アニメ「ONE PIECE」とリンクする「The 1」の歌詞
muqueは、2023年から福岡を拠点に国内外で活動する4人組バンドです。ライブパフォーマンスに定評があり、令和の音楽シーンをリードする存在として注目されています。
5枚目のシングル『The 1』が、アニメ『ONE PIECE エッグヘッド編』のエンディングテーマに起用された事で、ますます期待高まるバンドです。
『The 1』は『ONE PIECE』の世界を意識して創られていると感じます。
エッグヘッド編は「未来島エッグヘッド」を舞台に、Dr.ベガパンクの科学や世界の謎に迫るストーリー。
未知への挑戦や過去との対峙が描かれます。
そのストーリーとリンクする歌詞の世界が『The 1』。
過去の失敗や孤独を乗り越え、新たな未来、夢に向かって進もうとする姿は『ONE PIECE』の主人公ルフィ達と重なると感じます。
唯一無二を意味する言葉『The 1』は、ルフィの夢「海賊王になる」という言葉と重なります。
聴く人それぞれが自分の夢に向かって、自分だけの未来を描いていく姿が想像できるのではないでしょうか。
後悔や失敗から立ち上がる勇気

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また誰も守れないの
消えかかる声は僕のせい
俯く暇もないの
掌につく砂利の跡
また動き出せ僕の船よ
≪The 1 歌詞より抜粋≫
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「また誰も守れないの 消えかかる声は僕のせい」の歌詞に、過去に誰かを守れなかった後悔や自責の念が伺えます。
さらに「また」という言葉に、何度もそういう経験があった事がわかり、主人公の深い悲しみや苦しさが伝わります。
けれど、主人公はその思いから立ち上がろうとしています。
地面に手を着きうなだれた姿。
掌に着いた砂利の跡。
でも俯く暇はない。
「また動き出せ僕の船」と強く決心します。
誰もが後悔や心折れる瞬間があるもの。
けれど、立ち上がる主人公の姿に聴く人が自分を重ね合わせて、勇気をもらえるのではないでしょうか。
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広い空は飛べないけど
深い海は照らせるから
僕らは
EVERYDAY 終われない
EVERYDAY 負けれない
守るものがここにはある
≪The 1 歌詞より抜粋≫
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このままでは終われないと、前に進もうとする主人公の姿。
守るものがあるから人は強くなれる。
だから、その人のためにも自分のためにも終われない、負けられないと強く前に進みます。
「広い空は飛べないけど 深い海は照らせる」の歌詞は「人それぞれにできる事がある それをやればいいのだ」という意味に感じます。
ルフィにとって得意分野は海。
空は飛べないけれど海の事ならおまかせ。
だから「自分のできる事で前に進んで行けばいいのだ 人と比べる事はないのだ」という意味に捉えられるのではないでしょうか。
誰もが自分の得意分野でがんばればいいのだ、というメッセージだと考察します。
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予想違いかも?
止まれないよもう
孤独を今 分け合い進む
怖気付くなよ
あの日の僕と
違うから
誰にも邪魔できないよ
さあ退いて
≪The 1 歌詞より抜粋≫
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未来へ進む瞬間、予想外の事が起こるかも?もしかして違う道を行っている?と不安になる事は多々起こります。
でも、動き出したのだからもう止まれない。
怖気づかず、前に進もうとする主人公の姿があります。
もちろん間違った道を行っているとしたら、その都度修正が必要。
でも、立ち上がる勇気がなかった主人公にとって、やっと前に進みだした船。
だからこそ、とにかく前に進むことがたいせつ。
あの日の僕とは違うのだと、強い心で進む姿が描かれています。
「さあ退いて」という強い言葉に、誰にも邪魔はさせないという強い決意を感じます。
逆境からの前進

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世界を制して
未来を信じて
いくつもの夜数えて
何を見て何を知って
大切なことに気付いたの
≪The 1 歌詞より抜粋≫
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壮大なストーリーの締めとして、主人公の成長が感じられる重要なクライマックス部分です。
「世界を制して」には、自分の夢や希望を達成するという強い決意を感じます。
ルフィの「海賊王になる」という夢とリンクします。
仲間と共に自分達の世界を確立すると捉えてもいいかもしれません。
「未来を信じて」にはどんなに困難であってもあきらめない、明るい未来があると信じて進むという意味があると思います。
この歌詞の部分もルフィ達と重なる部分です。
『ONE PIECE』では、どんなに困難な状況でもあきらめずに前に進むルフィ達の姿が描かれており、見る人に勇気を与えます。
まさに『ONE PIECE』とリンクする『The 1』の歌詞も、聴く人にとって勇気を与える楽曲ではないでしょうか。
明るい未来があると信じて進むからこそ、未来が開けるのかも知れません。
たくさんの困難や孤独な夜を経て、いろいろな事を知り、見て、聞いて・・・そしてたいせつな事に気づいた主人公。
全ての経験は無駄ではなく、きっと意味のある事なのだと感じます。
全ての経験を自分の糧とする、そうやって人は成長できるのかも知れません。
『ONE PIECE』では、ルフィ達が仲間と共に協力し合いながら前に進んでいく姿が見る人の希望となります。
『The 1』の歌詞にも、そんな風に孤独や後悔から立ち上がり、前に進む希望や勇気、その先にある未来を感じます。
『The 1』は聴く人にとって、未来への航海を軽やかに進める希望の歌ではないでしょうか。
muque「The 1」は疾走感あふれる冒険の歌
muqueの『The 1』は、後悔や失敗を乗り越えて立ち上がった主人公が、未来を信じて進んで行くストーリーです。アニメ『ONE PIECE』の夢と冒険と重なる部分が多々あります。
誰もが持つ後悔や失敗、心の葛藤を希望へと昇華させた歌詞は、聴く人にとって勇気を与えるのではないでしょうか。
疾走感あふれるサウンドが、よりいっそう冒険心を駆り立て、明るい未来へと導いてくれそう。
さあ、勇気を出して未来への一歩を踏み出しましょう!