ベースを始めるためには、ベース本体以外にも揃えたいものがあります。
それらのものは音を出したりメンテナンス行ったりする時に必要になるものですが、ベース初心者はどれを選べば良いのか分からないという人が多いでしょう。
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そもそもベースとは?
ベースとはバンドなどにおいて低音域を担当している楽器です。
バンド内での「ベース」はエレキベースと言われており、ドラムと共にバンドの土台となるリズムを作る役割を持っています。
ベースの起源ヴィオローネ
ベースの起源と言われている「ヴィオローネ」という楽器は、4本~6本の弦で構成されており、16世紀~18世紀ごろにヨーロッパで使用されていました。
バイオリンやビオラ、チェロと比べても大型の楽器で、合奏では低音域を担当しています。
オーケストラでは現在のコントラバス、小規模の合奏ではチェロに近い役割を担っていた楽器です。
19世紀にコントラバスが誕生
19世紀には「ヴィオローネ」が発展して「コントラバス」が誕生しました。
バイオリンやチェロと同じくフレットのない弦楽器であり、馬の尻尾から作られた弓を使って音を出します。
当初は弦の数が3~6本とバラバラでしたが、現在では4弦タイプのコントラバスが主流となっています。
現在ではクラシックやジャズのイメージが強い楽器ですが、エレキベースの登場まではポピュラー音楽の低音パートとしても使用されていました。
ウッドベースは和製英語
クラシックではコントラバスという名称が一般的ですが、ジャズやポップスのミュージシャンはコントラバスを「ウッドベース」と呼ぶ人も多いです。
この「ウッドベース」は和製英語となっており、エレキベースや、クラシックの奏法と区別したりするために使用されます。
英語では「Double Bass(ダブルベース)」と表記されることが多く、吹奏楽の楽譜では「String Bass(ストリングベース)」と表記される場合もあります。
エレキベースの誕生
エレキベースは、1951年に有名ブランド「フェンダー」の創業者「レオ・フェンダー」により開発されました。
当時はギターを使用したロックンロールが流行していた時期であり、低音楽器にも音量が求められました。
コントラバスと違い大きな音が出すことができ、正しい音程を出しやすかったため、エレキベースはロックンロールを中心に普及し、現在では様々なジャンルの音楽で使用されるようになりました。
ベースを始めるなら全体の予算はどれくらい?
ベースを始めるためには、どれくらいの予算が必要なのか、何を購入すれば良いのか分からないという人も多いでしょう。
ベース本体以外にも様々な道具が必要であり、自宅で趣味としてやるのか、バンドを組みたいなどの目的によっても必要なものが変わります。
ここからは、ベースを始める時の全体予算と必要なものを紹介します。
最低25,000円~
ベースを始めるためには、ベース本体と周辺機材、メンテナンス用品が必要です。
初心者向けでコスパの良いベースが15,000円~50,000円程度、周辺機材とメンテナンス用品を一通り揃えるには10,000円~15,000円程度が必要となります。
安いモデルのベースを選び、最低限の関連グッズを揃えた場合でも25,000円程度にはなるため、予算オーバーも考えて少し多めに用意しておくのが良いでしょう。
バンドを組む予定なら30,000円~
バンドを組む予定がある場合は、30,000円以上を想定しておくようにしましょう。
バンド練習にはストラップやベースケースなど、安いモデルを選んでも5,000円以上は必要になります。
バンド練習に使用するグッズの価格と、ベースの基本セットを揃える価格を考えて30,000円以上かかる想定しておくと必要なものを揃えることができるでしょう。
ベースを始めるために必要な物
ベースを始めるにあたり、音を出したり、ベースのコンディションを保ったりするために必要なものがあります。
それぞれの価格やどのような役割があるのかを理解しながら、自分に合ったものを選んで購入してくださいね。
次に、ベースを始めるために必要なものを紹介します。
エレキベース本体 15,000円~50,000円
コスパが良く、初心者でも使いやすい入門用ベースの価格帯が15,000円~50,000円です。
この価格帯には、バッカスやYAMAHA、スクワイアなどのメーカーモデルがあり、音も弾きやすさもバランスの良いベースが揃っていますよ。
初めてベースを買うのであれば見た目で選んでも良いですが、購入の前にネック(左手で持つ部分)の握り心地などを楽器店で確かめてから購入すると自分に合ったベースを選ぶことができるでしょう。
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アンプ 5,000円~
アンプとは、エレキベースの信号を増幅して音を出す機材のことです。
最近では安くて高品質なアンプが増えており、5,000円~15,000円ほどのアンプでも自宅練習には十分な機能を備えたモデルがたくさんあります。
しかし、あまりにも安すぎるアンプだと音が気に入らない、思ったような音が出せないというケースもあるので注意しましょう。
また、エレキギター用のアンプとエレキベース用のアンプは全くの別物なので、購入の際には確認するようにしてくださいね。
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シールド 1,000円~
シールドは、ベース本体とアンプを接続する時に必要なケーブルです。
高価なものから数百円と安価なものまでありますが、初心者は1,000円以上のシールドを選ぶようにしましょう。
1,000円~3,000円ほどのシールドであればコスパもサウンドも良いモデルが揃っているので、初心者でも安心して使えますよ。
チューナー 1,000円~
ベースの音程を調節(チューニング)するためにはチューナーが必要です。
弦を張り替える時や演奏中の音程のズレ、練習前の音程の確認などに使用します。
色々なタイプのチューナーがありますが、初心者には1,000円以上のチューナーが使いやすく精度も良いのでおすすめですよ。
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ピック 500円~
ベースには「指弾き」と「ピック弾き」の2種類の弾き方があります。
指弾きしかしないという人には不要ですが、両方試してみたい、特に決めていないという人は購入しておくと良いですよ。
1枚100円前後で販売されており、形や固さがそれぞれ異なっています。
ベーシストは固めのオニギリ型や大きくて分厚い三角形のピックを使用することが多いので、気になったものを何種類か選んで使ってみてください。
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スタンド 2,000円~
スタンドはベースを立て掛けて置くための道具です。
壁に立てかけておくと倒れる危険性やネックへの悪影響があるため、ベースの保管にはスタンドを使うようにしましょう。
安いものであれば1,000円前後、省スペースタイプのスタンドは2,000円~、負担の少ない吊り下げ式スタンドも3,000円ほどで購入できるので、用途や予算に合ったスタンドを購入すると良いですよ。
クロス 500円~
クロスはベースの掃除に使う布です。
弦やネックは手汗や手垢が付きやすく、放置していると弾きにくくなってしまったり、サビの原因になるので練習後はクロスで拭くようにしましょう。
また、ボディの汚れを拭く時や弦を伸ばす時にも使えるので、1,2枚は持っておくと良いですよ。
教則本
ベースの教則本は、ベースの基礎知識や練習方法、練習曲などが紹介されているので、これからベースを始める人は1冊持っておくと便利ですよ。
特に「入門」と書いてある本は丁寧に解説されているのでおすすめです。
中古では数百円、新品でも2,000円前後で購入することができるので、良さそうな教則本を買って練習の参考にしてみてください。
ベースを始めてバンドを組むなら必要なもの
バンドを組む予定があるのであれば、立って弾くための道具や持ち運ぶためのケースも購入しておきましょう。
音を出す時に絶対に必要な物というわけではないので、バンドを組んでいない人は自分に必要かどうか考えながら参考にしてみてください。
ここでは、バンドを組むなら必要になるものを紹介します。
ストラップ 500円~
ストラップはベースを立って弾く時に使用するグッズです。
スタジオでの練習やライブでは立って弾く必要があるので、バンドをやりたい人は購入しておくようにしましょう。
また、座って弾く時にもベースを安定させたり、立って弾く時と同じ位置に構えたりすることができるので、バンド活動が未定という人も持っておくと良いですよ。
ベースケース 4,000円~
ベースケースは、ベースを持ち運ぶ時に使用するケースです。
ベース本体の収納スペースに加え、チューナーやシールドを収納するポケットもあるので、バンドをやる人は1つ持っておくようにしましょう。
ベースを購入した時にソフトケースが付属しますが、肩が痛くなったり、衝撃に弱かったり、収納スペースが少なかったりするので、別途ギグバッグという持ち運びに特化したケースを購入するのもおすすめです。
安く始めるなら初心者セット
できるだけ安く、必要なものを全て揃えたいという人には初心者セットもおすすめです。
ベース本体、ピック、シールド、アンプ、ケース、ストラップが基本セットとなっており、個別に選んで購入するよりも安く購入することができます。
2万円以下のセットも多く、教則本や教則DVDなどが付属するセットもあるので、予算や欲しい物に合わせて選ぶようにしましょう。
ベースを始める年齢は?
楽器を始めるのであれば若いほうが良いと言いますが、ベースはシンプルで奥が深い楽器なので弾いてみたいと思った時が始め時です。
練習を積み重ねていけば確実に上達する楽器なので、基本的な奏法も他の楽器よりも短期間でマスターすることができますよ。
ここでは、ベースを始める年齢について紹介します。
何歳からでも始められる
ベースはシンプルな楽器なので、何歳からでも始めることができます。
ギターやピアノよりも、基本的な奏法が覚えやすく好きな曲を短期間で演奏できるようになります。
また、バイオリンのように音感が必須であったり、管楽器のように楽器自体が高額であったりしないので気軽に始めることができます。
弾く動作はシンプルでありながらも奥が深い楽器なので、何歳からでも気軽に始めることができ、長く楽しめる楽器です。
ベースは誰でも音が出せる
ベースは誰にでも音が出せる楽器です。
ベースの指板にはフレット(金属の細長い棒)が打ち込まれているので、チューニングを合わせて弦をはじけば誰でも正しい音程を出すことができます。
ベースはフレットのないバイオリンなどのように、正しい音程が出せるようになるまで時間がかかったり、トランペットやフルートのように音を出すのが難しい楽器ではありません。
他の楽器と比べても音を出すハードルが低いので、初心者でも始めやすいです。
大人の方がお金があるので始めやすい
ベースには維持費が必要になります。弦を張り替えたり、消耗品を買い替えたり、修理に出したりと長くベースを弾いているとそれなりに出費がかかります。
また、ライブをやる時やセッションに参加する時にもお金が必要になるため、お金に余裕がある大人の方が始めやすく、幅広い活動ができますよ。
ベースを始めてから一人で楽しむ方法
ベースはバンドで演奏しないと楽しくないとよく言われています。
もちろん他の人と合わせて演奏するのは楽しいですが、一人でベースを楽しむこともできるのです。
最後に、ベースを一人で楽しむ方法を紹介します。
好きな曲を弾く
ベースを始めたばかりのころは、好きな曲が弾けるようになるだけで楽しいです。
ミスなく弾けるようになれば達成感もありますし、モチベーションを高めることもできます。
また、自分の技術やペース、好みに合わせて曲を選べるのでマンネリ化しにくいのも特徴です。
まずは、好きな曲の楽譜を購入して楽しみながらベースを演奏してみましょう。
CDや動画に合わせて弾く
楽譜を見ながら弾けるようになってきたら、CDや動画に合わせて弾いてみましょう。
他の楽器やボーカルなども入っているので、バンドの練習に近い雰囲気を味わうことができますよ。
また、好きなアーティストと同じフレーズを同じタイミングで弾けた時には達成感も味わえます。
弾けない部分があったらゆっくりのテンポで部分練習をやって、何度も挑戦してみてくださいね。
マイナスワントラックを使う
マイナスワンとは、バンドの1つのパートが最初から収録されていない音源です。
CDなどに収録されている歌無しのバージョンと同じで、ベース用のマイナスワントラックはベースの音が入っていません。
このマイナスワントラックを使って練習すると、バンド感のある練習やオリジナルのベースラインを試す練習ができます。
アドリブの練習にも使用されるので、CDや動画に合わせて弾けるようになってきたら、マイナスワントラックを試してみましょう。
作曲して楽しむ
ベースの演奏に慣れてきたら作曲をするのもおすすめです。
作曲ソフトなどを使えば色々な楽器を使った楽曲を作ったり、自分の演奏をいくつも重ねてベースだけの曲を作ったりと1人でも十分に楽しむことができますよ。
また、SNSやYouTube、音楽アップロードサイトを使えば他の人に楽曲を聴いてもらうこともできるので、演奏に慣れてきたら作曲にも取り組んでみましょう。
ベースを始めるならやりたいと思った時が最適!必要なものを揃えて練習を始めよう
ベースはやりたいと思った時に始めるのがおすすめです。
年齢や音感などを気にする必要もなく、楽しんで練習を積み重ねていけば確実に上達することができます。
ベースを弾きたい、音楽が好きという気持ちが大切なので、興味がある人は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事を参考に、予算を考えながら必要な道具を揃えて、ベースを始めてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- ベースの起源は16世紀~18世紀ごろのヨーロッパで使用されていた「ヴィオローネ」
- エレキベースを始める予算は最低でも25,000円は必要である
- バンドを組むのであれば、30,000円を想定しておこう
- ベースは何歳から始めても楽しめる楽器である
- ベースは一人でも楽しむことができる