1. 歌詞検索UtaTen
  2. コラム&特集
  3. バンド
  4. 女王蜂

女王蜂「強火」歌詞の意味を考察!熱く燃える心を映すTVアニメ「炎炎ノ消防隊 参ノ章」OPテーマを徹底解説

TVアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』第1クールのオープニングテーマに起用されている女王蜂の『強火』。苦難の中にあっても人の内側で強く燃える想いを表現した歌詞の意味を紐解きます。

灰は力強く燃えた証

2025年4月30日のCDシングル発売に先駆けて、5日に先行配信された女王蜂の『強火』はTVアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』第1クールのオープニングテーマです。

『炎炎ノ消防隊』の第3シーズンであり最終章となる今作では、世界の大いなる秘密へと近づいたシンラたちがほかの特殊消防隊と共に大災害を阻止するために奮闘する物語となっています。

その幕開けを飾る楽曲『強火』について、ボーカルのアヴちゃんは「どこか静かでありながらも灼熱」と表現しています。

そのコメントの通り、儚い美しさの中にも決して消えない炎を燃やしているような芯の強さが感じられる楽曲です。

人の心を描き出すような歌詞の意味を考察しましょう。
▲女王蜂-強火(HIGH FLAME)【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

----------------
ねえ忘れないで
慣れてしまわないで
終わりより始まりの側に来て
怯えないで
諦めてしまわないで
誰の灰なのかすらもう判らずに
≪強火 歌詞より抜粋≫
----------------

冒頭から「ねえ忘れないで」と語りかけられています。

「慣れてしまわないで」ともあるため、どうにもならないようなやるせない状況に慣れて、かつて持っていた希望や信念を忘れてはいけないといっているように思えます。

苦しんでいると現実に怯えて何もかもを諦め、全てを終わらせたいと思うこともあるでしょう。

しかし、ここでは「終わりより始まりの側に来て」とあります。

終わりを考えるよりも、その先にある新しい始まりに目を向けるようにという前向きなメッセージが伝わってきますね。

薪が燃え尽きた後に残る灰は、混ざり合って原型がなくなります。

なにかに尽力した後には、自分が燃え尽きて何もできなくなってしまうように感じるかもしれません。

それでも灰は終わりではなく、力強く燃えた証です。

その芯に残る熱を忘れないでいれば、きっとまた強く燃えられるはずです。

情熱があれば越えられる


----------------
信じている
傷つけてゆく
呆れるほどに 掠れ続け
穢れならば越えてゆく
≪強火 歌詞より抜粋≫
----------------

信じ合っている人同士でも、思いがけず相手を傷つけてしまうことはあります。

それは一度や二度ではなく、そうしたくないと思いながらも「呆れるほど」失敗を繰り返してしまいます。

また、「掠れ続け」ている状態は不完全さを表しているのでしょう。

描いた輪郭が掠れ続けるかのように、人と衝突しては不完全さを痛感し、自分という存在が薄れていくように感じます。

それでも「穢れならば越えてゆく」とあるように、そのような自分の罪深さを認めて超越しようとしていることも伝わってきますね。

全てを受け入れることで、過去の自分を超えられる内面の強さが手に入れられるのではないでしょうか。

----------------
ああ胸に火を前に
ふり投げろさあ毎日砕け
暮れる なにもなかった?
ああ思い出の先に
それを引き受けた世界に
居場所なら
≪強火 歌詞より抜粋≫
----------------

「火」とは胸に灯した情熱

「ふり投げろ」という言葉から、行動するよう促す強い想いが読み取れます。

「なにもなかった?」と問いかけるのは、確実に何かがあったはずだと信じているからでしょう。

優れた結果は残せなくても、全力で立ち向かって費やしたエネルギーや悩んだ時間、負った傷の痛みが自分を成長させてくれます。

そうした「思い出の先」、一つひとつの決定によって「それを引き受けた世界」には自分の居場所が生まれます。

形あるものが手に入らなくても、心に得るものがあればその行動は決して無駄ではありません。

いま強く在るために


----------------
ねえ強くなりたい
いま強く在りたい
終わりより始まりの側に来て
積もる影が
ひとつ消えて
形もなく崩れてゆく
仕方なさを捨てる
≪強火 歌詞より抜粋≫
----------------

「ねえ強くなりたい」というストレートな言葉が心に響きますね。

自分の弱さを知っているので「いま強く在りたい」と願っています。

これは実現が難しいような遠い願いではなく、覚悟を持った決意表明です。

迫り来る「終わり」を飛び越えて「始まりの側」に近づくには、何にも揺るがない強さが必要だからです。

「積もる影」とは不安や苦悩、痛みといった心にかかる影のことでしょう。

それらが「消えて 形もなく崩れてゆく」ことで様変わりし、別の何かに変化する様子が描かれているようです。

人生は「仕方なさ」であふれています。

仕方ないと決めつけて行動をやめてしまうような、諦めることに慣れてしまっている人も少なくないでしょう。

しかし影を力に変えて自分の無力さに抗うなら、きっと求める強さに近づけるはずです。

----------------
深く奥で
思い描き
打ちのめされては
繰り返して
なにもかもを越えてゆく
≪強火 歌詞より抜粋≫
----------------

心の「深く奥で」希望に満ちた未来を思い描きます。

それは信念であり、物事に立ち向かうための「情熱という炎」を大きくする薪です。

実現するまでの道中では何度も打ちのめされますが、心が強火で燃えていればまた立ち上がって前進できます

「なにもかもを越えてゆく」ためのプロセスが、歌詞の中に詰まっています。

歌を糧にして心の火を燃やそう!

女王蜂の『強火』はアニメのストーリーに関連しつつ、日々を懸命に生きる全ての人を力づけてくれる楽曲です。

厳しい現実に負けそうになるときも、心の火を絶やさないなら乗り越えて新しく始められます。

ぜひこの楽曲を繰り返し聴いて、自分の火を強くするためのエネルギーにしてくださいね。

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約