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椎名もた「少女A」歌詞の意味を考察!社会と自分に訴える魂の叫び

ボカロ全盛期に才能を発揮した椎名もた(ぽわぽわP)の代表曲で、令和になってから世界的な人気を獲得しているボカロ曲『少女A』。心の叫びともいえる複雑な感情が表現された歌詞の意味を考察します。

2013年投稿のボカロ曲が世界でバイラルヒット!

ボカロ文化は、世界的にも人気の高い日本発のカルチャーです。

なかでも2010年代前半はボカロ全盛期とされ、今なお愛される数々の名曲が生まれました。

2013年10月にニコニコ動画にて投稿された椎名もた(ぽわぽわP)の『少女A』もそのひとつです。

2021年頃にTikTokで音源が使用されたことをきっかけに再注目され、2022年にはマレーシアやフィリピンをはじめ、各国のSpotifyバイラルチャートにもチャートイン

YouTubeに投稿されているMVは1.9億回再生にも上り、世界的なバイラルヒットとなっています。

キャッチーでありながら物悲しさも漂う『少女A』はどのような内容となっているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。

▲椎名もた-少女A【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

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僕の命っつったって 誰の命っつったって
時時々 公平に 裁かれるもんなんでしょ
暗い空にやってきた 鬱を連れてやってきた
時々雨 総計に 頼り切りだ どうしよう
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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主人公はについて考えています。

「公平に 裁かれるもんなんでしょ」とあるように、主人公は誰の命も平等に扱われるものであることを認めています。

しかし、他人事のような言い回しや「時時々」とつけられていることから、一般的に平等とされてはいても、実際には常に公平に扱われるわけではないと実感していることも窺えるでしょう。

その結果、鬱を抱えて「暗い空」の下にいるようなどんよりとした日々を送っています。

時には雨が降るように悲しくて耐えられないこともあります。

それでも、くもり時々雨ならほとんどがくもりだからまだ大丈夫と自分に言い聞かせているのでしょう。

どうすれば今の状況から抜け出せるのか、と戸惑っている様子も垣間見えます。

理想と現実のギャップ


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朽ちるまでの愛憎を 朽ちるまでの愛憎を
飲み込む君 簡単に 微笑む君 どうして
言葉を書く 曖昧に 言葉を書く 曖昧に
伝わりきらんないから 君だけをさ 信じて
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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主人公の心の中で、朽ちるほどに熟した相反する「愛憎」の気持ちを平気で飲み込み、何でもないことのように「簡単に 微笑む君」。

この「君」とは、自分のつらさを理解してくれない周囲の大人たちのことなのかもしれません。

主人公は自分の気持ちを言語化してわかってもらいたいと思いますが、「曖昧に」しか表現できずうまく伝えられないようです。

だから、笑い飛ばす大人たちの言葉を信じてみようとします。

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ああ 「時に 時に 躓いたって、」
寒い 寒い 寒い 寒い 寒い
寒い 寒い 寒い 寒い 寒い
寒い 寒い 寒い 寒い 言い寄らないで

ああ 君の 君の 君の声が
遠い 遠い 遠い 遠い 遠い
遠い 遠い 遠い 遠い 遠い
遠い 遠い 遠い 遠い 傷つけないで
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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大人たちは「時に 時に 躓いたって、」大丈夫だと言います。

しかしその言葉に「寒い」と感じてしまうのは、大人の言葉が上辺だけのもので、現実は違うと思っているからでしょう。

受け入れがたいために「君の声」が遠く感じ、気休めの言葉で「言い寄らないで」、「傷つけないで」と訴えます。

理想を語る大人の考えと、自分が見ている現実とのギャップに苦しんでることが伝わってくるでしょう。

タイトル「少女A」の意味とは


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ああ 遠い夢を追いかけてさ
早い 早い 早い 早い 早い
早い 早い 早い 早い 早い
早い 早い 早い 早い 追いつけないよ
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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主人公が目指す夢は、自分にとって「遠い夢」

どれほど努力して追いかけても猛スピードで遠ざかっている気がして、落胆しています。

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捨てきれず残した思いが
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 許されないの?
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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それでも、心の奥には「捨てきれず残した思い」がくすぶっているのでしょう。

いつまでも期待してしまう自分が憎く、誰にも許されないようにさえ感じます。

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ああ 夢を 夢を見てたはずが
怖い 怖い 怖い 怖い 怖い
怖い 怖い 怖い 怖い 怖い
怖い 怖い 怖い 怖い 近づかないで
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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次第に、希望だったはずの夢が「怖い」存在になってしまったようです。

夢に手が届きそうになると、かえって夢の終わりが近づいてくるようで「近づかないで」と拒絶します。

人が苦しみに追い詰められるとき、感情に振り回されてコントロールできなくなるということがわかります。

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何番目でも 何番目でも
僕が僕であるために…
≪少女A 歌詞より抜粋≫
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「少女A」というタイトルは、社会で大多数の人々の中に埋もれる自分自身を指しているのでしょう。

特に社会的な評価で優劣がつけられると、自分の存在意義を見失ってしまうこともあるはずです。

しかし、自分が「何番目でも 僕が僕であるために」懸命に生きていかなくてはなりません

もがきながら生きる現代人の、声にならない声を聴いているかのような歌詞ですね。

日本のボカロ文化を代表する楽曲を聴こう!

椎名もたの『少女A』は、自分らしく生きるために迷い苦悩する想いが綴られています。

20歳の若さで亡くなり、生前は鬱病を抱えていた椎名もた自身の心の叫びが、この楽曲に表現されているように思えます。

時を経ても色褪せない名ボカロ曲を、改めてじっくりと聴いてみてください。

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