2020年に堂々のメジャーデビューした、ロックバンドグループ「羊文学」。
塩塚モエカ・河西ゆりか・フクダヒロアの3人で構成されています。
アニメ主題歌に起用されたり、ロックフェスに参加したりと積極的に参加している今注目のアーティストです。
この記事のもくじ
羊文学とはどんなバンド?
若者を中心に人気を集めている「羊文学(ひつじぶんがく)」。
活動するたびに多くのファンを魅了していますが、デビューから数年しかたっていないこともありどんなグループなのか、よく知らない人もいるでしょう。
そこで、まずは羊文学がどういうグループなのか紹介します。
羊文学について知れば、彼女たちが人気を集める理由がきっとわかるはずです。
ジャンルは「オルタナティブ・ロック」
羊文学の音楽ジャンルは、型にはまらない・新しいという意味をもつ「オルタナティブ・ロック」です。
繊細でいて荒々しく、虚無感やポップさもあるような、一言では表現できない不思議な魅力のある音楽が特徴。
また、その時代の感情を曲に反映させているので、羊文学の曲は年代によって雰囲気がガラッと変化します。
良い意味で型にはまらない音楽こそが、彼女たちのスタイルなのです。
2011年結成時は5人組バンドだった
塩塚モエカ・河西ゆりか・フクダヒロアの3人で2020年にメジャーデビューを果たした羊文学。
実は、2011年の結成当初は塩塚モエカを中心とした5人組のバンドグループでした。
当時高校生だった彼女たちは、チャットモンチーや9mmなどのコピーバンドとして活動をスタート。
その後、受験などにより幾度の活動休止やメンバーの脱退などがあり、2017年から現在の3人で活動を始めました。
FUJI ROCK FESTIVAL "ROOKIE A GO-GO"に出演
羊文学が広く世に知られるきっかけとなったのが、2016年7月に開催されたFUJI ROCK FESTIVAL「ROOKIE A GO-GO」への出演。
新人アーティストの登竜門といわれるステージ「ROOKIE A GO-GO」で知名度を高め、同年10月には初めての海外公演となる「Next Music From Tokyo vol.9」にも出演しています。
2018年にグループ初となるワンマンライブを開催するなど、メジャーデビュー前にもかかわらず圧倒的な支持を集めていました。
メジャーデビュー曲は「砂漠のきみへ / Girls」
日本だけでなく海外での活動も積極的に行ってきた羊文学。
そんな彼女たちのメジャーデビュー曲は2020年8月19日リリースした「砂漠のきみへ / Girls」です。
快活さのある軽やかなテンポと美しいコーラスにうっとりとする「砂漠のきみへ」は、新しいステージの一歩を踏み出した彼女たちらしさがギュッと詰まった一曲です。
「Girls」は砂漠のきみとは全く異なるテイストで、重厚感のある勢いあるメロディーが特徴的です。
どちらも、羊文学らしく型にはまらない自由な発想の曲となっており、グループを語るには欠かせない曲となっています。
羊文学のバンド名の由来は?
バンド名である羊文学は、ボーカルの塩塚 モエカが中学生の頃に考えたものです。
ストリートミュージシャンや若手バンドを紹介するテレビ番組「ストリートファイターズ」開催の音楽イベント「ストファイHジェネ祭り」に出演していた「Sleeping Rag Sheep(略称)S.R.S」のファンだったことから「羊」を入れたバンド名にしました。
また、文学は音楽だけでなくもっと大きなものを表現したい想いや字面の良さが由来となっています。
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羊文学メンバーのプロフィール
個性的な楽曲で多くのファンを魅了し続けている羊文学。
リアルな生き様を表現する楽曲たちは、個性的でありながら心に響くものばかりです。
そんな彼女たちのプロフィールを知れば、もっと羊文学のことが好きになるはず。
こちらでは、羊文学のメンバーそれぞれのプロフィールを紹介します。
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塩塚 モエカ
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担当 | ボーカル・ギター |
誕生日 | 1996年7月3日 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
出身地 | 東京都 |
出身大学 | 慶応義塾大学・文学部美学美術史専攻 |
羊文学の発起人である塩塚モエカは、メインボーカル・ギターを担当しています。
幼稚園の頃から音楽が好きだった彼女は、色々なアーティストに影響を受けながら、独自の世界観を作り上げていきました。
羊文学の楽曲全て彼女が作詞・作曲を担当しており、彼女の成長と共にリリースされる楽曲も進化を続けています。
河西 ゆりか
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担当 | ベース・コーラス |
誕生日 | 1997年12月24日 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
出身地 | 不明 |
出身大学 | 不明 |
河西ゆりか(かさいゆりか)は、羊文学のベース兼コーラスを担当しており、ベース担当だった「わあこ」脱退に伴い、2017年に新規メンバーとして加入しました。
ギターを始めたきっかけは、イギリスの人気バンド・Oasisのノエル・ギャラガーギターへの憧れ。
ベースを始めたのは大学入学後ですが、これまで培ってきたギターセンスでメキメキと上達。
ベーシストとして羊文学を支えており、なくてはならない存在となっています。
フクダ ヒロア
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担当 | ドラム・コーラス |
誕生日 | 1997年9月14日 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 男性 |
出身地 | 不明 |
出身大学 | 不明 |
ドラム兼コーラスを担当しているフクダ ヒロア。
長いロングヘアで表情が隠されていることもあり、どこかミステリアスな雰囲気があります。
元々はガールズバンド「リーガルリリー」のサポートドラムとして活動してました。
ドラム演奏する動画を見たメンバーが、TwitterのDMで勧誘し、2015年11月に羊文学として活動をスタートします。
バンドのドラム担当だった父親のドラムセットが自宅にあったことがきっかけで、ドラムをはじめたそうです。
羊文学のメンバーが影響を受けたアーティスト
メジャーデビューを果たした現在においても、進化し続けている羊文学。
彼女たちにしか出せない魅力的な音楽スタイルは、様々なアーティストの影響を受けています。
メンバーそれぞれが異なるアーティストの影響を受けていることも、色んなテイストの楽曲を生み出せる理由といえるでしょう。
羊文学のメンバーが影響を受けたアーティストたちの中から、いくつかピックアップして紹介します。
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YUI
シンガーソングライターYUIに影響を受けたのは、ボーカルの塩塚 モエカ。
小学生の頃、YUIに出会ったことをきっかけにギター弾き語りへの憧れを抱いたそうです。
中でも大きな影響を受けた楽曲が「Find me」。
ロックバンド「FLOWER FLOWER」のボーカルとしてのイメージが強かった彼女と、ガラッと変わったギター弾き語りする彼女に感銘を受けたそうです。
作曲することへの興味を抱いたきっかけでもあり、羊文学の音楽のルーツともいえる存在となっています。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
羊文学メンバーが影響を受けたアーティストの1人が、アジカンでお馴染みの「ASIAN KUNG-FU GENERATION」。
5人でスタートしたメンバーの脱退が相次いだ高校生の春。
グループ存続するかどうか悩んでいた頃に、グループで演奏したいと思ったのが映画の主題歌となったアジカンの「ソラニン」でした。
コピーバンドとして活動していた際も、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲を演奏していたそうです。
The Stone Roses
イギリスのロックバンド「The Stone Roses」に影響を受けたと語るのは、ベースの河西ゆりか。
The Stone Rosesは、憧れのOasisが影響を受けたグループだったことをきっかけに、曲を聴くようになり、次第にハマっていったようです。
シンプルながらトライブ感のある演奏をするのは、彼らの影響を受けています。
羊文学のメンバーが演奏する人気曲は?
2012年からオリジナル曲で活動をスタートした羊文学。
インディーズ時代を含めると数多くの楽曲をリリースしています。
リリースするたびにファンを魅了する彼女たちの楽曲の中でも、特におすすめな人気曲をピックアップしました。
羊文学の魅力をもっと知りたい人はもちろん、最近、羊文学に興味を持った人もぜひチェックしてみてくださいね。
1999
2018年12月4日にリリースした「1999」は、世紀末のクリスマスをテーマにした曲で、読み方は「ナインティーン・ナインティ」です。
これまでトライブ感のある楽曲が多かった彼女たちには珍しい、物静かでファンタスティックな曲となっています。
スリーピースバンドが織りなす美しいコーラスと楽器の音色が心地良いです。
知的でありながらも人間味のある歌詞も素晴らしく、羊文学の中でも人気の高い曲です。
あいまいでいいよ
2020年11月18日に先行配信リリースされた「あいまいでいいよ」。
ひかりTVで独占配信されたドラマ「湯あがりスケッチ」の主題歌に起用された曲で、メジャーデビューアルバム「POWERS」に収録されています。
若者の恋愛模様を描いた曲で、日常のちょっとした一コマを切り取ったような、温もりのあるメロディーが癖になります。
more than words
2022年9月27日にリリースされた「more than words」。
大人気アニメ「呪術廻戦」第2期・渋谷事変のエンディング曲に起用された曲で、一度は耳にしたことがある人も多いでしょう。
アニメの世界観に寄り添いながらも羊文学らしさがしっかりと感じられる一曲。
塩塚 モエカが夜の渋谷の街を駆け抜けるMVも大きな話題を集めました。
光るとき
2022年1月12日にリリースされた「光るとき」は、TVアニメ「平家物語」のために書き下ろしたオープニングテーマ曲です。
アニメの世界観に浸っているようなスローテンポなメロディの中にも、オルタナティブ・ロックらしい力強さを感じる一曲。
美しく伸びやかな歌声とハーモニーが癖になる、癒しソングです。
羊文学メンバーはまだまだ進化し続ける!透明さを感じる楽曲がファンを虜にしているバンド
若者を中心に人気を博している羊文学。
インディーズ時代から常に進化を続けている彼女たちの楽曲は、多くのファンを虜にしています。
トライブ感のあるオルタナティブ・ロックらしさに加え、スリーピースバンドならではの美しい音色が癖になります。
多くのアーティストの影響を受けながら、成長し続ける羊文学にこれからも注目です。
この記事のまとめ!
- 羊文学はトライブ感がたまらないオルタナティブ・ロックバンドグループ
- 「砂漠のきみへ / Girls」でメジャーデビューを果たす
- 羊文学のバンド名はボーカル塩塚モエカが中学時代に考えたもの
- メンバーそれぞれが色々なアーティストの影響を受けている
- アニメやドラマの主題歌となった人気曲は要チェック