「Secret Garden」は「THE LAST PIECE」課題曲
BE:FIRSTの『Secret Garden』は、2025年8月25日に配信リリースされた楽曲です。この楽曲は日本語と英語が混在するR&Bチューンで、ワールドツアーを成功させるなど、グローバルな活動を目指す今のBE:FIRSTを表現するのにふさわしい楽曲と言えるでしょう。
そんなBE:FIRSTの活動が、ユニリーバのキャンぺーンテーマ「自分らしさを表現すること」と合致し、テーマソングに起用されました。
ひとりひとりが自分の未来を自由に自分らしく描いていくことを応援します。
さらに『Secret Garden』は、BMSGのオーディション『THE LAST PIECE』の課題曲としても注目を集めています。
BMSGとは、BE:FIRSTも所属する事務所で、社長を務めるのはAAAのメンバーでありBE:FIRSTのプロデューサーのSKY-HI(日高光啓)。
2025年8月末からは6次審査が始まり、オーディションの行方に注目が集まっています。
恋愛をメタファーに、音楽へのリスペクトを込めた『Secret Garden』の歌詞の意味を考察していきます。
恋愛をメタファーに描かれる音楽へのリスペクト

----------------
Escape to the Secret garden
この世界で君と二人
時間が過ぎるあっという間に
誰にもナイショ
Behold, the Secret garden
今だけは世界に二人
邪魔させやしないNobody
誰にもナイショ
(Ainʼt nobody gotta know)
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
愛の逃避行のような歌詞です。
この時間は世界で二人だけのもの、誰にも邪魔はさせないという強い意志。
恋人同士が人目を避け、二人だけの時間を楽しむロマンチックなシーンが浮かんできます。
「Secret Garden」は恋人同士にとって愛の園。
しかし、オーディション『THE LAST PIECE』の課題曲ということを考えると、音楽やダンスといった情熱を傾けられるもの、すなわち夢の象徴とも言えるのではないでしょうか。
----------------
必要ない
君だけ⾒ていたい
溺れる毎日 目一杯にLove me
普通じゃない? じゃあ普通って何?
君しか⾒えない
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
君だけを見ていたい、他には何もいらないと、愛する人への情熱をストレートに表現。
愛するものに没頭することは普通じゃないの?おかしいの?
情熱を傾けるその行為への疑問を社会に問いかけます。
「君しか見えない」ほど愛の深さを強調。
----------------
You keep me in a daze all night
狂いそうなくらい
Everything feels so bright
疑い様もない
乾き切った都会に
背を向けたOasis
ほら奴らがここを⾒つけ出す前に
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
「You keep me in a daze all night」の意味は「あなたは一晩中私を夢中にさせる」。
狂いそうなほど恋焦がれていることが見て取れます。
乾ききった都会とは、日常や社会のしがらみを表現しているのではないでしょうか。
オアシスは、そんな日常から逃れられる癒しの場所。
主人公にとって、その場所が「Secret Garden」。
この場所を心の拠り所とし、ここへの逃避行が心の平穏を保てる時間かも知れません。
誰かに見つかる前にこの場所を抜け出す。
決して見つからないように。
「Secret Garden」は「2人の恋」を隠す場所、あるいは「夢を叶える」場所かもしれません。
秘密の場所は、誰にも知られたくないもの。
場所そのものでもあり、心の中にある「大切なもの」と考えても良いかもしれません。

----------------
揺れて⾹ったリナリアに酔う
"終わりなんてないよね"
眩しすぎて⽬を閉じる
愛し合った今日がまた昨日になった
明⽇また会えるかな
眠りに落ちるまで 二人だけ
いや夢の中だって また捕まえる
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
「リナリア」とは、和名では「姫金魚草」として知られ、小さく可憐な花が細い茎に穂状につきます。
パステルカラーの美しい小花を咲かせ、花言葉は「この恋に気づいて」。
「終わりなんてないよね」とお互いの愛を確かめる恋人同士の姿と重なります。
「Secret Garden」でまた会えるかな、という淡い期待。
いや、夢の中でだって捕まえてみせる。
ロマンチックなシチュエーションを歌ったかのようなこの歌詞は、夢を掴もうとする人、すなわち『THE LAST PIECE』の世界を想像させます。
リナリアの花言葉を「私の存在に気づいて」に置き換えることもできそう。
進んでいくオーディションの日々。
夢を追いかけ、またこの舞台に立てるだろうか、という思いを描いているのかもしれません。
----------------
太陽の足音もシカト
大都会の喧騒 黙らそう
当たり前なんて物無いってわかっていたって
不安定に渡ってる真っ⾚なSurface
ネオンライト フラッシュライト 向こう側までFly
すぐ迎えに⾏く
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
太陽が昇れば、人も動物も動き出すもの。
そんな日常を無視して、自分のことに没頭する様子。
大都会の喧騒は街の音そのものでもあり、SNSやネット上、あるいは直接的な他人の言葉かも知れません。
そんなものを黙らせるくらいに、自分というものを持つ、という強い自信。
Surfaceとは「表面に出る」という意味。
真っ赤なと付くことで、情熱を想像させます。
『THE LAST PIECE』とリンクさせれば、血の滲むような努力とも捉えられそうです。
不安定とすることで、揺らぎや不確実性も表現。
当たり前のものがない世界での、夢を追いかける姿を描いているのではないでしょうか。
ネオンライト、フラッシュライトは、夢や愛の成就を表現していると思います。
ライトを浴びる日を夢見て、その光の向こう側へ飛び立つ。
自らその光を迎えに行く。
----------------
Escape to the Secret garden
この世界で君と二人
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
繰り返される「Secret Garden」への逃避行。
君とは恋の相手、あるいは夢など大切なもの。
恋愛をメタファーに音楽など、大切なものへの情熱が歌われている『Secret Garden』。
聴く人によってさまざまな捉え方ができるでしょう。『THE LAST PIECE』の課題曲ということで、音楽、ダンスへの愛情をいかに表現できるのかにも注目です。
「Secret Garden」の意味

----------------
Ainʼt nobody gotta know
Behold, the Secret garden
≪Secret Garden 歌詞より抜粋≫
----------------
ラストに繰り返されるフレーズ。
直訳すれば「誰にも知られる必要はない、見よ秘密の花園を」となります。
秘密の花園とは、誰にも侵されたくない聖域と言えるでしょう。
その聖域とは、愛する人との場所、自分の夢、心の中にある汚されたくない場所など、さまざまなものを想像させます。
どれも、他人には覗かれたくない唯一無二の自分だけの世界。
『Secret Garden』では、誰の心にもある大切な場所を聖域として描いているのではないでしょうか。
愛する人との歌と捉えることも、夢追う人の歌とも捉えることができます。
「Secret Garden」は夢・愛が込められた楽曲

BE:FIRSTの『Secret Garden』は、恋愛をメタファーに、音楽へのリスペクトを込めた楽曲です。
「Secret Garden」とは、誰にも侵されたくない場所、すなわち聖域だと言えるのではないでしょうか。
聴く人にとって愛する人との場所、自分の夢や可能性などさまざまな場所を想像させます。
『THE LAST PIECE』の課題曲であり、夢を掴み取るための努力を続けるメンバーの姿とも重なります。
ぜひ、自分だけの「Secret Garden」を思いながら、聴いてみて下さい。