自分自身を自由に生きる
多彩な世界観でリスナーを魅了する7名組ガールズグループ・HANAが、2026年2月23日に1stアルバム『HANA』をデジタルリリースしました。デビューから約10ヶ月で通算5曲がストリーミング1億回を突破したHANAが、最後にアルバムに追加した『Bloom』は、クラシエ「いち髪」の新CM「香りだけ残して、前へ。」篇のCMソングに起用。
シンガーソングライターのMatt Cabとの初の共作楽曲で、爽やかでリズミカルなハーモニーに乗せて、自分らしさを大切にしながら前へ進んでいく想いが歌われています。
CMでは和草をあしらった色鮮やかな衣装に身を包んだ7人が、水面の上を颯爽と歩いていく姿が映し出され、楽曲とマッチして強く美しい女性像を見せてくれます。
どのようなメッセージを伝えているのか、さっそく歌詞の意味を考察していきましょう。
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Ah 私負けないあんなやつら
Ah 決めつけるキャラクター
Ah こんなに暖かい女
なのに失礼しちゃうわ
≪Bloom 歌詞より抜粋≫
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HANAの楽曲には世間に対する反骨精神が表現されていますが、この楽曲でも「私負けないあんなやつら」というストレートな言葉から始まります。
「あんなやつら」と称されているのは、彼女たちのキャラクターを独自の見解で決めつける人たちです。
次の「こんなに暖かい女 なのに失礼しちゃうわ」というフレーズも特徴的ですね。
見た目のクールさやメッセージの強さから、“冷たそう”と決めつける人たちに対する不満が垣間見えます。
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ひと裏切るより ご飯が美味しい
トレンドよりclassic が私らしい
流行ってる時のタンフルも美味しい
I'm not that girl I'm just that girl
人は皆決めつけたいみたい
私が誰か何色か
あなたじゃ理解できないわ
≪Bloom 歌詞より抜粋≫
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誰かを裏切って成功を得るよりも、等身大のまま美味しい食事を味わう方がいい。
変化を続けるトレンドを忙しなく追いかけるより、廃れないものという意味での「classic」を選んで自分らしくいたい。
そのように、今の自分をありのまま受け止める気持ちが歌われています。
とはいえ、流行りのものには目を向けないわけではなく、時には「流行ってる時のタンフル」を味わって楽しむ若者らしい一面もあります。
大切なのは、ぶれない軸を持ちつつ視野を広げることです。
「I'm not that girl I'm just that girl(私はあの女の子じゃない、ただそういう女の子なのよ)」のフレーズには、誰かのイメージの型に嵌まらず、“私”という存在に胸を張って生きる気持ちが表れています。
人は彼女たちがどのような色を持つのかを決めつけたがりますが、そういう人たちには“私”の本当の魅力は理解できないと思っていることが伝わってきます。
花束のようにカラフルな私

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今日の私は過激なrosy
明日彼の前ではI'm デイジー
きっとあの子からしたらタンジー
私花束bloom 掴めないbloom
LALALALALALALA 花束bloom
いっぱい あるの My mood
LALALALALALALA 花束bloom
誰も掴めないmood yeah
≪Bloom 歌詞より抜粋≫
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「今日の私は過激なrosy」のフレーズから思い浮かぶのは、「情熱」の花言葉を持つ赤いバラ。
アーティストとしてステージに立っている時の強気で人々を魅了する様子を表しているのでしょう。
一方で「明日彼の前ではI'm デイジー」は、「無邪気」の花言葉を持つ白く可憐なデイジーを思わせます。
ステージではかっこいい彼女たちも、好きな男性の前では可憐な花のような愛らしい姿を見せることがわかります。
「タンジー」は強い生命力を持ち虫を寄せ付けない、「抵抗」や「あなたとの戦いを宣言する」という花言葉を持つ黄色い花。
HANAに憧れる少女たちにとって、彼女たちは生命力がみなぎる逞しい存在です。
ここで挙げられているだけでも、彼女たちには様々な顔があり、どの顔も彼女たちの魅力を構成する一面でしかありません。
彼女たちはその多面性を花になぞらえ、自分自身を「花束」と表現しています。
タイトルの「Bloom」には、「開花・花盛り」という意味があります。
多種多様な花が咲き誇る花束は、じっくり見なければどのような花が含まれているかわかりませんが、一目見るだけで美しいと感じるでしょう。
同じように、人もどのような側面を持っているかはすぐには「掴めない」としても、全てを含めてその人の美しさは感じ取れるものです。
そしてそれは彼女たちだけでなく、誰しも当てはまることです。
様々な感情があり多彩な面を持っているからこそ、その人らしい魅力が生まれます。
他者に理解されることにこだわらず、自分で自分を認める気持ちを大事にしていることが読み取れますね。
いつでも人らしく生きたいの

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Lalaって歌ってる
あの女は最低!
って信じて疑わない人も沢山いるのなんでだろ
全然しらない奴が言うlie
ほどくだんないもんない cuz they don't have a job
Yeah そりゃ生きてれば最低な事いっぱい
でももったいないの相手にしてる時間
Good girl 私good girl だからdo it do it do it yeah
≪Bloom 歌詞より抜粋≫
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ただ純粋に歌っているだけでも「あの女は最低! って信じて疑わない人」がいます。
しかし、自分のことを全く知らない人が広めるくだらない嘘に付き合っている暇はありません。
「cuz they don't have a job(彼らは仕事をしていないから)」、つまり暇人の言うことなんて聞く価値はないのです。
続く部分では、「そりゃ生きてれば最低な事いっぱい」と現実の厳しさを認めています。
それでも、周囲の声に気を取られるよりもすべきことがあります。
自分を「Good girl」と称え、「だから do it(やれ)」と鼓舞して前に進もうとする姿勢がしなやかな強さを感じさせます。
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Ah たまには泣きたくなるえーん
Ah みんなが思うより繊細で
でもそんな事知らないのよね
私の全て みんなは知らないね
≪Bloom 歌詞より抜粋≫
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「たまには泣きたくなる」ことがあるのは当然です。
強そうに見えても「みんなが思うより繊細」で、ほかの人と同じように思わず声を上げて泣くこともあります。
見えていないからといって、そうした弱さやネガティブな感情を持っていないわけではありません。
だから、全てを知らない人にとやかく言われる筋合いはない、という毅然とした気持ちが見て取れます。
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いっぱい あるの My mood
LALALALALALALA 花束bloom
誰も掴めないmood yeah
そういう女だからさ私
≪Bloom 歌詞より抜粋≫
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簡単には掴めない様々な色を持っていて「誰の思い通りに行かない」のが「私」。
ある人にとっては「悪人」に見えることもあるでしょう。
誤解されることは悲しいことですが、彼女たちは「それでもいいわ」と歌います。
良い面もあれば悪い面もあり、見る角度によって異なる印象を与えるのが人間です。
性差やイメージに囚われず、人間そのものが持つ多面性を認め「人らしく生きたい」という純粋な想いで歩む美しさを見せてくれます。
現代を生き抜くためのしなやかな強さを表現するアンセム!
HANAの『Bloom』は、カラフルな花束のように強さや繊細さなど、様々な面を持つ自分自身を肯定する想いが表現された楽曲です。どのような自分を持っていてもいい、どの自分もまさしく“私”なんだという自己肯定の気持ちは、リスナー一人ひとりの見方をポジティブな方向に連れて行ってくれるでしょう。
『Bloom』を聴きながら、HANAのように自分自身を輝かせていきたいですね。
