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坂本九「明日があるさ」歌詞の意味を考察!歌に込められた前向きなフレーズを徹底解説

坂本九『明日があるさ』は、1963年に発売され、長い間歌い継がれています。60年以上経った今でも広く認知されてる名曲の一つと言えるでしょう。これ程までに愛される理由は何なのか、歌詞の意味を掘り下げながら、その魅力を解き明かしていきます。

形を変えて愛される「明日があるさ」の魅力

坂本九『明日があるさ』は、1963年12月1日にリリースされました。

発売から実に60年以上が経っているということに驚きです。

それくらい、この楽曲は色褪せることなく、人々の心に残り続けているのではないでしょうか。

▲坂本九-明日があるさ【YouTube Topic】

シンプルな曲調と「明日があるさ」というフレーズ。

覚えやすく前向きなこの言葉にこそ、この楽曲が長年愛され続ける理由なのではないでしょうか。

歌詞を紐解きながら、改めて楽曲の魅力に迫ります。

瑞々しくもどかしい恋の行方


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いつもの駅でいつも逢う
セーラー服のお下げ髪
もうくる頃 もうくる頃
今日も待ちぼうけ
明日がある 明日がある 明日があるさ
≪明日があるさ 歌詞より抜粋≫
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いつも見かける、気になるあの子

”今日こそ声をかけよう”と思いながらも、声をかけられずに今日が終わっていきます。

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ぬれてるあの娘コウモリへ
さそってあげよと待っている
声かけよう 声かけよう
だまって見てる僕
明日がある 明日がある 明日があるさ
≪明日があるさ 歌詞より抜粋≫
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雨に濡れている彼女に傘を差し掛けたいけれど、たった一言さえ声をかけることができずに、今日も終わります。

目の前にいるのに近づけないもどかしさが、若さを感じさせますね。

まるで青春の1ページのようです。

「明日があるさ」に滲む悔しさと諦めきれない想い


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今日こそはと待ちうけて
うしろ姿をつけて行く
あの角まで あの角まで
今日はもうヤメタ
明日がある 明日がある 明日があるさ
≪明日があるさ 歌詞より抜粋≫
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声をかけたい一心であとをつけるものの、結局声はかけられず「今日はもうヤメタ」と逃げ帰る。

好きな人の背中を見つめながら、距離を詰めたいのに詰められない、どうしようもないもどかしさが伝わってきますね。

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思いきってダイヤルを
ふるえる指で回したよ
ベルがなるよ ベルがなるよ
出るまで待てぬ僕
明日がある 明日がある 明日があるさ
≪明日があるさ 歌詞より抜粋≫
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彼女がいつも通る道で待ち伏せたり、傘を差し掛けようと待ち構えたり。

そんなささやかな行動ばかりしていた「僕」が、ここで初めて一歩踏み出します

家に電話をかけるというのは、かなり勇気のいること。

まして、この曲が生まれた時代を考えると、家の電話ですから、本人が出るとも限りません。

本人が出てくれるかどうか、どうやって話を切り出そうか考える緊張感が、痛いほど伝わってきます。

出るまでどのくらい時間があったのでしょうか。

結局待てずに電話を切ってしまう不甲斐ない自分を、「明日があるさ」と慰める

初々しさを感じる恋の行方が気になります。

「明日があるさ」という言葉は、勇気を出せなかった今日の自分への言い訳であり、まだ諦めていない気持ちの表れのようでもありますね

「明日があるさ」という前向きなワードが生み出す曲のパワー


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はじめて行った喫茶店
たった一言好きですと
ここまで出て ここまで出て
とうとう云えぬ僕
明日がある 明日がある 明日があるさ
≪明日があるさ 歌詞より抜粋≫
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喫茶店まで誘うことができてもなお、「好きです」の一言が出てきません

たった四文字の、シンプルな言葉。

でも言ってしまえば、後戻りはできない言葉。

喫茶店に誘えるようになるまで、どれほどの時間がかかったのでしょうか。

好きな人を喫茶店に誘うという行動は、かなりの勇気を要します。

それでも言えなかった「好きです」の言葉。

「明日があるさ」と言い聞かせながら、過ぎていく今日。

果たして「僕」が思いを伝えられる日は来るのでしょうか。

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明日があるさ明日がある
若い僕には夢がある
いつかきっと いつかきっと
わかってくれるだろ
明日がある 明日がある 明日があるさ
≪明日があるさ 歌詞より抜粋≫
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若い僕には夢がある」という前向きな歌詞で終わっていく『明日があるさ』ですが、「僕」が抱える思いが、いつか届くことを願わずにはいられません。

若々しくほろ苦い恋愛が描かれる坂本九の『明日があるさ』。

この楽曲は何度もカバーされていて、なかでもウルフルズの『明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)』は、CMソングにもなったので有名です。

若者の初々しい恋を描いたオリジナル歌詞も、社会人の悲哀を描いた替え歌も、「明日があるさ」という前向きなワードが印象的。

この言葉があるからこそ、悲観的になりすぎず、気持ちを切り替えて前に進めるのでしょう。

この曲が長い時を経て、時には歌詞を替えながら、多くの人に愛され続けてきた理由が分かる気がします。

オリジナルバージョンと替え歌バージョン、それぞれのよさがあるので、聴き比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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