着実にステップアップ中!Da-iCE
結成6周年の記念日にあたる2017年1月17日に念願の武道館ライブを決め、着実にファンを増やしつつある5人組男性ダンスボーカルグループ・Da-iCE。彼らのメジャー2ndアルバム「EVERY SEASON」に収録されている「SUPER FICTION casts SKY-HI」は、事務所の先輩であり、ラッパーとしても定評のあるSKY-HIことAAAの日高光啓とコラボレーションした楽曲だ。
Da-iCEが様々なアーティストとコラボレーションする「casts」シリーズ第2弾の本作は、ラップ部分をSKY-HI、それ以外をリーダー・工藤大輝がそれぞれ作詞している。
緊張感を感じさせるlyric
----------------肌を刺すようなピリピリとした緊張感のある歌詞からは、音楽シーンに対するDa-iCEのストレートな負の感情が読み取れる。
超SUPER FICTION
君はコチラ、はい君はコチラ
おい、これは誰の筋書き通りだ?
三流ドラマはこりごりだ
せめてもう少しマシな監督を呼びな
≪SUPER FICTION casts SKY-HI 歌詞より抜粋≫
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自由であるはずの音楽にあらかじめ決められたカテゴリーを押し付けられる息苦しさ、それを演出するつまらない監督=偉い人や世の中の風潮。足枷のようにまとわりつく偏見や逆風に抗う為には、一体何が必要なのか?
Da-iCEが導き出した答えは、己のスタイルをひたすら磨き続けること、そして闘うことだ。
“ホンモノ”を武器に立ち向かう
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形だけを探してたら行き着くのはフィクション
君が君である為には一体何が必要?
It's OK実証しよう 純国産日本刀
一刀両断 Me & Da-iCE "ホンモノ"だ
≪SUPER FICTION casts SKY-HI 歌詞より抜粋≫
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男性ダンスボーカルグループを取り巻く環境は非常に厳しい。「歌って踊る=アイドル」という偏見から、音楽性よりも顔やキャラクターで売っていると判断され、楽曲やパフォーマンスを純粋に評価してもらえないことも多い。それは一般のリスナーだけでなく、音楽を批評する立場の人間からもだ。
そうした一方的なカテゴリー分類によって、活動の幅が限定されてしまうことだってある。
インターネットの力で発信出来る場はかなり増えたものの、コミュニティが細分化されたインターネットで国民的な知名度を上げるのは容易ではない。
音楽で食べていく道を選んだ以上、そうした業界のしがらみは避けて通れない試練である。だが理不尽でつまらない筋書き通りに作られた音楽で、多くの人々を魅了することは不可能だ。
「SUPER FICTION」は、Da-iCEとSKY-HIが歌とダンスという磨き上げた”ホンモノ”の武器で、音楽シーンに蔓延する作り物=フィクションに立ち向かう決意を込めた反撃の狼煙だ。
TEXT RECOTIC