
NEEのメンバー
●くぅ(ボーカル・ギター)
●夕日(ギター・ボーカル)
●かほ(ベース・ボーカル)
●大樹(ドラム・ボーカル)
NEEのメンバープロフィール
NEEは個性豊かな4人組バンドで、それぞれが独自の魅力を持っています。ここではメンバーの本名や年齢、出身地などの基本情報を詳しく紹介します。
くぅ(Vo.Gt)

本名・ボカロP名 | 村上蔵馬 |
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誕生日 | 1999年3月3日 |
享年 | 25歳 |
命日 | 2024年5月12日 |
出身地 | 広島県 |
NEEのボーカル・くぅは、全楽曲の作詞作曲を手掛けるバンドの中心人物でした。
黒のバケットハットにゴーグル、Tシャツ、短パン、ロングソックスにサンダルという個性的なファッションは「くぅコス」と呼ばれ、ファンの間でも話題に。
くぅはボカロP「村上蔵馬」としても活動している人気アーティストです。
さらにHey!Say!JUMPへの楽曲提供も行うなど、マルチに活躍中。
NEE最年少のくぅは、高校を中退して上京し18歳でバンドを結成しました。
音楽に興味を持ったきっかけは、母親に連れて行かれたジャズライブだったそうです。
影響を受けたアーティストには、米津玄師やORANGE RANGEなどが挙げられています。
夕日(Gt.Vo)

本名 | 杉本ゆうひ |
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誕生日 | 1998年4月4日 |
年齢 | 27歳 |
出身地 | ロンドン |
NEEのギタリスト・夕日は、バンド「BEYONDGHOSTS」での活動や、Tees Music Schoolでのギター講師などさまざまな分野で活躍する人物です。
元々は10以上のバンドでサポートを務めていた実力派で、NEEにもサポートとして参加した後、2019年4月に正式メンバーとなりました。
本名は「杉本ゆうひ」で、2025年現在は27歳。
イギリス・ロンドン出身というグローバルな背景を持ち、母親は有名な切り絵作家・杉本佳世(LIYLIESANG)というアーティスト一家の出身です。
Red Hot Chili PeppersやGorillazなど、洋楽ロックやエレクトロに影響を受けており、その音楽性にも個性が光ります。
かほ(Ba.Vo)

本名 | 不明 |
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誕生日 | 1997年10月6日 |
年齢 | 27歳 |
NEEの紅一点ベーシストであるかほは、美しいルックスと確かな演奏スキルを併せ持つ才色兼備なメンバーです。
くぅの友人にナンパされたことがきっかけで加入したというユニークなエピソードを持ち、以前はガールズバンド「東京初期衝動」にも所属していました。
2025年現在は27歳で、NEEでは2番目に年上。
明治大学文学部を卒業しているインテリな一面も魅力のひとつです。
中学時代は吹奏楽部の部長を務めていたことから、責任感の強さや音楽への情熱も感じられます。
好きなアーティストはTHE BLUE HEARTSや銀杏BOYZ、神聖かまってちゃんなど。
思春期のつらい時期を音楽に支えられてきたという経験が、今の表現にも生きているのかもしれません。
大樹(Dr.Vo)

本名 | 原口大樹 |
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誕生日 | 1994年7月2日 |
年齢 | 31歳 |
出身地 | 宮崎県 |
NEEのドラマーである大樹は、本名の「原口大樹」でも活動する最年長メンバーです。
宮崎県立都城工業高校を卒業し、中学時代はバスケ部に所属。
高校3年で「モテたい」という理由からドラムを始めたというユニークなエピソードもあります。
高校卒業後は一度音楽を辞めたものの、1年後に「やっぱりバンドがしたい」と再びドラムに専念し上京を決意。
出会い系アプリでボーカルのくぅと出会い、NEE結成に至りました。
ドラムに興味を持ったきっかけは、木村カエラの「Yellow」に衝撃を受けたこと。
ライブでは宮崎で誕生した焼酎「黒霧島」の前掛けを巻くなど、地元愛も感じさせます。
マキシマム ザ ホルモン、東京事変、aikoなど幅広いジャンルの音楽を好んでいるそうです。
NEEのボーカル「くぅ」の死去と新ボーカル
くぅは、2024年5月12日に25歳という若さで亡くなりました。訃報は5月20日に公式サイトを通じて発表され、死因については公表されていません。
所属事務所およびメンバーはファンや関係者への感謝の言葉を添えつつ、報道関係者に対してご家族やメンバーの深い悲しみに配慮した取材自粛を呼びかけています。
葬儀は遺族の意向により、親族とメンバーのみで執り行われたとのことです。
公式には親族からのコメントも掲載され、ファンや周囲の人々への深い感謝が伝えられました。
新ボーカルはメンバー3人が担当
NEEはボーカル・くぅの逝去後、新たな体制での活動を開始しました。今後は、ギターの夕日、ベースのかほ、ドラムの大樹の3人がボーカルを分担しながら活動を続けていくことに。
これまでのスタイルを受け継ぎつつ、3人で新しいNEEの形を築いていく姿勢が示されています。
メンバーがそれぞれボーカルを務めることで、楽曲ごとに異なる表情が生まれることも期待できますね。
3人体制初作品「マニック」を2025年5月28日にリリース
3人体制となってから初となる楽曲「マニック」は、2025年5月28日にリリースされました。
この曲は、くぅの逝去後も音楽を続けていくというメンバーの強い意志のもと制作されたものです。
「マニック」は、YouTubeの公式チャンネルでも公開されており、視聴者からは3人の新たな挑戦に対する多くの反響が寄せられています。
NEEのバンド結成からの歩み
NEEは結成のきっかけからユニークで、他とは違うエピソードを持つバンドです。ここでは、彼らの歩みの中から特に印象的な点を紹介します。
出会い系とナンパで結成
NEEの結成は、他のバンドとは一風変わったユニークな経緯があります。ボーカルのくぅとドラムの大樹は、出会い系アプリを通じて知り合い、そこから意気投合。
さらにベースのかほは、くぅの友人にナンパされたことがきっかけでバンドに加入しました。
ギターの夕日は当初サポートメンバーとして参加していましたが、2019年4月に正式加入しています。
偶然と直感による出会いから生まれたNEEは、その結成背景そのものがバンドの自由奔放で個性的な音楽性を象徴しているともいえますね。
オレンジパプリカから2度の改名を経て「NEE」へ
バンド名「NEE」に至るまでには、二度の改名を経た歴史があります。結成当初のバンド名は「オレンジパプリカ」でしたが、メンバーからの「ダサい」という声で「knee」に改名します。
このバンド名はくぅと大樹が好きなインストバンド「toe」からインスパイアされたもので「つま先の上だから膝」という由来があるそうです。
しかし、「knee」はあまりにも膝過ぎるという理由から「nee」に正式決定したのだとか。
その後、母親が占い師であるくぅの提案により小文字を大文字に変えて「NEE」というバンド名が誕生しました。
「関ジャム 完全燃SHOW」にて注目を集める
2021年1月17日放送のテレビ朝日系音楽番組「関ジャム 完全燃SHOW」にて、NEEは一気に注目を集めました。この回では、ゲスの極み乙女。の川谷絵音が「2020年ベスト10楽曲」を発表し、その中にNEEの楽曲「不革命前夜」が選出されました。
川谷はNEEの音楽性やアレンジ、表現力を高く評価したコメントを述べています。
全国放送の影響もあり、NEEはこの出演をきっかけに多くの音楽ファンの目に留まるようになりました。
番組放送後にはSNSでも話題となり、インディーズながら異彩を放つ存在感として広く注目されるきっかけとなった出来事です。
2021年8月満を持してメジャーデビュー
NEEは2021年8月、満を持してメジャーデビューを果たしました。これまでインディーズシーンで独自の音楽性を磨き、多くのファンを獲得してきた彼らにとって、大きな節目となる瞬間です。
メジャーデビュー作はこれまでの活動で培った個性や表現力が詰まった楽曲で構成されており、音楽業界内外からも高い期待が寄せられました。
このデビューを機に、NEEはさらに多くのリスナーにその魅力を届け、活躍の幅を広げています。
NEEのおすすめ曲3選
インパクト抜群な楽曲を多数発表しているNEEですが、ここでは特に印象的な3曲をピックアップしました。NEEの世界観を堪能したいときは、ぜひ聴いてみてください。
不革命前夜
NEEの代表曲「不革命前夜」は、2020年8月にリリースされたシングル『JINRUI』のリード曲で、1stフルアルバム「NEE」にも収録されています。
この楽曲タイトルには「明日も革命は起こらない」という醒めた現実認識と「今この瞬間に革命が起こっている」という強い意志の二面性が込められています。
「結合されぬ問いの中で、朝焼けの部屋と君が一人」「例えば君が両手で塞いでも」など、閉塞感や無力感を色濃く感じる歌詞が印象的。
アニメーション作家こむぎこ2000が手掛けたMVとともに、強い焦燥感を感じる世界観が多くのファンを魅了しています。
生命謳歌
NEEの2ndフルアルバム「贅沢」のリード曲「生命謳歌」は、ボーカルくぅがつづる深い内面性と進化したサウンドが融合した注目の一曲。
歌詞には「生命謳歌、歌います」「馬鹿になっても僕が歌うのは貴方を守るため」という強い覚悟が込められており、NEEの音楽的な成長とともに、弱さから強靭な意志へと変化した世界観が表現されています。
断片的な言葉の羅列の中に秘められたメッセージ性が、聴く者の心に響き、社会や自身への問いかけを感じさせますね。
マニック
NEEの楽曲「マニック」は、激しい感情の揺れや葛藤を鮮烈に表現した一曲です。
躁状態を意味するタイトル通り、頭の中で渦巻く声や混乱と闘う主人公の苦悩が歌詞に込められています。
歌詞では、日常の閉塞感や社会への皮肉も描かれつつ、「もう一度音を信じたい」という強い願いが力強く響きます。
独特のフレーズや繰り返される言葉の中に、孤独や希望が交錯する深い世界観が広がっており、NEEの新たな挑戦と覚悟を感じられる楽曲としておすすめです。
NEEメンバーの絆と覚悟に心奪われる!新生NEEの今後に注目
ボーカルくぅの急逝を乗り越え新体制で再出発を果たしたNEEは、メンバー3人がボーカルを分担し、それぞれの個性を活かしながら新たな音楽を紡いでいます。悲しみや喪失を力に変え、絆と覚悟を胸に進む彼らの姿勢は多くのファンの心を捉えています。
新生NEEの挑戦はまだ始まったばかり。
今後の活動やリリースにますます期待が高まっており、その成長と変化から目が離せませんね。