アイドル物語のスタート
──まずは、自己紹介からお願いします!森川優羽(以下、森川):森川優羽です! 特技はドラムです! いまは、ベースも弾けるようになりたいと思っていて、練習を頑張っています!
花咲果林(以下、花咲):花咲果林です! 週に3回はラーメンを食べに行くほど、ラーメンが大好きです!
鈴木りん(以下、鈴木):新メンバー、13歳! 鈴木りんです。グミが大好きです!
水野青海(以下、水野):水野青海です! メンバーカラーは青で、名前に「青い海」が入っているので、青を背負って25年間、生きてきました! 看護師の免許を持っていて、グループでは“真面目担当”を務めています。よろしくお願いします!
高田もも(以下、高田):高田ももです。今年5月に加入した新メンバーです。睡眠がとても好きですが、16時以降はプリンセスとしての生活を送っています。よろしくお願いします!
──今日は、放課後プリンセスの5人に集まっていただきました。まずは恒例の質問、皆さんがアイドルを目指した理由から教えてください。
森川:私は、幼少期から常に音楽が流れている家庭で育ちました。人生の様々な場面で、そばにいてくれたのが音楽。その環境で育ったからか、自分も音楽を通して多くの人を勇気づけたり、幸せにしたり、支えたりしたいと思いが芽生えてきたんですよ。音楽の力で何かを成し遂げたい、そういう思いでアイドルを目指しました。
──実際にご家庭で流れていたのは、どんな音楽だったんですか?
森川:ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロさんがとても好きでした。というのも、母がハワイ好きで(笑)。家ではよくハワイアンミュージックが流れていたんです。その影響が大きいと思うんですけど、今でも、23年間ほぼ毎日、寝る前はシマブクロさんの曲を聴きながら眠っているくらい、大好きなアーティストです!
──ウクレレの音色が落ち着くんですね。実際にアイドルになってみていかがですか?
森川:ファンの方から「あなたのおかげで生活が楽しくなった」、「ライブを観ると明日も頑張ろうと思える」という声をいただけるようになったことがすごく嬉しくて! まさに自分が目指していたことだったし、アイドルとして生きることで大きな生きがいを感じていますね。
──素敵ですね。花咲さんはいかがですか?
花咲:元々、アイドルに興味はあったんですけど、最大のきっかけは母の影響で大好きになったピンク・レディーさんの存在。曲を聴きながらお家で歌ったり踊ったりしていたんですけど、地元の群馬県にピンク・レディーのおふたりがライブに来られた時、母と2人でライブに行ってものすごいパワーを貰ったんです! その時に自分の中で明確に「見る側ではなく、夢を与える側になりたい」という答えが出たというか。そのきっかけからアイドルを志すようになりました。
──実際に活動してみて、いかがですか?
花咲:正直、大変なこともたくさんありますけど、日々課題と向き合いながら進めていけているという体感はあって。こんなにやりがいを持ってできるお仕事はないなと思います!
──鈴木さんはいかがですか?
鈴木:私は、4歳から8年間くらいダンスを習っていたんですけど、当時からステージ上で緊張しても、振りを間違えちゃっても、最後まで笑顔で踊り切ることが出来るタイプで! この経験をもっと活かせる場所ってどこだろうと考えた時、「アイドルしかないよね!」と思って、この道を選びました!
──幼少期から度胸があったのかな? 4歳って鈴木さんからしたら、最近の話ですね。
森川:本当にそうですよね(笑)。まだ13歳ですもんね!
鈴木:あはは(笑)。
──13歳でこの場所にいるってすごいですよね。アイドルをやってみてどうですか?
鈴木:めっちゃ楽しいです!!
──水野さんはいかがですか?
水野:幼少期からアイドルは好きだったんですけど、自分がアイドルになることには自信がなくて……。堅実な職業に就こうと看護大学に進学したんですが、大学2年生の頃、コロナ禍がやってきて、さまざまなことが制限される中で、「いま本当にやりたいことをやろう」と思い立って、放課後プリンセスのオーディションを受けました。正直、看護師になるのかアイドルになるのか迷いましたけど、今しかできない道を選びたいと思い、アイドルとして生きていくことを決めました!
──素晴らしいですね。
水野:両親からは、「大学を卒業してほしい」こと「看護師免許はきちんと取ってほしい」と言われていたので、約束通り看護師免許は取得して、いまはアイドルに専念しています!
──実際にアイドルとして活動してみて、いかがですか?
水野:人と関わって、支えるという部分では看護師もアイドルも根本は同じだと思っていて。看護師とは形は違っても人の気持ちに寄り添える仕事に就けていることにやりがいを感じています。
──高田さんはいかがですか?
高田:アイドルになる前は、毎日を退屈に過ごす普通の高校生。でも、「何か一歩踏み出せば変われるかもしれない」と思い、この世界に入りました。最初は右も左も分からず、与えられたことをこなすだけだったんですけど、応援してくださるファンの方々が増えるにつれ、
「もっと多くの方に幸せを届けたい」という気持ちが湧いてきました!
──最初の一歩がアイドルだったのは、なぜ?
高田:本当に偶然です。元々、アイドルには興味はなかったんですけど、たまたま母がSNSでオーディションを見つけてくれて応募してくれて。でも、オーディションに送った写真は最悪で(笑)。親と喧嘩して不貞腐れた顔の写真を送ったんですけど、なぜか最終審査に残って。もしあの時、違うオーディションを見つけていたらアイドルになっていなかったかもしれないと考えると、アイドルに強い縁を感じますね!
──アイドルとしての人生はどんなものですか?
高田:とても楽しいです。退屈な日々がなくなり、毎日夢中で過ごせています!
放課後プリンセスの魅力とこれから
──ここから放課後プリンセスについてお聞きします。まずは、どんなグループなのか教えていただけますか?森川:放課後プリンセスは「放課後」と「プリンセス」を掛け合わせたアイドルグループです。16時を境に姿が変わることが特徴で、16時までは学園アイドルとして制服で活動し、16時以降はプリンセスの衣装で華やかな世界観に。衣装だけでなく、パフォーマンス・楽曲・立ち居振る舞いも変化するので、“変身”そのものが大きな魅力だなと思っています。
──なるほど。
高田:楽曲のテーマを表現したプリンセスに変身することが魅力だと思っています。例えば、マーメイドをテーマにした「青春マーメイド」という曲では、曲の最後になるとマーメイドのおひれが取れて人間になったり、「ローマの休日」をテーマにした「秘密のティアラとジェラート」だと、町娘に変装している女の子がプリンセスに戻ってティアラが輝くというところまで衣装でも表現しているので、楽曲だけでなく衣装も楽しんでいただけるのが魅力だなと思います。
水野:楽曲の幅広さで言えば、制服の時間帯の曲では「おい!おい!」とエネルギッシュに盛り上がる曲も多かったりするんですけど、プリンセスタイムがやってくると、楊貴妃をテーマに、国を傾けるほどの愛に身を捧げた壮大な物語を表現した「ライチレッドの運命」など、1つのグループの中で表現する幅がとても広いと思うんです。
また、私たちのキャラクターを加味して当て書きして楽曲を制作していただけるので、活動歴が長いグループではありますけど、時代それぞれに魅力がある。現体制では、新体制になったからこそ出せる未来への明るさを表現していただけているので、そこは楽しんでいただけるのかなと思っています。
高田:人に寄り添える楽曲がたくさんあるなと思っていて。恋をしてる時、夢を叶えたい時、いろんな場面でリスナーの方の心に寄り添う楽曲がたくさんあるなと思います。
森川:よく勘違いされちゃうのは、変身してプリンセスになってワイワイしてるだけと思われることもあるんですけど、実はそうではなくて歌詞を見ていくと、それぞれに共感できる部分が盛り込まれているので、そこにも注目していただきたいなと思います。
──素晴らしいですね。水野さんがおっしゃったように放課後プリンセスはすごく長く続くグループです。10年以上続いているグループにアイドルとして身を置くことについて皆さんはどう感じていますか?
花咲:歴史が長い分、たくさんの夢や涙を積み重なっているグループだと思っているので、その思いを未来に繋ぐための一員になれていることが誇りだなと思っています。2026年は15周年という節目なんですけど、長く続いている要因は愛され続けている楽曲がたくさんあること。それは多くの方の協力があったからこそだと思うんです。
私たちが過去のことを全て理解することは難しいかもしれないですけど、いま私たちにできることは放課後プリンセスに関わってくださった全ての人が喜んでくれるような景色を作ること。過去に囚われることなく、新しい挑戦を続け、グループの歴史を守り、未来へ残していく。いまの放課後プリンセスが1番だと思ってもらえるようにしたいなと思っています。
──2025年はグループとして大きな転換点だったと思うんです。花咲さんが「いまの放課後プリンセスが1番だと思ってもらえるように」と言葉にしてくれましたけど、そのためには何が必要だと思いますか?
鈴木:個人的に頑張っていることは、歌をもっとうまく歌えるように頑張っているんですけど、ソロパートを歌っている時がすごく楽しいんです! 少しずつコツを掴めている感覚もあるし、ファンの方から「すごく上手になっていたよ」と言っていただけるのがすごく嬉しいです!
水野:いいね! りんちゃんのスキルが上がれば、グループとしてもっと強くなるもんね! 私は、個人もグループもSNSを頑張りたいと思っていますね。まだ私たちを知らない方へのアプローチを考えるとSNSというツールは不可欠だと思うんです。
ライブ動画をアップすることで盛り上がりや楽しさを伝えていくことが大事だと思うし、放課後プリンセスはコンセプトもしっかりしているので、衣装も可愛いんですよ! だから女の子もすごく好きだと思うんです。そういう部分をアピールしていけたらもっと輪が広がると思っています。
──高田さんはどう考えていますか?
高田:新メンバーだからグループについて私が何を……という気持ちもあるんですけど。
森川:そんなことない! もう一員なんだから!!
高田:えへへ(笑)。長く続くグループなので、正直プレッシャーもあったんですよ。当たり前に誰でも入れるグループではないし、長く続いたからこそ、ファンの方もグループに対する思い入れも強いと思う。その上で、もっとパフォーマス力を上げたいという明確な目標もできたし、先輩方を超えたいという意欲もメラメラと燃えてきている状況で。長く応援してくださっているファンの方々に恩返しができるように、今よりもっと上を目指していきたい、たくさんの方に知っていただきたいと思っています。
──もっと上を目指すって、高田さんの考える景色はどんなものですか?
高田:“高み”を設定してしまうとゴールになってしまうので、まずは先輩たちが積み上げた高い壁を越えたいなと思っています。
──森川さんはいかがですか?
森川:放課後プリンセスは、今が世代交代のタイミングだと思うんです。活動期間が長い分、多くのファンの方が応援してくれていると思うんですけど、いまの私たちのことはあまり知らず、過去の曲が好きで観に来てくださる方がたくさんいる中で、“今の放課後プリンセス” をしっかり届けたいという思いがありますね。個人としても、もっと多くの方に魅力を知っていただけるよう努力したいです!
──個人としてはどうアプローチしていきますか?
森川:やっぱりSNSに力を入れていきたいです。まずは、SNSで個性や魅力を発信することが大切。その上で、ライブに足を運んでくれた方たちにしっかり印象を残せるようなパフォーマンスやトークも意識していきたいです。
──いいですね。グループ全体では、定期的に配信されているんですよね?
森川:そうなんです! ニコニコチャンネルで毎週水曜日18時から配信しています! ライブとは違う“オフの私たち”を見ていただける内容で、会員向けコンテンツではあるんですけど、楽屋裏の様子などより深く私たちを知っていただける内容になっています! 今後は会員限定のイベントも行っていく予定で、ライブや配信では話せない裏話や制作の裏側など、さまざまな話題をお届けしています!!
──注目コンテンツですね!!
森川:はい! ぜひ、チェックしていただけたら嬉しいです。
いまの放課後プリンセスを推してもらうために
──ここで恒例の質問を! これまでリリースした楽曲の中で、推し曲を教えてください。また、その推し曲の中で好きなフレーズをお一人ずつ教えてください。高田:私は、「オーロラ・ドリーミング」が好きです。〈眠るのも忘れるくらい夢中になれる今が好き 上手くいくことばかりじゃないけど、全部全部私だよ〉というフレーズがあって。私はアイドル歴が少しだけ長いんですけど、このフレーズは、アイドルになって、うまくいかない時期や苦しさも全部含めて、“今の自分につながっている” と実感させてくれるフレーズというか。放課後プリンセスに出会えた今の自分に重なるからこそ大切に歌っている楽曲です。
水野:私は、昨年リリースされた「窓辺のラプンツェル」という曲の〈望んでる未来へ 君自身次第で 君は絶対に幸せになるんです〉というフレーズがあって。このフレーズって自分自身もそうですし、訴えかけている“君”にも勇気を与えられる曲だなと思っていて。〈絶対に幸せになるんです〉と言い切る部分に力強さを感じるし、言ったら幸せになれる気がする、言霊のような曲だなと思っています。
鈴木:私は、「放送部プリーズ」です。初めて落ちサビを担当させてもらった曲だし、実際に中学校で放送部に所属しているので、とても運命的なつながりを感じています。落ちサビ部分の歌詞が特に気に入っています!!
花咲:私は、「歯みがきレイディ」。初めてデモを聴いたとき、「この曲だ」と直感的に惹かれたんです! 放課後プリンセスには、トンチキソングがちょこちょことあるんですけど、その中でも「歯みがきレイディ」は特にインパクトが強くて(笑)。〈歯医者さんはさようなら〉というユニークな歌詞もありますし、恋する乙女のような可愛らしい歌詞もあったりして、そういう部分が好きだなと思っています! この曲で初めて長めのセリフパートを担当したこともあり、とても思い入れのある1曲です!
森川:私は、「プリンセスの定義」という曲なんですけど、この曲は放課後プリンセスそのものをテーマにした曲で、リリース当時の2020年もグループの“世代交代”のタイミングで私が加入したタイミングはそこではなかったんですけど、加入したばかりの自分の気持ちと歌詞が重なったというか、私が加入した当時も新たな時代に突入するタイミングだったんですよね。
歌詞の中で〈「あなたらしさ」それより大事なルールはないよ そのままがいい 誰とも違う プリンセスへと生まれ変われ ここから〉というサビのフレーズがあるんですけど、アイドル活動を続けていく中で自分を見失いそうになることがあるんですね。でも、この歌詞は「そのままでいい」と肯定してくれる大切な曲なんです。
──ありがとうございます! ちなみに今日着ている衣装の曲は、どんな曲なんですか?
花咲:今日は、「さよならデュアリーナ」の衣装を着用しているんですけど、この楽曲は、放課後プリンセスの中でも“史上最高難易度”と言われる楽曲で、過去にパフォーマンス力の高い世代が挑戦した楽曲なんです! タイトルにある、「デュアリーナ」は、デュアル(二重、2つの)とバレリーナを掛け合わせた造語で、揺れ動く2つの気持ちを抱えた女の子が、最後に自分の中に“真実の愛”を見つける物語を歌っています。
ちなみにこの曲は、チャイコフスキーの楽曲がサンプリングされていてクラシック音楽をアイドル楽曲に取り入れている点も魅力であり大きな特徴かなと思います! 今日はそんな楽曲の衣装を気合を入れて着てきました!!
──いいですね。では、この曲もぜひ皆さんに聴いていただきましょう!
花咲:誌面やWebでは衣装を! そして音楽も楽しんでいただけたら嬉しいです!
──では、最後になりますが、今後の目標をひと言ずついただけますか?
森川:歴史が長い分、たくさんの方が応援してくださったグループだからこそ、今の放課後プリンセスをしっかり見てもらいたい。新メンバーも加入し、体制が変わりつつあるので、このメンバーで新曲を作って皆さんに届けたいです。放課後プリンセス最大規模のライブ会場はZeppなので、そこには必ず立ちたいと思っているし、それ以上の場所に立てるように頑張っていきたいです!
花咲:放課後プリンセスは歴史の長さではなく、 その歴史を経て今の私たちがどう成長していくか が大切だと思っています。 その過程をこれからも応援していただけるようなグループでありたいと思っていますし、私にとってアイドルの本業は「ステージに立っている瞬間」だと思っているので、どんな日でも、私たちのステージを見れば、元気になってもらえる、そんな存在を目指していきます!
鈴木:歌がまだまだ上手ではないので、これからは可愛い系の歌だけでなく、落ち着いた曲も歌いこなせるようになりたいです!! 頑張ります!!
水野:私が加入したのが、グループが10周年のタイミング。当時は何もできない候補生高校生の状況だったので、ただただ「すごいな」と思うだけだったんですけど、来年15周年を迎えるにあたって、自分たちが中心となって頑張る立場になり、自分たちの魅力をきちんと伝える責任を感じています。新体制になったばかりの頃は、昔から応援してくださっている方がほとんどだったけど、最近は新メンバー加入をきっかけに「初めて放課後プリンセスを知って好きになりました」という方も増えてきた。
長く続く歴史には敬意がありますが、ようやく “今の放課後プリンセス” の形が見えてきたと感じがするので、15周年に向けて、積み重ねてきたものを大事にしながら、日々の当たり前を丁寧に続け、飛躍できる一年にしたいです。
高田:今は「できることは全部やってみたい」という気持ちなんです。最近では、ビラ配りをやってみたり、SNSでの発信を工夫してみたり、小さなことではあるけど、意識を変えていっています。他にもやりたいことはたくさんあって! ある種、いまの状況って私のことが好きだったり、アイドルが好きな人たちに守られた環境の中で活動をしていると思うんです。
でもこれからはそうではなくて、例えば、路上ライブとか、アイドルに興味がない方にもパフォーマンスを届けられる場所で挑戦し、個人としても、グループとしても知名度を上げていきたい。放課後プリンセスをもっと大きくするために、小さな積み重ねでも、できる限りのことを続けていきたいです!

TEXT 笹谷淳介
PHOTO 若狭健太郎(krayG monkey)


