いてみてください。
“Sonar Pocket"の由来は、いつでも「ポケット」に入れて持ち運べるような心に寄り添う歌を届けたいという願いから命名。 結成当初から地元である名古屋での精力的なライブ活動を経て、2008年シングル、『Promise』にてメジャーデビュー。メジャーデビュー10周年を迎える2018年には、10月より全国···
