「Stargaze」はRADWINPS野田洋次郎が書き下ろした楽曲
SixTONESの『Stargaze』は、2025年9月10日リリースのニューシングルです。7月6日より、リリースに先がけて配信された本楽曲は、日本テレビ系「第45回全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ2025)」の応援ソングとしても話題に。
RADWIMPSの野田洋次郎の書下ろしによる『Stargaze』はSixTONESの歴史や、メンバーの関係性を意識して描かれました。
グループの団結力や努力を描きつつ、高校生クイズに挑戦する学生だけでなく、夢を追うすべての人へ向けた応援歌としても表現されている楽曲です。
『Stargaze』には「星を見つめる・空想する」といった意味があります。
あの星のように輝く、遠い星のような夢でも自らの手で掴み取る、といった意味が隠されているのではないでしょうか。
本記事では『Stargaze』の歌詞の意味を深く考察していきます。
SixTONESの歴史とリンクする歌詞

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俺らどこまで行けば「たどり着いたぜ」
なんて言えるかね まぁ今は見当もつかねぇ
ただこの道突き進み続けた先にたしかに
この命とも引き換えになりそうな理想がありそうな気がしてんだ
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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SixTONESのこれまでの歴史を振り返ると共に、夢への道がまだ途上にあるということが描かれています。
夢を追う人、何かに挑戦している人の共感を得る歌詞です。
夢や目標、あるいは人生そのものは、どこまで行けば「たどり着いた」と言えるものなのでしょうか。
ある地点にたどり着いたとしても、きっとその先に新たなたどり着くべき地点がある気がします。
今は、見当もつかない、そのたどり着くべき場所。
命をかけてそのゴールへと突き進もうとしている姿が、SixTONESの姿と重なるようです。
SixTONESのメンバーはデビュー前に長い下積み、存続危機を経験。
夢を追う姿が冒頭の歌詞とリンクします。
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何にもない俺だと思っていた 何するにも続きやしなかった
その俺がバッチバチ ギッチギチ ガッチガチにハマった
俺は「コイツ」で生きていく きっと意味ならついてくる
今は心に飼っている この獣スクスク育っている
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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何もない自分が「コイツ」にハマった。
「コイツ」は自分にとって、とてもとても大切なものになった。
誰でもきっと、ゆずれない大切な何かがある。
SixTONESにとっては「歌・ダンス・演技」であり「SixTONESそのもの」と言えるでしょう。
「心に飼っているこの獣」は止めどない情熱。
夢を追いかける人の気持ちを表現しています。

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目にもの見せようか 歴史が今夜
音を立てて変わる様を
俺らは共犯者 下馬評がどうだ とかお好きにほざけ
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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「俺が世界を変えてやる」という強い意志を感じます。
歴史を塗り替えるかのような、アッと驚く展開を俺が見せてやる。
SixTONESの決意表明ともいえる歌詞です。
周囲の下馬評をものともせず、自らの道を突き進んできたSixTONES。
メンバー全員で団結し、夢を追いかけ続けてきました。
野田洋次郎は、そんな彼らの姿を詩にしたためたのでしょう。
「共犯者」はSixTONESのメンバー全員。
きっとファンも含めて「共犯者」。
みんなで歴史を塗り替えよう、という意気込みを感じます。
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夢に見てた先の景色よりもしかして
もがき続ける今が何より輝いて
見えるのかもなんて思えたりもするけど
そんなことはあとでいくらでも考えればいい
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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「今」が大切なのだというメッセージです。
未来を夢見て目指すことは、とても重要なこと。
でも、そこに至るまでの努力、葛藤、挑戦が何よりも価値があることなのだと訴えています。
未来のことを不安視せずに「今をもがく」こと、その先に未来がある。
今を一生懸命生きることの大切さを感じます。
SixTONESが目指す未来に向けて、メンバーと共にもがく姿と重なる部分です。
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自分なんかに期待するほど お気楽なやつじゃねぇ
だけど誰より信じるお前らが俺に賭けてくれるからにはやらねぇ
わけにゃいかねぇ まんまとやられ
そうやってはじめて自分の信じ方 知ったりして
君と叫んで 潰れるほど抱き合う日まで
終われるわけない ぼんやりくっきり生まれた理由
みたいなもんが ここにはあんだ そんな気がしてんだ
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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仲間との絆を感じる歌詞です。
自分一人では何もできなかったかもしれない。
自分を信じきることができなかったかもしれない。
でも、自分を信じてくれる、応援してくれる仲間がいるから頑張れる。
友人、家族、愛する人。
SixTONESにとっては、その仲間はメンバーであり、ファンだと言えるでしょう。

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誰になんて言われようとも俺らは“奇跡の種”
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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SixTONESの6人が奇跡の集団だと言っているように感じます。
SixTONESの前身では、グループの存続危機、個人活動の優先など紆余曲折がありました。
「6人でやりたい」と事務所社長に直談判して結成されたSixTONES。
だからこそ、このメンバーでなければダメなのだと、「俺らは奇跡の種」なのだと、言い切ることができると感じます。
そして、誰もが自分を「奇跡の種」だと信じ、目標に向かって進んでいく事の大切さを訴えていると思います。
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いつまで傍観者? 俺の出番は?
とか抜かしてる暇ねぇ
涙なんかで 濡らした夜はこれ何回目?
それでもなんで 諦める理由には なんなくて
辛酸も舐めて それすらも馬力に変えて
存在意義さえ 足元から揺らぐような そんな時もあるがだからなんだ
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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受け身な自分からの脱却を描いています。
チャンスを掴むためには、もっと貪欲にならなければいけない。
悔しくて涙を流した夜、辛酸ばかり舐めた挫折の日々。
自分の存在価値が揺らぐようなこともたくさんある。
でも、それでもそんな日々を力に変えて立ち向かってきた。
全ては夢のため。
この歌詞の部分は、SixTONESの過ごした日々と重なる気がします。
活躍する他のグループを見て、きっと心を奮い立たせてきたのではないでしょうか。
「俺」から「僕ら」への変化

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僕らがいた今をいつか 歴史が見て
羨むような 色に染める 確信など何もないけど
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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ラスト部分の歌詞では、一人称が「俺」から「僕」に変わっています。
通常、歌詞は同じ一人称で描くもの。
前半部分の「俺」で描かれた野心や挑戦・決意が、ラストでは1番、2番とも「僕ら」の願いを描いています。
サウンドもゆったりとトーンを変化させ、星空や宇宙を想像させるような壮大なクライマックスを演出。
そして「俺」ではなく「僕ら」を使うことで、個人から集団へと意識を変化させ、6人のチームの結束力を醸し出している気がします。
未来の歴史が羨むような「今」を創ることを目標に、全員で「今」の景色を創る。
できる確信はないけれど・・・静かな野心が伺えます。
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できない 気がしない 気がしない
気がしない 気がしない 気がしない
≪Stargaze 歌詞より抜粋≫
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確信はないけれど、それは「できない気がしない」。
SixTONESの6人でならば。
「Stargaze」は夢追う人へのエール曲
SixTONESの『Stargaze』は、夢を追う人へのエールが込められた楽曲です。RADWINPSの野田洋次郎が描く歌詞は、SixTONESの歩んできた道のりと重なる部分が多々あります。
ゴールが見えない中、突き進むことの勇気、そしてその過程こそが大切なのだと歌っています。
「今」を大切に生きることで見えてくる未来がある。ぜひ、SixTONESの歴史と共に聴いてみて下さい。