2nd Album「アンクロニクル」を5/18(水)にリリースするphatmans after schoolの「ヨシダタクミ」さんに2nd Albumについてインタビューをしてきました!「誰かに寄り添ってあげられるような作品を作りたい」という気持ちから作られたニューアルバムの細かな魅力まで感じとってください!
■まず、ヨシダタクミさんご自身についても色々お伺いしたいと思うんですが、ヨシダタクミさんがアーティストを目指したきっかけについて教えてください。
ヨシダタクミ(以下、ヨシダ):僕が音楽を始めたきっかけは、少し歳の離れた兄がいるんですけど、僕が小学校5年生の時に、その兄が当時流行っていた光るキーボードを欲しがって、僕と兄のクリスマスプレゼントとして親にねだったんです。それで初めてキーボードを触って、1年〜2年家で弾いていたんです。学校では休み時間にオルガンを弾いていたらみんなが集まってきて“スゴイ!”みたいに盛り上がった感じが嬉しくて、「音楽は、僕の得意分野なのかな?」って思うようになって。「音楽っていいな」と思うようになりました。
小中学校の時にASIAN KUNG-FU GENERATIONやBUMP OF CHICKEN、ELLEGARDENなどのバンドが流行っていて、それに対する憧れからバンドをやってみたいなって思うようになりました。音楽を表現する基準が僕の中でバンドだったんです。それからデモテープみたいなものを自作して、エレキギターを買って、中学3年生の学園祭で披露したんです。当時はボーカルじゃなくてベースだったんですけど。
人前で演奏するのが本当に楽しくて、それがきっかけで本格的にバンドで音楽をやろうって決めました。
■中学でバンドを始められた頃からもう作曲をされていたんですか?
ヨシダ:してましたね。人前では披露していないんですけど、中学その頃は1人で家で作っていました。
■自分の曲を作り始めるきっかけは何かあったんですか?
ヨシダ:これも変な話なんですが、僕今トイズファクトリーにお世話になっているんですけど、昔から知ってはいて、ホームページを見ていたらデモトライアウトみたいなフォームがあって、デモテープを募集していたんですね。「それ送ったらプロになれるのかな」って思ってたんです。それで当時高級なものは買えなかったのでMDに曲を何曲か録音したものを中学2年生で初めて作りました。
ポストに投函すれば応募できる状態だったんですけど、なぜか送らなかったんですよ。だから未だに僕の部屋に帰ると(そのデモテープが)あるんです。
送らなかったんですけど、巡り巡ってトイズファクトリーにお世話になることになりました。
■中学3年生の学園祭ではベースをやられていたということでしたけど、ベースからギターに転向されたタイミングは…?
ヨシダ:単純にベースの方が簡単そうに見えたから最初に買ったんですよ。弦4本だし。
僕ら世代の親ってフォークブームだったから母親がなぜかギターを弾けることがわかって、母親に教えてもらおうと思ったのがきっかけでフォークギターを買ったんです。親が弾いているの見ていたら「ギターの方がモテそうだな」って思って、結局親には習わなかったんですけど当時ギター教室に通っている友達がいたのでそいつに教えてもらおうと思ってエレキギターを買って習い始めたのがきっかけですね。
■初めてエレキギターで弾けるようになった曲とかって覚えてらっしゃいますか?
ヨシダ:BUMP OF CHICKENの「車輪の唄」かHi-STANDARDの「My first kiss」のどっちか、どっちだったかなぁ…「My first kiss」かな。イントロを弾きたくて覚えた気がします。
■現在の音楽的な感性とか、作詞作曲とかのルーツとなったのもBUMP OF CHICKENさんとかHi-STANDARDさんになるんですか?
ヨシダ:感性はきっとそこで培ったんですけど、バンドを始めてからカッコイイアーティストがたくさんいることに気づいたので、バンドじゃない久保田利伸さんとかをすごく好きになって、歌を上手くなりたいなと思って、いわゆるJ-POPの方を主流に聴くようになりました。
■では現在の楽曲はJ-POPからインスピレーションを得ているようなことが。
ヨシダ:めちゃめちゃありますね。
僕高校生の時に初めてレコーディングをしたんです。当たり前ですけどカラオケとライブでしか歌ったことがなかったんで、今と比べると上手く歌えなかったんですよね。表現力もなかったですし、それが悔しくてゴスペラーズさんとか久保田利伸さんのようにアカペラで歌っても上手い人の曲を聴いて死ぬほど練習したんで、今の曲はそこからインスパイアされているものが多いです。
■では、今現在作詞作曲をされる時に、どの曲にも共通して意識していることやこだわっていることってありますか?
ヨシダ:意味がよくわかる曲にしたいなと思っています。
単純に人の曲を聴いた時に理解できた方が楽しいじゃないですか。
なので極力僕の曲も理解しやすく書いている意識はあります。
たまに言葉遊びにシフトすることももちろんありますけど、単純にこのワンフレーズを歌いたかったという曲もあります。
基本は物語性をもたせて「そういうことね!」って言われるような締め方を心がけています。
■アレンジは普段どんな風にされているんですか?
ヨシダ:最初デモの段階では基本的にバンドパートってあんまり構成しないんですよね。ラフで持って行ったものに対してメンバーに好きに弾いてもらって、メンバーから出てきたものを受けて「そこをこうすればいいんじゃない?」みたいな、最終的にトリートメントだけしてる感じです。
せっかくバンドなんだし、みんなから出てきたものが面白いと思うのでバランスだけ取るような感じで、あとはもう、微笑ましい顔で見ています(笑)
■では特にパートについては何もイメージしない状態でデモを作られているような?
ヨシダ:そうですね、イントロだけは決めますけどそれ以外は好きに弾いてもらいます。
全部やろうと思えばできちゃうんですけど、それだとソロと変わらなくなっちゃうので。極力言いたいことも抑えて、そっちの方が面白いかもっていう気持ちを尊重したいです。
■メンバーさん同士仲良くやっていらっしゃる感じなんですね。
ヨシダ:そうですね、週に2回くらいはメンバーで集まることがありますね。
■そうなんですね、それはプライベートでということですか?
ヨシダ:そうですね、気持ち悪いって言われますけどね(笑)
ギター(ユタニシンヤ)とは特にいっつも一緒にいるし仕事でも一緒だしTwitter上でもしょっちゅう絡むんで、いよいよ怪しまれてます(笑)
■プライベートでまで一緒じゃなくていいっていうバンドの方が多いと思うんですけど、珍しいですね。
ヨシダ:そうですね、沢山のバンドがそうかもしれないですね。僕も昔はそうでした。
■会うようになった理由があるんですか?
ヨシダ:東京に2年前に来て、1年目くらいまでは僕も気持ち的に殺伐としていたんですけど、単純に人に優しく生きたいなと思って。人に優しく生きたいし人に優しくされたいと思った時に、自分の思ってることを言ってあげた方がいいのかなって気づいた瞬間があって。恥ずかしいから基本言わないじゃないですか。でも「言ってあげないと分かんないこともあるよな」と思って、言うようになってから仲良くなりましたね。
■東京に2年前に上京したことで作詞や作曲に影響したと感じたことは?
ヨシダ:めっちゃありますよ。まず、スピード感が違うんですよ。僕ら北海道出身なんです、「北海道はのんびりしてるけど、(東京は)北海道の時間軸と違うからね。」みたいな話をよくされていたんですよ。でもその“のんびり”の意味もよく分からなかったんですよね。
こっち(東京)って情報量も早いし単純に人が多いじゃないですか。余裕のない人が多いなって印象が最初はあって。
「この人って、どういう人生を歩んでこうなったんだろう」っていう感じで人に興味を持つようになったり、知り合いには人生について聞くようになりました。そしたら、人間って面白いなと思って、自分以外の人をテーマにする曲が多くなりましたね。
<ニューアルバム「アンクロニクル」について>
■ありがとうございました。ではニューアルバムについて伺っていきたいと思います。1年半ぶりのアルバムとなりましたが、この1年半はphatmans after schoolさんにとって、どんな期間になりましたか?
ヨシダ:1年前くらいから人に優しくなったんで(笑)、「誰かに寄り添ってあげられるような作品を作りたいな」って思ったんですよ。単純に人の人生を変えるまではいかなくても、音楽って常に寄り添っていてくれるものだと思うので、“誰かの人生の旅路に寄り添っていける作品を作る”というテーマでやってきました。
僕らは学生の時にバンドを組んだんですけど、その時のテーマは“面白いことをやる”だったんですよ。みんなが良いと思ったことをやるっていうのがバンドの原点だったんで、そういう意味で原点回帰しようって。メンバーに「最近どんな曲を聴く?」って聞いて、“それ系ちょっとやってみよう”というのと、“歌詞は人のために書く”っていう2つのテーマを持って1年間過ごせたのかなって思います。
■では、今回のアルバムのポイントを教えてください。
ヨシダ:歌詞でいうと、「今日」「昨日」「明日」っていうワードが入るんですよ。もちろんそう明言していない比喩的表現もあるんですけど、「今日」「昨日」「明日」っていう「現在」「過去」「未来」のことを、それぞれ歌っています。
(タイトルの)アンクロニクルの“クロニクル”という言葉には年代記的な意味合いがあるので、それを歌うとなった時に主人公が必要なんですよ。なので、 “夢”や“希望”を持っている人がいろんな人生の岐路に立った時に、諦めたり、辛いけど生き続けたり、別の可能性を探し始めたりってそれぞれあると思うんですけど、13曲の中で13人の人生みたいなものを表現したかったんです。
基本的には全部夢や希望に向かって歩いていく人の過程の話です。
■アンクロニクルっていうタイトルに至った経緯は?
ヨシダ:僕らのアルバムのタイトルって基本的にカタカナの7文字なんですよ。で、ぶっちゃけ収録曲が決まる前にアルバムタイトルとテーマを決めちゃったんですよ。「アンクロニクル」はいつか使ってやろうって思っていました。そこに曲を差し込んでいく感じです。
■そのテーマに合った曲を引き出しから出してくるような感じなんですね。
ヨシダ:そうですね、で、足りなければ書くみたいな。
■今回で言うとどれがその書き足した曲に当たりますか?
ヨシダ:リード曲の「シリアル」が実は一番新しいんですよ。リリース日まで決まっている段階でさらに書き直した、一番最新且つ、一番純度の高い曲になっています。
「アンクロニクル」の“アンク”は生命っていう意味で、否定形の“アン”に、年代記って意味の“クロニクル”で“僕たちの歴史はまだ終わっていない”っていうダブルネーミングも含んだタイトルなんですけど、「シリアル」って曲が、「今はしんどいこともたくさんあるけど明日も頑張ろうぜ」っていう歌なんですよ。「明日」「未来」があるよって意味を込めて歌いたいなっていうのもあったし、僕斜に構えている時期があって応援歌が嫌いだったんですよ、実際書いたこともなくて。けど、いろんな人に会う中で「頑張れ」って言われるのも「頑張らなくていい」って言われるのも嫌だけど「一緒に頑張ろうよ」って言われるのは嬉しいなってことに気づいたんで僕も言いたいなと思って。
■無責任に背中を押すような感じではなく本当に“僕もいるから”っていうような感じが出ていますもんね。朝、出勤の時とかに聴きたいです。
ヨシダ:「シリアル」ってタイトルもそういう意味なんですよ。
安易なんですけど、シリアルって2つの意味があって、1つは朝食でよく食べるコーンフレークの方のシリアル、2つ目はシリアルナンバーとかのシリアルなんです。
毎日朝食を食べるように毎日聴いてほしいっていう思いも込めて「シリアル」にしました。
■シリアルナンバーの方のシリアルとはどんな関係が?
ヨシダ:今回、曲順を僕が決めたんですけど、シリアルナンバーの方のシリアルには、“連続している”っていう意味もあって、人生って日々の連続っていう連続性のあるものだから、「嫌なことがあっても、良いことがあるかもしれない未来は続いていくよ」っていう意味も込めてアルバムの最初に持ってきました。
■曲順も決められたそうですが、シリアル以外の曲はどういう意図で決められたんですか?
ヨシダ:基本的には、歌詞の中の物語に沿っているんですけど、1曲目と最後の13曲目だけは決めていました。13曲目の「群像メトロ」っていう曲は終電の歌なので最後に持ってきて、あとは自分が夜中に聴きたいようなしっとりした曲は後ろの方、頭の方は爽やかな感じで、途中にパーティーチューンみたいな曲が入ってきたり(笑)。
■歌詞もメロディーも踏まえた上でグラデーションのような流れを作られたんですね。では、続いてレコーディングについて伺いたいんですが、今回のアルバム収録曲のレコーディングっていかがでしたか?
ヨシダ:今まではサウンドプロデュースに外の方をお迎えしていたんですけど、今回は基本的にセルフプロデュースなんですよ。なので、外部からの助言がない不安もありました。自分でジャッジしていくしかなかったんで、今まで以上にメンバーのレコーディングについていました。
だから前作に比べて純度は上がった気がします。楽しかったです。
■メンバーさんのレコーディングに立ち会うときは、どんなことに注目されていたんですか?
ヨシダ:基本的には邪魔にならないようにしていました(笑)。いるだけ、みたいな。
ピンポイントで思ったことがあった時だけスパッと言う。僕も難しい顔しながらレコーディングを見ている人がいたら嫌なんで(笑)。
■あまりお互い干渉せず、ナチュラルに純度の高いアルバムになったんですね。では楽曲について詳しく伺っていきたいと思います。
<M1「シリアル」について>
■最初トランペットの音から始まって、全体的にファンクな感じのphatmans after schoolさんの楽曲に今までなかったような雰囲気の曲ですが、どのようなイメージで作曲されたんですか?
ヨシダ:そうですね、初めてですね。僕、華やかなスイングみたいな曲をやりたかったんですよ。今回「シリアル」の編曲に入っていただいている藤森さんと2人でデモをあげた時に、吹奏楽過ぎたんですよ。「バンドが入る余地なくいんじゃない?」という話しになったんですけど、この方向は残したいっていうせめぎ合いがあり、バンドRECしたものに乗せる形にしようってことになりました。
最終的に僕らのバックに吹奏楽部が入るっていうイメージにしました。
<M6「FR/DAY NIGHT」について>
■先ほど「シリアル」については色々と伺えたので、続いて「FR/DAY NIGHT」についてお聞きしたいんですが、まず、これはどんな曲になっているのかご紹介いただけますか?
ヨシダ:一言で言えば、“パーティーピーポー”です。「散々だな、お前。」みたいな。六本木をイメージして作ったんですよ。性的欲求みたいなものがテーマにあるんですけど、六本木のパーティーピーポーも楽しみながら乾いてるんですよね。ココロ的な部分で。
だから、表パーティーピーポーだけど実際メンタル弱いんだろうなっていう僕の知り合いのパーティーピーポーなやつを勝手にイメージして書きました。
■このPVなんですけど、舞台は未来のすすきのなのにアニメはゲームボーイみたいな古さを感じさせるような。これは..
ヨシダ:ファミコンとかゲームボーイみたいな映像になっていますね。
もともとこのPVのディレクターの作品がすごく好きで、こっち系の絵でいきましょうとお願いしました。
うちのpasくんもこの曲の中では大人になってやさぐれてるイメージです。
■すすきのを舞台にしたのには何か理由が?
ヨシダ:僕の曲を聴いて、ディレクターが“NEO SUSUKINO”っていう謎の世界観を持ってきたんですよ(笑)。「そういう捉え方があるのか!!」って思いましたね。
僕らが北海道出身なんで、六本木じゃなくてすすきのにしてくれたんだと思います。
■曲調も最近聴かなくなったユーロで..
ヨシダ:バカバカしいですよね。
■いや、私は個人的にユーロ好きだったんで!
ヨシダ:僕も好きなんですよ、超好き!
■「FR/DAY NIGHT」は一回聴いたらもう頭から離れないです。
ヨシダ:ありがとうございます(笑)。
■この曲をユーロ調にしようと思ったのは?
ヨシダ:デモの段階からトラックがこのような感じでした。僕もユーロ大好きで、新しいものを求めていくのも楽しかったんですけど、僕ですら世代じゃないのに懐かしいと感じるものって意外と10代の子とかって新しく聴こえるらしいんですよ。だから僕もやってみたいと思って90年代っぽい音にしました。
■この曲、「愛情」じゃなくて「愛錠」っていう漢字を使っていますよね。これはどうして?
ヨシダ:2つの意味があって、1つはPVの世界観のような超無責任なゆるゆるの口約束的な意味の“鎖”、もう1つはオープンなふりをしているけど本音は誰にも言わない、絶対心の“鍵”は誰にも渡さないっていう意味です。
■カッコイイですね。
ヨシダ:ハハハ(笑)
■2つの意味を付けるの好きなんですね。
ヨシダ:僕はダブルネーミングとかいろんな意味もたせたりするのが大好きで。
マンガ好きなんでその影響が大きいですね。
■そういうところからその語彙力は来ていたんですね。
ヨシダ:そうですね、伏線回収キタ!みたいなの大好きです(笑)。ジャンプが大好きで、「後付けだろ」って思いながらもそういう伏線回収大好きなんですよね。
■なるほど。最後に「7日間.」についてお聞きします。この曲を初めて聞いた時、ここまでハッキリ言っちゃうんだ!って衝撃的だったんです。この曲を世に出そうと決めた覚悟について教えてください。
ヨシダ:最初は反対されましたよ。「暗いよ」って。「最後は死ぬのかよ!」
と言われたんですけど、そのワードだけは絶対に変えたくなかったんですよ。変えるならリリースしない、くらいの気持ちでした。
歌詞はキツイけど、曲は好きってディレクターにずっと言われていたんで、phatmans after schoolの曲を今まで聴いてくれていた人が「嘘だろ!?」って思うような曲調の「FR/DAY NIGHT」の対比として入れました。
■これだけストレートに言ってしまいたかったのはどうして?
ヨシダ:月曜日から日曜日まで一週間、逆算して主人公が死ぬまでの物語を書こうと思ったんです。
そしたらややこしいこと言ってる時間がないんですよね(笑)。だから僕の曲の中でもストレートな歌詞になってますね。
■曲調が本当に、死を決めた人の落ち着いている様子そのもののようで、決して暗いわけじゃないですよね。
ヨシダ:歌詞を聴かせたかったんで、バンドは余計なことを一切しないようにしようっていうのが淡々とした曲調になっている理由の一つで、もう一つは結構色んなところで言ってるんですけど、学生の時に見た雑誌でSEKAI NO OWARIのFukaseくんが「エグい歌詞を歌っているのにエグい曲調になったら鬱になるじゃないですか、だからエグい歌詞の曲ほど、よりポップな曲調にしたい」と言っていて。「百里ある!」と思ってすごく感銘を受けたんですよね。
エグい歌詞を、逆にポップな曲調で歌うことでより残酷でドラマチックになると思いました。だからマイナーコードも1回しか使わなかったんですよ。
■なるほど、ありがとうございました。いろいろ曲について伺ってきたんですけれども、ここでUtaTen名物ピックアップフレーズのご紹介をお願いします。
ヨシダ:「シリアル」か「FR/DAY NIGHT」の2択ではあるんですけど…、どっちもサビの頭のワンフレーズを歌いたくて作った曲なので。
せっかくなので、アルバムに収録されている曲の「シリアル」をピックアップします。
「明日はきっと良い日だと」って、どんなにしんどくても明日に向かって希望を見ることは人間に許された特権というか。未来が見えない分、唯一許されていることだと思うので、そこは気に入っています。
そこのメロディーも好きです。
■このメロディーと歌詞は同時に浮かんできたんですか?
ヨシダ:これもどっちも一緒に浮かびましたね。最初のデモを聴かせた段階からメンバーにも好評で、そのままスッと決まりました。
■そんな「シリアル」も聴けるであろう、6月から始まるツアーの意気込みをお願いします!
ヨシダ:おかげさまで今年もワンマンツアーが決まったんですけど、毎年いろんなところに行くたびに「もう一回行きたいな」って思うんですよね、「来年も来よう」って。
またこうして新しい作品とともに行けるので嬉しいです。
今回他人にフォーカスした曲が多いので、みんなのために歌うツアーにしようと思っています。是非来て欲しいなと思います。
■今回ならではの見どころは?
ヨシダ:ユタニダンス第2弾をやろうと思っているんで、ユタニダンスを見に来て欲しいです(笑)。
ライブDVDをリリースしていないので、生で見ないと体感できないと思います!
人生に嫌になったら遊びに来てください。嫌じゃなくても僕らは来て欲しいですけど、それは自分のモードで(笑)。
■では、最後にUtaTenを見てくれた皆さんに一言お願いします!
ヨシダ:僕らの曲は歌詞を見てくれる人が多いので嬉しいです。これからも歌詞を中心に曲を作っていくんで、そこを読み取ってくれたらいいなと思います。
▼配信情報
「シリアル」先行配信中、アルバム予約受付中
▼iTunes
【URL】https://itunes.apple.com/jp/album//id1103571514?app=itunes&ls=1
▼レコチョク
【URL】http://recochoku.com/t0/1004314429/
▼商品情報
2nd Album『アンクロニクル』2016 年 5 月 18 日(水)発売
※初回限定盤・通常盤ともにライナーノーツ付き:藤田琢己
【初回限定盤】(CD+GOODS) TFCC-86556 ¥3,500+税
※GOODS = pas くんナップサック
【通常盤】(CD) TFCC-86557 ¥2,593+税
<収録曲>
01 シリアル
02 Alarm!
03 夕焼通り探検隊
04 感性モーメント
05 party holic
06 FR/DAY NIGHT
07 リコーダー
08 正常性バイアス
09 メメントモリ
10 等感覚コネクト
11 オーバートイ
12 7 日間.
13 群像メトロ
▼リリースツアー
【phatmans after school ワンマンツアー2016 〜morning glory〜】
6/20(月)仙台 MA.CA.NA
6/22(水)札幌 Sound Lab mole
6/28(火)広島 SECOND CRUTCH
6/29(水)高松 DIME
7/04(月)福岡 LIVEHOUSE CB
7/06(水)大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
7/07(木)名古屋 Electric Lady Land
7/21(木)東京 赤坂 BLITZ
※チケット一般発売:5/21(土)10:00-
チケットぴあ http://t.pia.jp
ローチケ http://l-tike.com
e プラス http://eplus.jp
▼関連リンク
・Official HP http://phatmansafterschool.com/
・TOY’S FACTORY PAGE http://www.toysfactory.co.jp/artist/pas
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02 Alarm!
03 夕焼通り探検隊
04 感性モーメント
05 party holic
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07 リコーダー
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6/28(火)広島 SECOND CRUTCH
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7/21(木)東京 赤坂 BLITZ
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2010年結成、札幌出身の3人組バンド。 作詞作曲を行うヨシダタクミが作り出す卓越したメロディーやグルーヴ、若者が抱える葛藤や大人への憂いを表明した歌詞は、新世代の世界観を代弁している。ギターロックをベースに、自由なバンドサウンドで全国の会場を沸かしている。2016年のワンマンツアー···