挑戦を続けるNumber_iの熱い想い
2025年9月22日リリースのNumber_iの2ndフルアルバム『No.II』より、8月11日に先行配信された『未確認領域』。
これまでメンバー各自のプロデュースによる多彩な楽曲でリスナーを楽しませてきたNumber_iですが、今作ではメンバー全員でディスカッションを重ねながら制作したとのこと。
明るくもどこか不穏な雰囲気を醸し出すサウンドと、三者三様のラップが作り出すカオスな世界観に引き込まれます。
MVは人体を“未確認領域に満ちた宇宙”と捉え、その奥深い美しさと醜さを表現しています。
この楽曲で彼らが伝えたいこととは何なのか、歌詞全編の内容から意味を考察していきましょう。
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太陽のように未完成
Beyond The Sky
ひらく窓
Can You See Us?
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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「太陽」はまるで未完成のもののように、常にエネルギーを放出し動き続けています。
同じように、どれほど完璧に思えるパフォーマンスをしたとしても、そこで決して止まらず成長し続けようと努力する彼らの強い意思が垣間見えるでしょう。
そして「Beyond The Sky(空の向こうに) ひらく窓」のフレーズは、限界突破して目指す無限の可能性を表していると解釈できます。
リスナーに「Can You See Us?(俺らが見えるか?)」と問いかけ、高みを目指す自分たちの挑戦を見届けてほしいという熱い想いが表現されています。
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お前の想像は今どう?
幻のようなもん
空を飛んだユニコーン
Your Life Is Beautiful
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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新しいことに挑戦したり大きな夢を語ったりすると、周囲から否定的な見方をされることがあります。
そのせいで一歩踏み出すことを恐れてしまう人も少なくないでしょう。
しかし彼らは自分たちの才能や努力、積み重ねてきた成長に自信があるため、「お前の想像は今どう?」と挑発するように問いかけます。
誰かの想像の範疇に収まらない、自分たちにしかできないことをしようとしていることが伝わってくるのではないでしょうか。
「空を飛ぶユニコーン」というファンタジーなフレーズは、誰も目にしたことがないのに幻想的で魅力的な情景をイメージさせるでしょう。
人生も先のことは分からないものなので、もっと自由な発想で思い描いてもいいはずです。
実際に挑戦を続ける彼らは「Your Life Is Beautiful(お前の人生は美しい)」と語りかけ、臆せず大きな夢を見ろとリスナーを鼓舞します。
猛スピードの旅でも大切な人は置いていかない

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ぶっ飛ぶために溜め込んだパワー
でも大丈夫置いてかないよ
意外とある一般教養
それでいて超上昇志向
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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大きく飛躍するための「パワー」は、自らの努力によって生まれるものです。
彼らのように新天地で成長するには、並外れた努力と準備が必要だったに違いありません。
それでも彼らは「大丈夫置いてかないよ」と伝え、応援してくれるファンを置き去りにはしないと約束しています。
自分たちの挑戦がファンによって支えられていることを自覚しているからです。
「意外とある一般教養 それでいて超上昇志向」とあるように、無鉄砲に見られても本当は広い視野で物事を見て行動しています。
そのギャップが彼らをより魅力的にするのでしょう。
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俺らの残像 雲で描いたI.L.Y.S.
弾けるマイペース
寝静まる夜空Flytest
アルバイトでも賄えないペース
気づいてるやつはいるか?
俺ら生え出してる翼
厨二病でもなんでもない
俺たちの景色はビューティフル
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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飛行機雲が飛行機の軌跡を空に残すように、広い世界の中でファンの存在が彼らの進んできた道のりを証明してくれます。
「Flytest」という造語の意味は正確には分かりませんが、「Fly(飛ぶ)」に最上級を意味する「est」をつけたか、速さを意味する「Fast」を組み合わせたり飛行テストをかけ合わせたりしているのかもしれません。
何にせよ、周囲が寝静まっている最中にも彼らは自分らしくマイペースに突き進んでいることが見て取れる言葉ですね。
「俺ら生え出してる翼」とあるように、常識では考えられないスピード感で成長を続けるNumber_i。
その表現を「厨二病」だと揶揄する人がいるとしても、彼らの夢も成長も現実のものです。
目標がリアルに見えている彼らは、はっきりと「俺たちの景色はビューティフル」と宣言しています。
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ぶっ飛ぶ上空ゾーン
離れた手をずっと追うよ
壊すGo Sign
まだ見たことのない存在
未確認領域
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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彼らはすでに次元を超えて「上空ゾーン」にまで到達しています。
その飛行の旅は楽なものではないため、大切な仲間やファン、あるいは理想の自分と離れていくように感じることもあるでしょう。
しかし、どんなときでも離れた手をそのままにしておくことはしません。
本当に大切に思うからこそ、諦めずに「ずっと追う」つもりです。
「壊すGo Sign」のフレーズは、制限や常識を壊して進む覚悟を言い表しているのでしょう。
誰も知らない「未確認領域」に達し、「まだ見たことのない存在」になるための覚悟と決意を持っています。
知らない場所に行くのには不安や葛藤が付き纏いますが、そうした感情すら飛び越えて新しい世界へ行こうとする情熱が垣間見えます。
ブレーキをぶっ壊して次のフェーズへ

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夢の中も現実扱い
ピュアなハートで作るレジュメ
この3連符で繋ぐセンターで
鼓膜飛び出すビートに乗せて
伏せ目じゃ飛べねぇHigh Loop
頂点の証 大事に持って進むRoute
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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夢も単なる夢として終わらせるのではなく、現実のものとして受け入れるのが彼らのやり方です。
レジュメとは会議や研究などの内容を要約したもののことで、海外では履歴書の意味もあります。
夢か現実かで分けるのではなく、「ピュアなハート」で理想の実現のために必要なことはどんなものも取り入れる姿勢を表しているのでしょう。
「3連符」のように肩を並べる彼らは、圧倒するような音楽を生み出しリスナーを魅了します。
「伏せ目じゃ飛べねぇ」とあるように、高みを目指すには俯いているわけにはいきません。
目指す方向を見据えて、自信を持って踏み出すことが重要です。
積み重ねてきた努力の結果という「頂点の証」を「大事に持って進む」なら、それが次の目標への糧になります。
1つの成功に満足せず、貪欲に挑戦し続ける気合いを感じさせますね。
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上空から叫んだってお前はきっと上の空
合わせる目線の先 流れるStar
チャリ爆走 月と重なるレイジアゲインスト
Like事後のBed Makingみたくぶっ壊したブレーキ
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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人生の不安や悩みに心が奪われていると、彼らの伝えたいメッセージも届きません。
しかし目を上げて彼らを見つめれば、その目の中に流れ星のような強い輝きを見つけられるはずです。
「レイジアゲインスト」は反逆の感情を示しています。
「事後のBed Making」のように終わったものを整えて綺麗に見せても、すでに乱れた状況は変えられないのが現実です。
それなら常識的であろうと自分を制御するブレーキを壊して、目標を実現するために本能のままに行動する方が有意義に思えます。
破壊によって本当の再生が始まるという考えも込められているのかもしれませんね。
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I See a Light Floating Through The Night
まだまだ上げる高度とこの曲のGain
安定した非行
ありがとうよDance, Music
俺らについてくれば貯まるマイル
今何マイル?
多分あそこが次の未確認領域
破り捨てる地図
未確認領域
WAKE UP
iがFLY
≪未確認領域 歌詞より抜粋≫
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「I See a Light Floating Through The Night(夜空に浮かぶ光が見える)」という描写は、高いところにある目標を視界に捉えている様子を表していると考えられます。
また「Gain」は「利益を得る・増加する」などの意味がある言葉で、自分たちが成長することによってこの曲の価値をさらに上昇させたいという想いが込められていると解釈できそうです。
奇抜にも思える振る舞いは「非行」と捉えられることもありますが、安定して繰り返していればそれはアイデンティティになります。
自らを変え、成長させてくれたダンスと音楽への感謝は尽きません。
彼らの飛行の旅はまだ始まったばかりで、これから何マイルも飛び回るつもりです。
「次の未確認領域」とあるように、見たことのない世界を次々と制覇する決意を固めています。
地図には載っていない、誰も手の届かない場所に勇気と覚悟を持って自ら進んでいくという強い想いが読み取れます。
Number_iの熱い宣言が心を揺さぶる!

Number_iの『未確認領域』は、まだ見たことのない世界に到達するために挑戦し続ける彼らの情熱が伝わってくる楽曲です。
新しいフェーズに向かって全速力で突き進みながらも決してファンを置いていかないと宣言されている点も、ファンにとって嬉しいポイントです。
この楽曲から、Number_iの飽くなき挑戦への覚悟と決意を感じてください。