「赤春花」はsumika片岡健太他豪華メンバー参加のユニット「Studio April」の楽曲
『赤春花』は「FM802×三井ショッピングパーク ららぽーと ACCESS!」のキャンペーンソングです。作詞作曲は人気バンドsumikaのボーカル片岡健太が担当。
アレンジはシンガーソングライター、音楽プロデューサーのトオミヨウが担当。
春らしいあたたかで前向きになれるサウンドと歌詞が魅力です。
『赤春花』を歌うのは豪華アーティスト達が所属するユニットStudio April。
【Studio April 参加メンバー】
片岡健太(sumika)/石野理子(Aooo)/井上花月(Laura day romance)/imase/大野雄大(Da-iCE)/ちとせみな(カネヨリマサル)/中島颯太(FANTASTICS)/橋本学(ハルカミライ)/Moto(Chilli Beans.)/りょたち(ねぐせ。)
各ボーカリスト達がつなぎあって歌う『赤春花』は、それぞれの魅力を活かしピックアップした展開。
ボーカルがコロコロと変わることによって生まれる新鮮さが、春の訪れや出逢いを連想させます。
聞きなれない『赤春花』というタイトルと共に、歌詞の意味を考察していきます。
「赤春花」全世代に響くそれぞれの「春」

『赤春花』のテーマは春と出会い。
春は進学や就職など新たな出会いの季節です。
そんな心弾むシーズン、春の心の揺れ動きを描いているのが『赤春花』です。
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桜舞って宙を舞って宙を舞って
春、君に触れる
桜舞って想いは降って
ゆらゆら ゆらゆら まだ君を見ている
春風に揺れる
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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サビから始まる『赤春花』。
桜、春、春風、揺れるといった歌詞がとても心地よい。
最初の歌詞で「桜」と出てくるので一瞬で心をつかまれます。
日本人にとって桜はやはり特別なもの。
日本ほど桜が大好きな民族はいないかもしれません。
桜をテーマにした楽曲は多々あり、タイトルに桜をつけたものも多数存在します。
『赤春花』は、歌詞に桜が多数出てくるものの、タイトルに桜を使っていません。
赤春花として桜を連想させるのはsumika片岡健太の素晴らしいセンスではないでしょうか。
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揺るがないものに出会えました
恥ずかしいほどに知りました
君が靡いて風になって
優しい香りがした
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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恋の始まりを連想させます。
春の訪れと共に、やさしく吹く風に乗って恋に落ちた瞬間。
この数行だけで、甘酸っぱい恋のシチュエーションが描かれていると感じます。
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蘇っていく ひとひら
青から赤になる
込み上げていく ひとひら
名前ついて声になる
まだ終わっていないみたい
始まっていない
春の未来
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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青はまだ未熟な若い状態、赤は成熟して時を重ねた状態。
果物や野菜でもそうですよね。
人間でも「青二才」や「まだ青い」の言葉があるように、青=若い、未熟という意味があります。
この部分の歌詞では、始まったばかりの恋と、時を重ねた恋の両方が描かれていると感じます。
蘇ってくる過去のあの恋は青から赤へ、まるで熟成されたワインの様に心に蘇り、その恋はまだ終わっていなかったのだと改めて気づく。
そして、今始まったばかりのこの気持ちが恋なのだと気づき、それはまだ始まってもいない。
2つのそれぞれの恋はどうなっていくのか、春の未来にかけて描かれているのではないでしょうか。
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さあ一体僕らはどうしようか
人生長き されど短し
もう一回僕ら出会えるかな
赤くなりゆく春
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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人生は一度きり。
この恋をどうするかは自分次第。
聴く人が、自分の恋を重ね合わせることのできるストーリー展開が秀逸だと感じます。
青春真っ只中の人にも年齢を重ねた人にもある、それぞれの出会い。
『赤春花』は、全世代に響く甘酸っぱい春を連想させる楽曲ではないでしょうか。
キーワードは青と赤「青春」ではなく「赤春」

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揺れ続けるものに会いました
恥ずかしいほど疼きました
風吹くはじまり あなただった
嬉しい香りがした
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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1番の歌詞では「揺るがないものに出会えました」の部分が、2番では「揺れ続けるものに会いました」となっています。
過去の恋をまだ忘れられない主人公が、恋の相手に再会したと捉えられるかもしれません。
「風吹くはじまりあなただった 嬉しい香りだった」と、アンサーソングのような展開なのです。
恋に落ちたばかりの人、過去の恋を思い起こす人、聴く人それぞれの恋のストーリーとして共感できる部分があるのではないでしょうか。
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抱きしめている ひとひら
青から赤になる
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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『赤春花』の歌詞を紐解くキーワードは青と赤です。
10代〜20代の頃を青春とするならば、その青春に対しての赤春なのです。
作詞作曲のsumika片岡健太は「青春時代を振り返った時に、あの頃の色は今も青なのだろうか・・・もっと暖かい色、赤でもいいのでは?」と思ったそう。
いわゆる青春時代を通り過ぎた後、青ではなく赤になっていくのかもしれない。
そんな風に人生の中で続いていく青春を、赤春と名づけた片岡のセンスが光ります。
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さあ一体僕らはどうしようか
人生長き されど短し
もう一回僕ら出会えるはず
赤くなりゆく春
青いままで眠らせていた
春を
春を
迎えにゆこう
≪赤春花 歌詞より抜粋≫
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「春を迎えにゆこう」の歌詞に、励まされ勇気をもらえ希望を感じます。
『赤春花』での春は、恋や愛だけでなく夢や希望も意味するのでは、と思います。
春は心ときめくシーズン。
なんとなく良い事がありそうな予感がしませんか?
『赤春花』は、新しい季節に一歩踏み出す勇気をもらえる、そんな優しく希望にあふれたナンバーではないでしょうか。
sumika片岡のソングライティングが光る希望の春歌
『赤春花』は春に聴きたい希望の春歌です。聴く人によってさまざまな恋の形を想像させ、自分の想いと重ね合わせることができると思います。
恋愛だけでなく、夢や希望の歌としても感じ取ることができるのではないでしょうか。
まさにsumika片岡健太のソングライティングが光る名曲です。