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【ライブレポート】「もう最高やん!」天理大学に響いた大合唱──フレデリックが“踊る理由”を更新した一夜

2025年11月1日、天理大学祭1日目にフレデリックが初登場。「どうぞよろしく!」の声で始まったステージは、1曲目から観客の大合唱が巻き起こる圧巻の空間に。最新曲『悪魔』から代表曲『オドループ』まで、多彩な楽曲が学祭の空気をさらに熱く染めた。フレデリックが織りなすダンスロックと温かなMCが交差し、“音楽を好きになる瞬間”を学生たちに刻んだ特別な夜となった。

「フレデリックはじめます!」—熱が瞬時に広がったオープニング


「フレデリックはじめます、どうぞよろしく!」という三原健司の声で始まった1曲目『オンリーワンダー』。
冒頭から観客は手を挙げて揺れ、間奏では激しいクラップが自然発生。「歌えますか?」の呼びかけに返ってきたのは、体育館を満たすほどの大合唱だった。


『オンリーワンダー』が持つ“唯一無二を肯定する”歌詞の世界観が、学園祭の高揚感と重なり、会場を一気に明るく照らす。


ラストフレーズを歌い切った健司が「呼んでくれてありがとう!全力で行きます!」と声を上げると、その勢いのまま2曲目『飄々とエモーション』へ。

前奏で歓声が上がり、健司はステージ最前に乗り出して学生たちの熱を受け止める。
「Oh〜!」のフレーズでは再び大シンガロングが発生し、本人も「すごいですね皆さん!」と笑顔を弾けさせる。
軽やかに、そして確実に心を揺らすダンスロックが、序盤から会場をひとつにまとめあげた。


曲中に展開されたMCでは、最前列の学生の"最高"と書かれたうちわを手に取り「最高の1日にします!」と宣言。
再び「Oh〜」の掛け合いで熱が高まり、そのままラストパートへと突入。

その後のMCでは「奈良でライブするの初めてで」と明かし、客席から拍手と驚きの声が飛ぶ。
さらに天理学園祭のパンフレットを見て、リハーサル後に模擬店に足を運ぼうとするも既に出店が終了していたというエピソードで会場は一気に和やかムードへ。


妖艶さと中毒性が交差する『悪魔』──身体が勝手に揺れる瞬間


3曲目、最新曲の『悪魔』では、導入のベースが鳴った瞬間にクラップが自然と広がり、妖艶な歌声の冒頭からAメロで一気に表情を切り替える。


サビでは再び観客の両手が揺れ、タイトルとは裏腹に“踊らずにいられない”高揚感が押し寄せる。
続く『名悪役』はライブ仕様でBPMがアップし、フレデリックの真骨頂である〈加速するダンスロック〉が炸裂。観客が振り落とされないよう全力で食らいつく姿も印象的だった。



中盤のMCでは、三原健司(Vo/Gt)と三原康司(Ba/Vo)が二卵性双子であることに触れると、学生からは驚きの声が。その新鮮な反応にフレデリックとファンからは温かい笑いが漏れた。
さらに会場近くで学生バンドがライブをしていたという話題に触れ、「音楽の良さを改めて感じるきっかけになれば」と、学生たちへ温かなエールを送りながら後半戦へ...

『ジャンキー』では、早口で畳み掛ける中毒性のある歌詞に会場が一層揺れ始め、フレデリックと観客の距離はさらに近づく。


6曲目『スパークルダンサー』では、「まだまだ行こうぜ!」の煽りに全員が応え、ジャンプとハンドウェーブが体育館の空気を一気に震わせた。


ステージとフロアの温度がひとつになり、ライブは最高潮へと向かっていく。


11年経っても心を躍らせる『オドループ』──“踊らない選択肢”がないラスト


ラストはフレデリックの代表曲のひとつ『オドループ』。
ドラムの煽りからクラップが起き、スピーカーをかき消すほどの歓声の中でスタート。

間奏では健司が「もう最高やん!」と叫び、観客のテンションも最高潮に。
アウトロではBPMをさらに上げ、ラストスパートの全力疾走で“踊る夜”を完結させた。


最後に健司は学生たちへ向けこう語った。
「あなたがどんな道に将来進むかわからないけど、俺らをきっかけに音楽をどんどん好きになってくれたらと思っております!」「これからもそういう人生にしていきます!」と、温かなメッセージとともに「またどっかで会おうぜ!」と惜しみない拍手の中ステージを後にした。

学祭ならではの距離感、初めての奈良ライブという特別感、学生たちの純度の高い熱量。
それらすべてがフレデリックの音楽をより鋭く、より優しく響かせた夜だった。

“踊る理由”を更新してくれるバンド・フレデリック。
この日確かに、天理大学祭は〈音楽を好きになる瞬間〉で満ちていた。

Photo 鈴木健太(モブ)
text 愛香


セットリスト

1. オンリーワンダー
2. 飄々とエモーション
3. 悪魔
4. 名悪役
5. ジャンキー
6. スパークルダンサー
7. オドループ

リリース情報

2025.11.19 Digital Release!
FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING- (from the show at NIPPON BUDOKAN 2.24.2025)
配信リンク:▷https://frdc.lnk.to/FREDERHYTHMARENA_CCC


2025.11.26 Release!
映像作品「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -KOBE & TOKYO NIGHT CRUISING-」
オンラインショップリンク:▷https://a-sketch-inc.lnk.to/frederic_frederhythm_arena_2025



ツアー情報

「FREDERHYTHM TOUR 2025 -飽くまで創造-」
2025年10月04日(土)香川 高松festhalle
2025年10月05日(日)広島 広島CLUB QUATTRO
2025年10月11日(土)新潟 新潟LOTS
2025年10月25日(土)北海道 Zepp Sapporo
2025年11月03日(月・祝)福岡 Zepp Fukuoka
2025年11月07日(金)愛知 Zepp Nagoya
2025年11月08日(土)愛知 Zepp Nagoya
2025年11月14日(金)大阪 Zepp Osaka Bayside
2025年11月15日(土)大阪 Zepp Osaka Bayside
2025年11月21日(金)東京 Zepp DiverCity(TOKYO)
2025年11月22日(土)東京 Zepp DiverCity(TOKYO)
2025年11月29日(土)宮城 SENDAI GIGS 
特設サイト:▷https://frederic-official.com/feature/frederhythmtour2025

神戸にて結成された三原健司(Vo./Gt.)、三原康司(Ba.)の双子の兄弟と、赤頭隆児(Gt.)、高橋武(Dr.)で編成される4人組バンド。 独特なユーモア性、そして幅広い音楽的背景から生みだされる繰り返されるリズムと歌詞は中毒性が高く、”忘れさせてくれない楽曲群”と話題に。 どのシーンにも属さな···

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