王道と個性の両立!独自の存在感を放つ「イコラブ」
=LOVEは日本の女性アイドルグループです。アイドルに詳しくない方でも「イコラブ」という略称を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
元AKB48の指原莉乃さんがプロデュースしており、彼女の理想のアイドル像を全力で表現した=LOVEには王道と個性を両立した圧倒的な存在感があります。
=LOVEの個性的な部分として最たるものは、声優教育を活動の一環に取り入れていることでしょう。
そのためメンバーは歌唱力やダンス力だけでなく演技力や表現力も確かな実力を持っています。
現在メンバーは10人。
本楽曲「モラトリアム」では、諸橋沙夏(もろはし さな)がセンターを務めています。
あと一歩を踏み出せない、もどかしい感情
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春が来るよと青空が言う
桜はまだ咲かず時を待つ
期待通りに花開いて街を沸かす
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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「モラトリアム」はそんな歌詞で始まります。
季節は春の少し前。
晴れた空の下、未だ桜は開花しないもののいずれ人々が望む通りに美しい花を咲かせる。
そんな希望に満ちた歌詞。
しかし、次に続く歌詞はこうです。

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季節も流行りも変わるけれど
僕の中に住んだ臆病は
ここにいて、と
一歩だって 動こうとしないんだ
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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「モラトリアム」とは元々金融業界の用語ですが、本楽曲のタイトルになっているのは「心理社会的モラトリアム」の意味を元にしています。
それは、大学生など大人と子供の境、やるべきことをやらなくても生きていける最後の瀬戸際で、悩み考える猶予時間を表す言葉です。
この楽曲の主人公も、何か感情の揺れる瀬戸際で、ここから一歩踏み出す勇気が持てていないようです。
一体何に思い悩んでいるのか、それは次で明かされます。

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僕はいまさら恋の手前で
立ち止まっている
体温なんて知らないよ なのに
なびく髪からの
香りは覚えてる
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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主人公は叶わない恋をしています。
触れられるほど近くにはいない。
しかし、すぐ傍で靡いた髪から香ったあの人の香りは知っている。
これは自分と相手の間に存在する、微妙な距離感を正確に表現しています。
遠くから眺めるというには近すぎて、しかし恋が叶うこともないのも知っている。

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好きじゃないなら もう会えないよ
明日言おうって また夜が来る
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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桜は期待通りに花を咲かせるのに、自分の恋はそうではないと理解しています。
だからこそ主人公はあと一歩、今の関係を壊すことを恐れて想いを告げることも身を引くこともできないのです。
傷を作りながら強がって前へ進む失恋の歌

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好きなんて思わないようにと
願った爪の跡が恋になる
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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どうせ叶わないなら好きになってはいけない。
そう思えば思うほどに手のひらに爪が食い込み傷を作り、それが深くなればなるほど主人公の感情もより大きく、深くなってしまいます。

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憧れだと誤魔化して
ぼかした絵の具の色
想像より綺麗だった
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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自分の人生という絵の具に君の人生という絵の具が混ざって生まれた色は、想像していたよりも美しいものでした。
君と出会って、主人公は何か大きな影響を受けたのかもしれません。
もしくは、君に恋をすること自体が苦く苦しくも楽しく、輝きに満ちたものだったのかもしれません。
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君が混ざったら
どんな色になっていくのか
僕は知らない(ずっと)
僕は見れない(ずっと)
知りたかった
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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このままお互いの色を混ぜ続けたら、お互いの人生が交わり続けた先に何があるのか。
どんな色が生まれ得たのか。
それを知りたかったけれど、しかし二人が結ばれることはありません。

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君はずるい人 モラトリアム
幸せでいてね 大好きな人
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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現実は無情に、しかし確実に進み続けます。
モラトリアムはいつか終わりを迎えます。
細部は語られませんが、主人公は自らの意思をもって、とめどない未練を断ち切ったようです。
否、断ち切れてはいません。
しかし「幸せでいてね」という言葉がただの強がりだとしても、そう口にできたことに意味があるのではないでしょうか。
幸福を探し彷徨う人に寄り添う「モラトリアム」

「モラトリアム」は失恋に寄り添うラブソングです。
本楽曲は決して応援ソングではありませんが、前に進みたくても進めないもどかしさに共感できる人は多いのではないでしょうか。
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ハッピーエンド探し彷徨う
悲しい歌
こんな僕なんて放っておいてよ
モラトリアム
≪モラトリアム 歌詞より抜粋≫
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本楽曲は、そんな投げやりな歌詞で締めくくられます。
しかし、それは失恋を乗り越えようと進み続けることを選んだ強い少女の姿でもあります。
泣きながら、後悔しながら進む。
それは気高く強いことなのではないでしょうか。
この曲が気になった方は是非、=LOVEの他の楽曲もチェックしてみてください。
