疲れた時や落ち込んだ時には、バラードが聴きたくなりますよね。
流行りのヒット曲や映画のサントラ、あまり知られていないアーティストの楽曲など、バラードには様々な名曲があります。
この記事でわかること
カラオケで人気のバラードの名曲
カラオケではアップテンポな曲を歌って盛り上がりたいという人が多いかもしれませんが、バラード曲もカラオケで多く歌われています。
特にバラードはトレンドや世代に関係なく聴かれる名曲揃いで、中にはリリースから50年以上経った今でも人気の曲もあるのです。
その中でも特に注目の人気曲を5曲集めてみました。
ドライフラワー / 優里
SNSを中心に人気が広がり、ストリーミング再生回数が6億越えを達成している「ドライフラワー」。
別れた相手のことを忘れられない切ない心情を、女性目線で歌った1曲です。
感情に語りかけるようなサビのメロディーは、キャッチーで覚えやすいためカラオケでも高い人気を誇っています。
「ドライフラワー」は先にリリースされた、男性目線で書かれた「かくれんぼ」のアフターストーリーになっていることも有名です。
2曲を聴き比べてみると、別れた2人のストーリーが見えてくるでしょう。
猫 / DISH//
2021年の紅白歌合戦でも披露され、幅広い世代に知られている「猫」もカラオケの人気曲です。
あまりにも有名なのでシングル表題曲と思われがちですが、元々は2017年にリリースされた「僕たちがやりました」のカップリング曲としてリリースされました。
作詞・作曲を手掛けたのは、シンガーソングライターのあいみょん。
「猫」は北村の主演映画「君の膵臓をたべたい」からインスピレーションを受けて作られたのだそうです。
あいみょんのシングル「今夜このまま」にセルフカバーが収録されているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
世界が終るまでは… / WANDS
1994年のリリース以来、今もカラオケで歌う人が多い「世界が終るまでは…」。
この曲をリリースするまでは切ないテイストの曲が多かったWANDSでしたが、曲のテイストを変えたことやアニメ「スラムダンク」のエンディングに起用されたことも相まって、ミリオンを達成しました。
爽やかなメロディーが印象的ですが、「この世界が続く限り離れることはないと思っていた」と別れた相手への思いを歌った失恋ソングです。
解散、再結成を経て、現在「第5期」となったWANDS。
2022年にリリースされた、現メンバーでリメイクされたバージョンはオリジナルに忠実で、当時のファンからも高い支持を得ています。
First Love / 宇多田ヒカル
「First Love」は、宇多田ヒカルの名曲です。
本人のインタビューによると、この曲は実体験に基づかず妄想で書いたそうで、フィクションなのだとか。
16歳にしては熟しすぎている想像力と、美しいメロディーに多くの人が惹き付けられました。
デビュー20周年を迎えた2018年には、日本語タイトルの「初恋」をリリースし、「2度目の初恋」と話題に。
2曲を聴き比べると、宇多田自身の心情の変化が読み取れます。
加えて「First Love」をリアルタイムで聴いた人が「初恋」を聴くと、自分自身の物事の捉え方も変わっていることに気づくでしょう。
Let It Be / The Beatles
世界中の人が知っている名曲、「Let It Be」も人気のバラード曲です。
「苦しいことや辛いことがあっても、流れに任せておけばいつか状況が好転する」というメッセージが込められたポジティブソングです。
この曲はビートルズとしての、最後のシングル曲となりました。
一説では「解散せず、バンドとしての活動を続けたかったのでは」という噂もあるので、その背景を知って聴くとまた違った楽しみ方ができるでしょう。
シンプルながらも心に響くメロディーは、リリースから半世紀以上経っても多くの人に親しまれています。
昭和の泣けるバラードの名曲【70年代~80年代】
バラードと言えば感動的な名曲が多く、涙を誘うものがたくさんあります。
最近注目されている昭和の楽曲も例外ではありません。
大切な人との別れを歌った失恋ソングや暗い内容の曲が多いですが、落ち込んだ時に聴けば心のデトックスができるでしょう。
昭和のバラード曲はリアルタイムで聴いていた人には懐かしく、Z世代にとっては今とは違う楽曲テイストが新鮮に感じるでしょう。
Rainy Blue / 徳永英明
ハスキーボイスが特徴的な、徳永英明のデビュー曲である「Rainy Blue」。
終わった恋を忘れられず、雨に打たれながら街をさまよう主人公のどうしようもない思いを歌った1曲です。
抑え気味のAメロと、感情を爆発させたような大サビのメリハリを聴けば、雨の中で叫ぶ主人公の様子が鮮明にイメージできるでしょう。
曲調は王道の昭和レトロテイストでわかりやすく、今でも多くの人に支持されています。
Missing / 久保田利伸
1986年にリリースされた「Missing」は、叶わぬ恋を歌った切ないラブソングです。
「出会いがもっと早ければ」と言う描写から、好きな相手には既にパートナーがいたことを予測させます。
それでも主人公は忘れられず、ただただ純粋に思いを巡らせる1曲です。
音楽業界の中でも人気が高く、多くのアーティストにカバーされています。
なごり雪 / イルカ
東京駅のホームから故郷へ戻る「君」を見送る「ぼく」との別れのワンシーンを描いた「なごり雪」。
切ないピアノの音色も相まって、多くの人が涙を流したことでしょう。
この曲がリリースされるまで「なごり雪」は造語だったのですが、2013年に気象用語に認められました。
ちなみにイルカのオリジナル曲と認知している人が多いですが、1974年にかぐや姫がリリースしたものがオリジナルです。
M / PRINCESS PRINCESS
「M」はPRINCESS PRINCESSのメンバー、富田の実体験をもとに作られた失恋ソングです。
この曲はシングルやアルバムの表題曲ではなく、発売当時タイアップもついていませんでした。
富田は泣きながら歌詞を書いたのだそう。
だからこそリアルで、ノンタイアップでも同じような経験をした人の心に刺さったのでしょう。
紙で作られたアドレス帳の「M」のページから、「あなた」の名前が消せないという一文は当時の時代背景が伺えます。
さよなら / オフコース
1979年にリリースされた「さよなら」は、オフコースがブレイクしたきっかけとなった代表曲です。
別れの曲なのですが、なぜ別れたのかについては最後まで触れていません。
また、この楽曲は聴く人によって捉え方が違っているそうです。
答えを明示せず、十人十色の捉え方ができるところが、多くの人の心に響いた要因のひとつかも知れません。
平成~令和の泣けるバラードの名曲【90年代~最新】
平成や令和にも、泣けるバラードの名曲は数えきれないほどあります。
落ち込んだ時に平成や令和のバラードを聴いて、思い切り泣く人も多いでしょう。
ここでは男性ボーカルに絞って、特に泣きたい人におすすめの平成・令和にリリースされた5曲を集めました。
辛い時に聴けば、そっと心に寄り添ってくれるはずの名曲を紹介します。
TSUNAMI / サザンオールスターズ
サザンオールスターズの「TSUNAMI」は、日本の代表的なバラード曲です。
「男性は強いもの」という固定観念を打ち砕くように、それまであまり歌われてこなかった男性の弱さを全面的に出した1曲です。
東日本大震災が発生した時、タイトルが不謹慎だと一時的に規制がかかりました。
それでも多くの人の支持があり、さらに一部の被災者は鎮魂歌として聴いている人もいるとのこと。
それは名曲だからこそ成しえた功績に違いありません。
しるし / Mr.Children
2006年に放送されたドラマ「14才の母」の主題歌として書き下ろされた、Mr.Childrenの「しるし」。
ボーカルの桜井によると、「恋が実った2人のストーリーとも取れるし、別れることになった2人のストーリーとも取れるような内容にした」とのこと。
いずれにせよテーマは「愛」で、心温まるようなメロディーラインに多くの人が感動しました。
桜坂 / 福山雅治
「桜坂」は、ダブルミリオンを達成した大ヒットシングル曲です。
タイトルの桜坂は東京・田園調布に実在する地名で、春になるとファンが集まる聖地になっています。
スローテンポなメロディーは単調で、最後まで一定のテンションを貫くのですが、何故か耳に残ることから多くの人に浸透しました。
ちなみに、福山本人はこの曲があまり売れるとは思っていなかったそうです。
Subtitle / Official髭男dism
「Subtitle」は2022年放送のドラマ「silent」の主題歌として書き下ろされました。
ドラマでは主人公の相手の耳が聞こえず、主人公が思いを伝えるのに苦戦する描写があり、言葉で思いを伝えることができない主人公の葛藤と歌詞がリンクしているところも注目ポイント。
ドラマのストーリーを知った上で聴くとより一層感動できるでしょう。
Lemon / 米津玄師
2018年にリリースされた、米津玄師の「Lemon」。
ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として、「死」をテーマに製作されました。
米津玄師は元々死をテーマにした曲が多いですが、Lemonの製作途中に自身が肉親の死に立ち会った経験から、さらに人間の死と向き合ったのだそう。
米津玄師は個人的な思いを乗せただけの曲だと話していますが、リスナーそれぞれの大切な人を失った経験と重ねることができ、多くの共感を呼びました。
洋楽バラードの名曲
邦楽バラード曲もいいですが、普段あまり洋楽を聴かない人にもおすすめしたいバラードの名曲がたくさんあります。
英語で何を言っているか分からなくても、その圧倒的な歌声と綺麗なメロディーだけで感動できること間違いありません。
歌詞が和訳されているサイトもあるので、気になったら何を歌っているか調べてみるといいでしょう。
ここでは、洋楽の名曲バラードを5曲紹介します。
Honesty / Billy Joel
グラミー賞受賞経験のある、Billy Joelの「Honesty」。
日本でも数々のテレビ番組やラジオなどで流れているため、サビを聴けばどんな曲かすぐにわかるでしょう。
この歌では「不誠実なことが多い世の中だけど、それでも誠実さを求めて生きていく」と歌われています。
社会に出れば納得がいかないことが多くても、それでも流されず前向きに生きていこうとする人の心に優しく寄り添うような、哀愁漂うバラードです。
Bridge Over Troubled Water / Simon & Garfunkel
「Bridge Over Troubled Water」はSimon & Garfunkelの最大ヒット曲で、邦題は「明日に架ける橋」です。
「生きるのに疲れたら僕が助けてあげる」といった内容と讃美歌のような壮大なサウンドで、多くの人の心を癒してきました。
この曲がリリースされた頃、人生が上手くいかない時に慰めとなるような曲が流行っていたのですが、その中でもトップクラスの人気と知名度を誇っています。
I Will Always Love You / Whitney Houston
「I Will Always Love You」は元々、1973年にDolly Partonがリリースしたカントリーポップスです。
1992年にWhitney Houstonがカバーし、映画「ボディガード」の主題歌として起用されたことで、この曲は知名度を上げました。
曲はパートナーとの心の距離ができてしまったことを、まだ諦められないでいる主人公のことを歌っています。
「あなたのためを思って離れるけど、ずっとあなたの幸せを願っているね」といった内容が切ない失恋ソングです。
when the party’s over / Billie Eilish
「when the party’s over」はピアノがメインの落ち着いた雰囲気の中に、ぼそぼそと語りかけるようなボーカルで構成されています。
「振られたのは自分のせいだとわかっているけど、自分の元から去ってほしくない、でも終わりにしよう」と決意する楽曲です。
MVではその悲しみを表現するかのように、黒い涙が止まらない演出で表現されています。
繰り返される「like it like that」のフレーズが印象的で、思わず口ずさんでしまうでしょう。
When I Was Your Man / Bruno Mars
Bruno Marsが2012年にリリースした「When I Was Your Man」は、ピアノとボーカルに感情を注ぎ込んだバラードです。
別れた相手に対して後悔の思いをひたすらに綴った楽曲で、Bruno Marsは「みんなに僕の痛みを感じてもらえるような曲」と語っていたそう。
この曲で全米レコード協会から自身5度目のダイヤモンド認定をもらい、ダイヤモンド認定所持数が過去最高となる記録も樹立しました。
バラードはどの時代も泣ける名曲がいっぱい!昭和・平成の人気曲や洋楽の名曲をカラオケで歌ってみよう
気持ちが落ち込んだ時や悩みを抱えている時など、心が落ち着かないときはバラードを聴いて気持ちを休めるのがおすすめです。
今回紹介した曲は主に失恋ソングでしたが、人生を後押ししてくれるような応援ソングのバラードもたくさんあります。
自分の経験と重ね合わせて思い出に浸ってみたり、カラオケで思い切り歌ってストレス解消するのもおすすめです。
ぜひ自分に合った方法と楽曲で、心をデトックスをしてくださいね。
この記事のまとめ!
- カラオケで人気のバラード定番曲は時を超えた名曲が多い
- 昭和の名曲バラードを聴くと時代背景がわかる
- 平成・令和の邦楽バラード曲はドラマ主題歌になったものが多い
- 洋楽バラード曲は心に沁みやすいので洋楽が苦手な人にも響くはず