音楽活動をしているアーティストやバンドマンは「メジャーデビュー」を目指して活動している人が多いのではないでしょうか?
どうすればメジャーデビューできるのか、デビューをした後はどうなるのか、気になりますよね。
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1.メジャーデビューとは
メジャーデビューとは、メジャーレーベルからデビューすることを言います。
そんなメジャーデビューはミュージシャンにとって、人生を変える大きなチャンスです。
しかし具体的にインディーズとどういった違いがあるのか、知らない人も多いかもしれませんね。
まずはインディースとの違いから説明していきましょう。
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インディーズとの違い
メジャーレーベルは「日本レコード協会」に加盟している会社のことを指し、インディーズレーベルは協会に加盟していない会社のことを指します。
日本レコード協会とは、日本のレコード会社で構成されている一般社団法人であり、日本の音楽業界のトップ組織です。
日本では協会に正会員として加盟している以下の18社がメジャーレーベルと呼ばれています。
- 日本コロムビア株式会社
- 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
- キングレコード株式会社
- 株式会社テイチクエンタテインメント
- ユニバーサル ミュージック合同会社
- 日本クラウン株式会社
- 株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
- 株式会社ポニーキャニオン
- 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
- 株式会社バップ
- 株式会社ビーイング
- エイベックス・エンタテインメント株式会社
- 株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 株式会社ドリーミュージック
- 株式会社よしもとミュージック
- 株式会社バンダイナムコアーツ
これらのレーベルから曲をリリースすることで、メジャーデビューしたと言われるのです。
メジャーデビューのデメリット
決してメジャーデビューにはいいことばかりではありません。
そのため、メジャーレーベルでデビューすることが必ずしも正解とは限らない場合もあるのです。
まずはメジャーデビューのデメリットについて紹介しましょう。
収益の取り分が少ない
メジャーデビューしたにも関わらず、思っていたより収益の取り分が少ないことがあります。
インディースで活動していた頃と比べて、メジャーデビューを果たすと売上は格段に上がります。
しかし、メジャーでは広告費やマネジメント費用などがかかってしまうため、その分ミュージシャンの取り分が少なくなってしまうのです。
CDが売れない今の時代では、難しい問題点といえるでしょう。
自由な活動がしにくい
インディースに比べて自分たちで自由な活動をすることができないというデメリットもあります。
メジャーとインディーズでは関わっている人の数や求められているものが違うのです。
また、作る音楽の方向性、楽曲制作でのお金の使い方、SNSでの宣伝など、自分たちでコントロールできる範囲が狭くなってしまいます。
そのため、自分たちが求めている作品を作ることができなくなってしまう可能性があります。
メジャーデビューのメリット
メジャーデビューにはデメリットもありますが、もちろんメリットもたくさんあります。
メジャーでなければ、叶えられないことがあるのも現実です。
次はメジャデビューのメリットについて紹介しましょう。
資本力
メジャーとインディーズの大きな違いは、資本力にあります。
メジャーはインディースよりもミュージシャンに対して多くの予算を出してくれるため、スタジオ代やレコーディング代、宣伝活動などに必要な費用を会社側が支払ってくれるのです。
また、生活資金を出してくれる場合もあります。
それに対してインディースは、予算が少ないため宣伝費用や制作費用にお金を出してくれないことが多いです。
宣伝力
メジャーはTVや雑誌、ラジオやホームページなど様々なメディアに対して、ミュージシャンを売り込むことができる宣伝力があります。
一般的にインディーズは、TVやラジオなどのメディアとのコネクションがないため、自分たちで宣伝活動を行わなければなりません。
そのため、知名度を上げて有名になりたいのであれば、メジャーデビューをする方がいいでしょう。
また、人気になるとTVアニメのタイアップなどに選ばれる可能性も高くなります。
充実したサポート
メジャーレーベルは、一流アーティストを作り上げるためのサポート体制が充実しており、見えないところで自分たちが売れるために動いてくれている人がたくさんいます。
また、アーティストとしての個性を作り上げるためのルックスやイメージ面のサポートもしてくれるのです。
テレビに出演するときの衣装・メイク、CDアルバムのアートワークなどもサポートの1つといえるでしょう。
メジャーデビュー後の現実
音楽活動をしている人の中には、メジャーデビューしたいという夢を持っている人は多いでしょう。
しかし、メジャーレーベルであれば必ず売れるというわけでもなく、生活が安定するわけでもありません。
ここではメジャーデビュー後の厳しい現実について少し紹介します。
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デビューしても収入は少ない
メジャーデビューをすれば、音楽で食べていくことができると思っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、現実はほとんどの人が音楽だけでは食べていくことができていません。
その原因は、売上のほとんどを会社に取られるため、収入が少なくなってしまうためです。
実際に音楽活動だけで食べていくことができる人は、ほんの一握りの人だけなのです。
アルバイトで生活費を稼ぐことも
メジャーデビューをしても、生活費を稼ぐためにアルバイトをしなければいけない場合があります。
実際にデビューしたての多くのアーティストが、音楽活動だけでは食べていけずアルバイトや副業で生計を立てているのです。
そのため、アルバイトに時間が取られてしまい、音楽活動に使う時間が少なくなくなってしまうこともあるでしょう。
CDが売れない時代
今の時代、メジャーデビューをしたからといって次々とシングルやアルバムがヒットするということはほとんどありません。
CDの売上は21世紀に入ったころからずっと低迷しているのです。
その原因は、音楽配信サービスや動画共有サイトなどの発展にあるといわれています。
メジャーデビューした場合でも、CD売上以外に別の部分で収入を考える必要があるでしょう。
収益の主流はライブ
CDが売れなくなってしまった今の時代では、ライブを収益の主流にしている会社が多くなっています。
そのため純粋な音楽の魅力以外に、ライブにファンを呼ぶための集客力や人気が必要になってくるのです。
また、ライブでの盛り上げ方や高い演奏力・歌唱力なども問われます。
メジャーデビューした後に生き残っていくには、並大抵ではない努力が必要と言えるでしょう。
若いほど好まれる
メジャーレーベルでは10代など、比較的若いアーティストをチェック知っている傾向があります。
若いうちに2~3年で育てあげて、デビューさせることが多いようです。
そうすることで、同世代に共感させやすく、カリスマ的憧れの存在になりやすいのです。
特に女性は同じ女性としてカリスマ的存在に憧れを抱きやすいため、比較的女性アーティストの方がメジャーデビューしやすいそうです。
メジャーデビューの条件
インディーズで活動するアーティストやバンドがメジャーデビューをするには、クリアしなければならない条件があります。
ここでは、メジャーデビューの条件について紹介します。
買う価値のある音楽
メジャーレーベルにとって大事なのは「いい音楽かどうか」ではなく「売れる音楽かどうか」です。
あなたの音楽をファンが買いたいと思わなければ、いい音楽であっても、沢山曲を出しても意味がないのです。
将来的にたくさんの人があなたの音楽を買う見込みがあると判断されれば、メジャーレーベルの担当者はあなたの音楽に投資するでしょう。
実績を作る
メジャーレーベルにアピールするためには、それなりの実績を作る必要があります。
音楽の才能があっても、具体的な実績がなければレーベルの担当者も判断できません。
どのような実績が判断基準になるのか紹介しましょう。
ライブ動員数:300~500人
わかりやすい基準として、動員数300~500人を集めたワンマンライブができるようになれば実績と呼べるでしょう。
300人というと、音楽仲間や知り合いに営業するだけでは達成できない数字です。
さらに動員数500人にもなれば、ライブハウスの大きさもそれなりのところを考えなければなりません。
そうなれば、メジャーレーベルの目をキャッチするチャンスも一段高まるでしょう。
CD・楽曲配信の売上:1万枚以上
ライブ動員数が増えるにしたがってCD販売・楽曲配信の売上も伸びていきます。
しかし、今の時代はCDを買ってくれる人は少ないのが現実です。
目安としてCD・楽曲配信の売上が1万枚以上あれば、メジャーレーベルにアピールできる実績と言えるでしょう。
動画の再生回数:20万回以上
YouTubeなどにライブ動画を公開するのは比較的簡単で、多くの人の目を集めやすいというメリットがあります。
現在の宣伝活動には欠かせない手段の一つです。
ライブを見たりCDを入手したりするよりも、YouTubeを見る方がステージ映えが確認できます。
また、視聴者のコメントなどを見てファンからの人気を評価をすることもできるでしょう。
動画の再生回数が20万を超えれば、メジャーレーベルにアピールできる実績と言えます。
メジャーデビューするには
ただライブ活動を続けていてもメジャーデビューには近づくことできません。
メジャーレーベルでデビューするためには、ライブ以外での活動も大切です。
最後にデビューするための方法を紹介します。
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人脈を育てる
「いい音楽・いい演奏をやっていれば、いつか関係者からアプローチしてくれる」という考え方はやめましょう。
メジャーデビューをするためには、自分から率先して人脈を広げていくことが大切です。
音楽仲間、対バンの相手、PAさん、ライブハウスのスタッフ、インディーズレーベルのスタッフなど、音楽活動で知り合う人々とは積極的に関わっていきましょう。
そうすれば、ライブやイベントにも呼ばれやすくなるため認知度も上がり、レコード会社の関係者にも繋がる可能性が高くなります。
ルックスを変える
「音楽を聴いてほしいだけなのに、なぜルックスを気にしなくちゃいけないの?」と思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、音楽業界でルックスはとても大事な要素の1つです。
音楽だけが魅力的なアーティストより、見た目も音楽も魅力的なアーティストのほうがより多くのファンを集めることができるのです。
ただし、美男・美女になる必要はありません。
見栄えのいいスタイルになるようにルックスを整える程度でも大きく変わりますよ。
オーディションに合格する
メジャーレーベルの関係者に直接アプローチできるのが、オーディションの最大のメリットです。
ユニバーサルミュージック、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック、キングレコードなど、メジャーレーベルの多くがオーディションを開催しています。
オーディションの合格することができれば、メジャーデビューまでしっかりとサポートをしてくれるでしょう。
具体的な目標を決めて実行する
漠然と音楽活動を続けているだけでは、メジャーデビューには近づけません。
「ライブで何人動員」「動画で何万再生」など、具体的な目標を設定して実行する必要があります。
また、どういったアーティストになりたいかをきちんと定めておく必要もあるでしょう。
憧れのアーティストやバンドを研究し、真似をするのではなく「かっこいい」と思えるポイントを見極めて自分なりに表現してみてくださいね。
メジャーデビューには実績のアピールが必要!デビューがゴールじゃないから具体的な目標を決めて音楽活動をしよう
メジャーデビューするためには「売れる」人であることをアピールする必要があります。
具体的な目標に向かって自分を磨き、ライブや動画配信などで実績を積み、チャンスが訪れたときにアピールできるように準備しておきましょう。
初めはわからないことが多いと思いますが、自分たちが目指す目標に向かって努力すればメジャーデビューも夢ではないので頑張りましょう。
この記事のまとめ!
- メジャーデビューをすると収入が減少したり自由な活動ができなくなる場合がある
- メジャーレーベルは資本力や宣伝力があるため売れるためのサポートが整っている
- メジャーデビューの条件は買う価値のある音楽を作れる人や実績を持った人
- 人脈を育てることやルックスに気を使うことも大切
- 具体的な目標を設定して実績をアピールすればメジャーデビューに近づく