現在、YouTube上で最も話題と言っても過言ではないのが「THE FIRST TAKE(読み方:ザ・ファーストテイク)」というチャンネルです。
一体どのようなチャンネルでなぜ多くの人の心を掴んでいるのか、人気の理由をおすすめの動画とともに紹介します。
この記事でわかること
ファーストテイクとは?
『ファーストテイク』とは、YouTube上に開設されたチャンネルの1つ。
「アーティストが一発限りのパフォーマンスを披露する」がコンセプトです。
チャンネル内では様々なアーティストの、迫真のパフォーマンスを見ることができます。
同チャンネルの最大の魅力は、アーティストの歌唱シーンに演出や編集が一切ないこと。
真っ白な空間にマイクが1本用意されただけのシンプルな演出だからこそ、アーティストの実力や表現力をひしひしと感じることができると話題になっています。
チャンネル登録者数が約500万人を突破
『THE FIRST TAKE』のチャンネルが開設されたのは2019年11月のこと。
そこからじわじわと人気を集め、約1年後の2020年9月にはYouTubeチャンネル登録者数が200万人を突破しました。
そしてさらにもう1年後の2021年9月にはチャンネル登録者数が500万人を突破。
これは国内の音楽チャンネルでは歴代最速のスピードと言われており、今後どこまで記録を伸ばし続けていくのか期待されています。
”最初の人”は「上白石萌歌」
『THE FIRST TAKE』初の動画に出演したのは、女優・上白石萌歌としても活動するシンガー『adieu』。
動画が公開される2ヶ月ほど前に「adieu=上白石萌歌」ということが明らかになったことが、彼女を選んだ理由の1つだったそう。
『ナタラージュ』は動画配信から数えて2年ほど前の楽曲ですが、このファーストテイクにより初めて『adieu』として歌唱するシーンが披露されました。
公開直後の再生回数は1週間で10万回ほどだったものの、音楽業界の人たちはファーストテイクの取り組みに対して「面白い」と大絶賛。
最高のスタートを切ったのでした。
ファーストテイクの運営会社はどこ?
ファーストテイクの運営会社は明確には正式に公表されていません。
これだけの人気アーティスト、映像、機材を揃えられるなんて、もしかすると大手の会社が関わっているのかもしれませんね。
ファーストテイクが人気の理由は?
将来の夢を「YouTuber」とする小・中学生が続出するほど、社会的な盛り上がりを見せるYouTube。
その中でも『THE FIRST TAKE』がとりわけ広い世代に支持されているのは、いったいなぜなのでしょうか?
その理由について、以下の4つがあげられます。
”一発撮り”ならではの緊張感
人気の理由としてまずあげられるのが、ファーストテイクのドキュメンタリー性。
同チャンネルはただのライブではなく、スタジオに入ってくるところから、歌い終わるまでをリアルに映し出しています。
そのためアーティストの素の表情や緊張する様子、わずかな声の震えや息遣いまで、鮮明に視聴者に伝わるのです。
このヤラせなしの繊細な歌唱シーンはとてもセンセーショナル。
「この人でも緊張するんだ」
「本当にこんなにうまいんだ」
という新たな発見や、アーティストに抱く親近感が、チャンネルの支持や評価へと繋がったのではないでしょうか。
人気アーティストの起用とニーズに答えた選曲
続いて人気の理由としてあげられるのが、出演者が人気アーティストであるという点。
メディアへの露出が多いアーティストもいますが、
- 崎山蒼志
- TK from凛として時雨
- Cöshu Nie
など、メディアにあまり登場しない有名アーティストも多数登場しているのです。
また、披露される楽曲も「プロモーションを兼ねた新曲」ではなく、世間のニーズに合わせているのがポイント。
そのアーティストの最大のヒット曲であったり、映画の主題歌として流行った楽曲であったり、視聴者が「このアーティストならこの曲が聴きたい!」と思う一曲が選曲されています。
TikTokを使ったプロモーションが大成功
ファーストテイクで公開された音源は、動画投稿サイト「TikTok」の動画に使用できるようになっていることを知っていますか?
こちらも、このコンテンツがブレイクした理由の1つ。
YouTubeのユーザー以外も『THE FIRST TAKE』のコンテンツに触れられるため、認知を広げやすく、興味を持った人がすぐにアクセスできる仕掛けがされているのです。
また、ファーストテイクは動画の音源をApple Musicなど、各種音楽ストリーミングサービスにも公開しています。
そのため国内外問わず様々なユーザーに興味を抱かせることができたのです。
コラボの内容が豪華
ファーストテイクは1組のアーティストのパフォーマンス動画だけでなく、アーティスト同士のコラボレーション動画も公開しています。
そしてそのコラボの内容が非常に豪華なのが注目すべきポイント。
- LiSA×Uru
- KANA-BOON×ネクライトーキー
- 鈴木雅之×鈴木愛理
など、一般的な歌番組ではなかなか実現しない、レアな組み合わせのパフォーマンスが披露されています。
「次は誰と誰だろう?」と楽しみにしている人も多いことでしょう。
ファーストテイク再生回数ランキングTOP5!
すでに多くの映像が公開されている『THE FIRST TAKE』。
「たくさんあり過ぎて、どれから見ればいいのかわからない」という人も少なくないでしょう。
そんな方のためにこの項目では、ファーストテイクが投稿しているコンテンツの中から、再生回数の多い人気動画をランキング形式でご紹介します。
【第5位】炎 / LiSA
「炎」は女性シンガー・LiSAが、2020年10月にリリースした楽曲。
大人気アニメ『鬼滅の刃』の映画主題歌に起用されたことで、大ヒットを果たした1曲です。
ファーストテイクではピアノ伴奏のみのアレンジバージョンを披露。
エモーショナルな歌声が際立つ同動画は、なんと一晩で100万回再生を記録しました。
圧巻の歌唱シーンもさることながら、この動画でぜひ注目して欲しいのは、LiSAが最後に見せる涙。
全て歌い終わったあと、目に涙を浮かべながら思いを語るシーンは必見です。
【第4位】ドライフラワー / 優里
男性シンガーソングライター・優里が披露した、自身最大のヒット曲「ドライフラワー」の動画も大変人気です。
同曲はアーティストが自身の自宅やスタジオで一発撮りした動画を届ける企画『THE HOME TAKE』でも話題となり、再生回数600万回を記録した1曲。
満を持して登場したファーストテイクでは、失恋した女性の思いを感情いっぱいに歌い上げています。
このためにリアレンジしたドラマチックな伴奏にも注目です。
【第3位】夜に駆ける / YOASOBI
楽曲の世間的な人気同様、ファーストテイクでも根強い人気を見せているのが、YOASOBIの披露した「夜に駆ける」。
こちらはファーストテイクではなく、アーティストの自宅やスタジオで一発撮りのパフォーマンスを披露する企画『THE HOME TAKE』で公開されました。
ボーカル・ikuraの透明感溢れる歌声はもちろん、ホームテイク用のオリジナルアレンジは聴きごたえたっぷり。
ぜひ通常バージョンとの違いを楽しみながら聴いてみてください。
【第2位】紅蓮華 / LiSA
第2位にランクインしたのも女性シンガー・LiSA。
「紅蓮華」もアニメ『鬼滅の刃』の主題歌として人気を博した楽曲で、日本国内のみならず海外にもファンが多い1曲です。
その証にこの動画は世界180カ国以上から視聴されており、再生回数はなんと1億回を突破。
圧倒的な歌唱シーンに多くの人が惹きつけられています。
- 歌う前のキュートな表情
- 歌っている時の力強い表情
- 歌い終わった後のホッとした表情
など、LiSAの様々な表情にも注目してみてくださいね。
【第1位】猫 / DISH// (北村匠海)
第1位に輝いたのは、ダンスロックバンドDISH//のボーカル・北村匠海が披露した「猫」です。
「猫」は動画公開のおよそ3年前に、シングル「僕たちがやりました」のカップリングソングとしてリリースされた楽曲。
当時からファンの間では名曲と言われていましたが、ファーストテイクで公開されるや否や、瞬く間に人気に火がつきました。
その結果ファーストテイク史上初となる1億回再生を記録し、「THE FIRST TAKE ver.」として初めてのストリーミング配信も決定。
緊張しながらも感情たっぷりに歌い上げる姿に、多くの人が心を打たれました。
まだ見たことがないという方はぜひチェックしてみてくださいね。
ファーストテイクならでは!おすすめの豪華コラボ3選
この項目では「THE FIRST TAKE」でしか見ることができない、豪華なコラボレーション動画を3つ厳選して紹介します。
アーティスト同士がアイコンタクトをとりながら歌う様子や、生き生きとした表情に注目です。
再会 / LiSA×Uru
こちらはLiSAとUruの女性シンガー同士がコラボしたパフォーマンス。
披露したのはYOASOBIのコンポーザー・Ayaseが書き下ろした「再会」という楽曲です。
芯のある歌声が印象的なLiSA、深みのある歌声が印象的なUruと声質も雰囲気も異なる2人ですが、見事なハーモニーを生み出しています。
「再会」はソニーのヘッドフォンのCMソングにも起用。
そんな背景にも注目しつつ、2人のパフォーマンスもぜひチェックしてみてください。
Dear My Friend / リトグリ×ペンタトニックス
続いて紹介するのは日本のボーカルグループ・Little Glee Monsterと、アメリカ出身のアカペラグループ・ペンタトニックスによるコラボ。
今回の動画はリトグリは日本、ペンタトニックスはロサンゼルスでそれぞれ撮影し、1つに編集することで実現したものです。
楽器は一切使用していませんが、音の厚みはピカイチ。
お互いの信頼や音楽に対する熱い想いが感じられます。
まさに『Dear My Friend』の世界を体現したとも言える、感動的なパフォーマンスは必見です。
もっと強く / EXILE TAKAHIRO×ハラミちゃん
最後にご紹介するのは大人気グループEXILEのボーカル・TAKAHIROと、ポップピアニストハラミちゃんによるコラボレーション動画。
披露したのはEXILEが2010年にリリースした「もっと強く」という楽曲です。
TAKAHIROの凛とした歌声、そして絶対音感を元に様々なアレンジを繰り広げていくハラミちゃんのパフォーマンスは一見の価値あり。
「こんにちは〜」というハラミちゃんのゆるい挨拶から演奏終了まで、グッと見入ってしまいます。
EXILEファンもハラミちゃんファンも、もちろんそれ以外の方も、ぜひご覧ください。
THE FIRST TAKEとは一発撮りで音楽と向き合うYouTubeチャンネル!失敗やハプニングも醍醐味
アーティストの実力のみならず、緊張感や人間性など様々な一面に触れられるYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』。
一発撮りだからこそ起こる失敗やハプニングにも、普通のMVやライブでは感じられない味わい深いものがあります。
また、楽曲のはじめと終わりに見え隠れするアーティストの素の表情も見所。
ファーストテイクの動画を通して新たにファンになった人、ますますファンになったという人も多いことでしょう。
みなさんもぜひチャンネル登録して、見逃さないようチェックしましょう!
この記事のまとめ!
- 「THE FIRST TAKE」はYouTubeの公式チャンネルの1つ
- 「アーティストのパフォーマンスを一発撮りで切り取る」がコンセプト
- 運営会社は公式発表されていない
- シンプルな演出だからこそ際立つアーティストの実力や素の表情にハマる人が続出
- ファーストテイクならではの豪華コラボレーションも人気の理由