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Official髭男dism「Make Me Wonder」歌詞の意味と解釈!アニメ「ダーウィン事変」のOPテーマが問いかけるものとは

Official髭男dismの『Make Me Wonder』は、アニメ『ダーウィン事変』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲です。「理屈では説明できない感情の不思議さ」が描かれている歌詞の意味を紐解いていきます。

"考えること"への誘い

Make Me Wonder』はOfficial髭男dismがアニメ『ダーウィン事変』のオープニングテーマとして書き下ろした楽曲です。

ダーウィン事変は、人間とチンパンジーの遺伝子を持つヒューマンジーの少年・チャーリーが主人公の物語。

テロや差別といった社会問題を通して、「人間とは何か」「命に違いはあるのか」を問いかける作品です。

▲Official髭男dism-Make Me Wonder【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

曲名の『Make Me Wonder』を直訳すると、「私に疑問を持たせる」「私に不思議に思わせる」という意味になります。

当たり前だと思っていたことを見つめ直したい」というニュアンスに近い言葉でしょう。

「それって本当に正しいの?」「自分の頭でちゃんと考えてみよう」そんな問いかけが、曲名からすでに込められているように思います。

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X Yかなんか 偉い人が探し出した 法則よりこれは確か
君を見つめてしまうのなんか 逆らえる気がしないんだ
ただただシンプルに僕ら 生きとし生けるだけのなんか
でも得体の知れないOneだ You Make Me Wonder
≪Make Me Wonder 歌詞より抜粋≫
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歌詞の冒頭には「XY」という表現が登場しています。

これは染色体、つまり生き物としての仕組みを指している可能性が高いでしょう。

そのうえで、自分たちは「ただの生き物の一種にすぎない」というニュアンスの言葉が続きます。

人間も動物も突き詰めれば同じ生き物であるという視点は、『ダーウィン事変』の「人間と動物の境界線はどこにあるのか」というテーマとも、深く響き合っているように感じます。

しかしその直後、理屈では説明できない感情の存在が描かれています。

「ただの命のひとつ」のはずなのに、言葉にできない何かがある。

その不思議さに気づかせてくれる存在として「you」が登場し「you make me wonder(あなたは私を不思議にさせる)」という言葉へとつながっていきます。

名前をつけられない感情


1番の歌詞には、「人間関係のリアルさ」が色濃く描かれています。

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ドラマの中に迷い込んだ 結末を知らないアクター
君と僕との相関図が まだ空白で気になんだ
笑い合いたいくせになんか 傷つけ合っちゃうのはなんでだ?
こんなはずじゃなかったばっか
≪Make Me Wonder 歌詞より抜粋≫
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印象的なのが、自分たちを「物語の登場人物」に例えた表現です。

台本もなく結末も分からない物語の中にいる、そんな不安と緊張感が漂っているように感じます。

仲良くしたいのに傷つけ合ってしまう、その理由が分からず後悔ばかりしてしまう人間の不器用さが、率直な言葉で綴られているのではないでしょうか。

続く歌詞では、関係の「正体のわからなさ」がより前面に出てきます。

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君と僕にはどんなルールやヒントが存在するんだろう?
LとRのようにモノ同士で混ざりたいステレオ
恋愛対象?どうだろう?攻撃対象?違うと思う。
本当かどうかも 分からないもの 焦れったいもの
≪Make Me Wonder 歌詞より抜粋≫
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恋愛なのか、それとも対立する相手なのか、どちらとも言い切れない曖昧な状態のもどかしさが、丁寧に描かれているようです。

そして注目したいのが、「LとRという左右のステレオ音声を使った比喩」です。

別々の存在が合わさることで初めて一つの音になるように、2人で自然に調和したい」という願いを表しているのかもしれません。

数値化できない気持ち


サビに入ると、この曲の特徴的な言葉遣いが一気に前面に出てきます。

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僕らの関係値はどのくらい? 測れやしないのWhy?
君を知りたい 知られたい 知られ合った時の期待値はどのくらい?
辿り着きたいアイ以外 他は知らない 探したい 君だけがMake Me Wonder
≪Make Me Wonder 歌詞より抜粋≫
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「関係値」「期待値」といった、どこかビジネスや数学を連想させる言葉で感情を語ろうとしているのが、この曲の面白いところです。

測れるものなら測りたい、定義できるなら定義したい。

そう思いながらも、感情はどこまでも数値化を拒みます。

理屈で整理しようとするほど、かえって分からなくなっていく。

そのもどかしさが、「測れやしないの why?」という言葉に滲んでいるように感じます。

2番以降では、この曲の大きな変化が訪れます。

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検索してもやっぱ 参考にならない感が 僕を熱くさせるファクター
理解に苦しみながら 君の良いとこ 気味悪いとこ 底のない底
知ってくほどイコールじゃない
イコールになれないところがまた最高にFunだ
≪Make Me Wonder 歌詞より抜粋≫
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1番では答えを探し、関係を定義しようとしていた主人公が、ここで少しずつ「正解を手放し始める」流れへと変化していきます。

調べても答えは出ない、理解できないことも多い。

でもそれがむしろ面白いと気づき始めているようです。

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僕のこの現在値は変わらない 変えるほど弱くはない
君を知りたい 知られたい 知られ合った結末がどうでも構わない
≪Make Me Wonder 歌詞より抜粋≫
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そして曲の終盤、「現在値」という言葉が登場します。

関係値や期待値と並ぶこの言葉は、「今この瞬間の自分の気持ち」を指しているのかもしれません。

結果がどうであれ、未来が保証されなくても、今感じているこの気持ちは変わらない。

最初は結末を知りたがっていた主人公が、最後には「結末がどうでも構わない」と言い切ります。

答えよりも知ろうとする過程そのものを選んでいる、この変化こそが、この曲が伝えたい核心なのではないでしょうか。

"答えのない関係"という選択

Official髭男dismの『Make Me Wonder』は、「関係に名前をつけようとして、測ろうとして、でも測れないまま。それでも知りたい」と思い続ける気持ちを描いた楽曲ではないでしょうか。

答えが出ないからこそ惹かれる、分からないからこそ考え続ける。

その姿勢そのものが、曲名に込められているように思います。

アニメの世界観と重ねながら歌詞を味わうことで、問い続けることの深さをより感じられるかもしれません。

ぜひ聴いてみてください。

Official髭男dism (オフィシャルヒゲダンディズム) 山陰発4人組ピアノPOPバンド。2012年6月7日結成、島根大学と松江高専の卒業生で結成されており、愛称は《ヒゲダン》。このバンド名には髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が···

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