Number_iの新曲「LAVALAVA」はアルバム「No.Ⅱ(Deluxe)」収録
Number_iの新曲『LAVALAVA』は、2025年12月1日にリリースされたアルバム『No.Ⅱ(Deluxe)』に収録されています。アルバム『No.Ⅱ』は、9月22日にパッケージと配信にてリリースされたアルバムで、Billboard JAPANの総合アルバム・チャート「Hot Albums」で1位を獲得するなど、高い評価を得ました。
今回リリースされた『No.Ⅱ(Deluxe)』は『No.Ⅱ』に新曲『LAVALAVA』 を加えた配信のみのアルバムです。
ここからは『LAVALAVA』の歌詞の意味を考察します。
高速道路を舞台に描かれる熱い想い

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撃ち合ってる高速道路
匿名書き込むコメ騒動
タイヤが擦れるマルボロ
いいヤツから消えてく構造
ディストピアSky in SkyなHigh Way
助手席の君からの熱めな目
ちょっと待ってくれよ跨ってくる
足場もない壁3人でブレイクスルー
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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高速道路を舞台に描かれるのは、混沌とした日常。
SNSでの匿名の攻撃や誹謗中傷を「撃ち合い」と表現し、スポーツカーのバトルのように例えています。
マルボロはタバコのブランド。
F1で、マクラーレンやフェラーリのスポンサーを務め、赤白の広告が載ったスポーツカーが有名です。
ディストピアはユートピア(理想郷)の対義語で、暗黒世界・地獄郷・反理想郷とも呼ばれる悲惨で陰鬱な社会のことです。
ディストピアな世界を3人で突破するのはNumber_i自身だと言ってよいでしょう。
そして、助手席で見つめる君の目をファンだと想像させ、自らを奮い立たせる様子が感じとれます。
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これはレースらしい
よそ見運転なし
脱落したレース
そのさきにあった光
覚えてないことばかり
でも今日の景色卵とじ
当たり屋じゃない
I Can See Ma Life
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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Number_iのいるエンターテインメントの世界をレースとして描き、いかに現実が厳しいのかを強調しているのではないでしょうか。
自分の道を信じて進み挫折を経験しながらも、その先にかすかな光を見つけます。
曖昧な過去と今日とを卵とじのように合わせて生きていく決意を感じます。
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笑えたり笑えなかったり
うざいほど周る
愛したり愛されなかったり
を繰り返してる
ハンドリングがハンドリングで
アドレナリンが溢れる
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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揺れ動く感情のループを描いた歌詞の部分だと考察します。
上手くいったりいかなかったり、誰もが経験する感情です。
「ハンドリングがハンドリングで」と同じ言葉が連なっています。
「俺はハンドルさばきがめちゃくちゃうまい!俺がこの人生のハンドルを握っている!」というような自己主張ではないでしょうか。
だから、アドレナリンが溢れているのです。
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やっぱ興味がないレーシング
なら横目で見つめるベイビー
LAVALAVA
It’s My Turn
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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レースではなく、自分は自分の道を走るのだと伝えたいのだと感じました。
そして、隣にいる君を大切にしたい。
それが俺の真実。

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君のためなら投げる赤甲羅
でも小心者だから調子に乗ったら
SplashするCola
まだまだ止まることを知らない
君と走る真夏の荒野
2024に光った発電所
天まで飛ばそうや
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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赤甲羅は、スーパーマリオカートに登場する攻撃アイテムで、レースを有利に進めるためのアイテムとして使用されます。
君のためなら赤甲羅を使って勝ちに行く。
でも、調子に乗って弾けちゃうことも。
君の前ではカッコよくいたいのに、恥ずかしいところも見られてしまった、とコミカルでかわいらしいシーンです。
そして2024年は、Number_iがデビューした年。
発電所の光を、Number_iとファンとの始まりに例えています。
一緒にこれから空高く飛び立とうと誘います。
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きっかけなんてなんでもいいけど
まだ後部座席はフリー
もうちょい経ってからでもいいけど
気づけば満員でMore Deal
ぶつかって身勝手
ガソリーナ満タン
肩透かしてさせちゃう落胆
下道でも迎えにいく毎回
いつだって愛くるしい
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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「Number_iを知るきっかけはなんでもいいよ、まだ後部座席には余裕があるから乗って」と新たなファンの増員を呼びかけます。
「もっと後でもいいけど、早くしないと大変なことになっちゃうよ」とせかします。
「ぶつかって身勝手 ガソリーナ満タン」は、言葉遊びと言えるでしょう。
ガソリーナはガソリンのことであり「Sorryな(ごめんな)」と捉えることができます。
つまり「身勝手に暴走しちゃってごめんね、でもガソリン(パワー)はあるからまだまだイケるぜ!」という意味ではないでしょうか。
続く下道とは、高速道路に対しての普通の道のこと。
高速道路に比べて下道は時間はかかるけど、それでも毎回迎えに行くよ、という愛情表現です。
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あの日の後悔
すべてが青ZONE
終着点なんてないけど
とりあえずついたパーキング
溢れかえる人波
屋上にはあるN_iの自販機
まだまだ足りないから
天までつきそうなほどの立体駐車
一体どうなってんだ
隣に座る君と俺の間のWorld Wide
≪LAVALAVA 歌詞より抜粋≫
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「あの日の後悔」とはNumber_iに至るまでの経緯。
きっとさまざまな葛藤があったはずです。
でも、すべては青信号で進んできた。
終着点はどこかわからないけれど、ひとまず辿り着いたパーキング。
この部分の歌詞で描かれるのは、Number_iの現在の立ち位置です。
周りには驚くほどの溢れる人の数。
屋上にはNumber_i自らの広告。
自らも「どうなってんだ」と驚くほどの快進撃を続けるNumber_i。
そびえ立つ立体駐車場という言葉でNumber_iの人気を表現しています。
そして君=ファンへの愛と感謝が溢れています。
World Wideな人気を誇るNumber_i。
俺の車の隣には君が座る。
君を乗せてもっと高みを目指す。
そんなNumber_iの決意が描かれていると感じます。
高速道路を舞台に描かれるのはNumber_iの等身大の熱い想いです。
「LAVALAVA」の意味が熱い!
『LAVALAVA』の歌詞で繰り返される「LAVALAVA」という言葉。クセになるほど心地よく耳に届きます。
どんな意味が込められているのでしょうか。
Lavaの一般的な意味は溶岩です。
LavaはLover(恋人)と響きが似ており、さらにLoveを繰り返し言い続けるとLavaLavaLavaと聞こえます。
「LAVALAVA」は言葉遊びのようなタイトルと捉えることができますね。
溶岩のような熱く湧き上がるような愛情、恋人を表すLover、溢れるLoveの繰り返しといった、さまざまな意味を『LAVALAVA』というタイトルに持たせているのかもしれません。
いずれにしてもNumber_iの愛情が溢れるほど込められたタイトルだということが伺えます。
「LAVALAVA」を聴けばNumber_iの「今」がわかる!
Number_iの『LAVALAVA』は、高速道路を舞台に描かれる等身大の想いが詰まった楽曲です。SNSなどで繰り広げられる争いを、車のレースバトルに見立て社会を批判。
そんなものには興味がないと、隣にいる君=ファンを大切に想うNumber_iの愛が描かれています。
さらに、歌詞に登場するパーキングの立体駐車場はNumber_iの現在の立ち位置を表現しています。
Number_iの「今」が詰まった『LAVALAVA』を聴けば、等身大の彼らを感じることができるはずです。
