ライブやスタジオ練習、動画の撮影をする時に、カッコよくて自分たちの音楽性に合ったギターを持ちたいという人も多いのではないでしょうか。
変形ギターには、ハードな音楽に合ったデザインのモデルがたくさんあります。
サウンドや演奏性にこだわったギターも多いので、演奏を重視する人にもおすすめですよ。

ココがおすすめ
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この記事のもくじ
変形ギターの代表的なメーカー
変形ギターは目にする機会が少ないため、どんなメーカーが製造しているのか分からないという人も多いでしょう。
ハードロックやヘヴィメタル系のプレイヤーに人気のあるブランドだけでなく、世界的なメーカーや日本のメーカーも変形ギターを製造しています。
代表的なメーカーを知って、好きなギタリストがどのメーカーのモデルを使っているのかチェックしてみましょう。
Gibson(ギブソン)
「Gibson(ギブソン)」は、レスポールやSG、ES-335など数々のスタンダードモデルを開発してきたアメリカの楽器メーカーです。
ヴィンテージを意識したハイエンドモデルだけでなく、自動チューニング機能を持ったギターや人気ギターのエントリーモデルの製造も行っています。
変形ギターを発表したのは1950年代後半で、販売当初は売上が悪かったため約1年で生産を終了しました。
その後、70年代のハードロックブームの際に注目され、現在ではレギュラーモデルとして製造されています。
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B.C. Rich Guitars(B.C.リッチ)
1969年頃からエレキギターの製造を始め、70年代には攻撃的な尖ったルックスを持ったモデルを多数発表したメーカーが「B.C. Rich Guitars(B.C.リッチ)」です。
USA製のモデルは高価ですが、日本や韓国、中国で製造されたリーズナブルなモデルも存在します。
エレキギターの製造50周年となる2019年には、会社の体制やラインアップを一新。
最新の電子パーツを搭載したモデルや往年の名機を意識したモデルなど、ハイクオリティな製品を発表しています。
Jackson Guitars(ジャクソン・ギターズ)
70年代後半から80年代にかけてのヘヴィメタルブームにより、有名になったギターメーカーが「Jackson Guitars(ジャクソン・ギターズ)」です。
南カリフォルニアの小さな工房からスタートし、ギターメーカーのシャーベル社の買収などを経て、現在はフェンダー傘下のブランドになっています。
尖りのあるギターヘッド「コンコルド・ヘッド」や、独自のポジションマーク「シャークフィン」などを採用したスタイリッシュなデザインのギターが、ヘヴィメタル系のミュージシャンから支持を集めています。
Dean Guitars(ディーン・ギターズ)
「Dean Guitars(ディーン・ギターズ)」は、70年代に誕生したギターメーカーです。
パンテラのダイムバッグ・ダレルが、Deanのギターを使用したことにより知名度を上げました。
日本ではハードロック・ヘヴィメタル向けのモデルを中心に販売し、海外ではスタンダード仕様のギターやベース、ウクレレなども展開しています。
アーティストモデルはフライングVや直線的なデザインのMLシリーズ、エクスプローラータイプなど変形ギターのラインアップが充実しています。
ギブソン発祥の変形ギター
変形ギターの先駆けと言われるギブソンですが、レスポールやSG、ES-335以外のモデルは知らないという人も多いのではないでしょうか?
ギブソンは50年代の終わりから変形ギターを発表し始め、それらのモデルはハードロックやヘヴィメタルの発展とともに人気を向上させてきました。
現在ではヴィンテージタイプからモダン仕様の派生モデルまで色々な種類があるので、変形ギターに興味がある人はギブソン発祥の変形ギターから見るのが良いでしょう。
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フライングV
「フライングV」は、1958年の斬新なデザインのギターを作るプロジェクト「モダニスティック・ギターズ」により誕生した変形ギターです。
販売当初は売上が伸びず約1年で生産が終了しましたが、60年代後半に復活を果たし75年頃にはレギュラーモデルとなりました。
軽やかで中音域がしっかりとしたサウンドが特徴で、JacksonのキングVやランディV、DeanのフライングVタイプなど派生モデルも存在します。
エクスプローラー
「モダニスティック・ギターズ」により誕生した、もう1つの変形ギターが「エクスプローラー」です。
ハードロックブームが起こった70年代に注目を集めたギターで、中音域がしっかりとした力強いサウンドとハイポジションの弾きやすさを兼ね備えています。
レスポールを引き伸ばしたような直線的なデザイン、ストラトキャスターのような片側にペグがならんだ「バナナヘッド」が特徴的なギターです。
専用のハードケースやギグバッグ、ソフトケースが大きい、スタンドに立て掛けた時にバランスが悪いなどのデメリットもありますが、多くのロックギタリストに親しまれています。
B.C.リッチ発祥の変形ギター
ヘヴィメタル系のミュージシャンから人気のB.C.リッチですが、モデル名や形を知らないという人も多いのではないでしょうか。
B.C.リッチのギターは尖ったデザイン、ダウンチューニングや激しい歪みに対応できる仕様が特徴で、弾きやすさも追求されています。
ハードコアやヘヴィメタルにはピッタリのギターなので、深く歪ませた音で演奏したい人はB.C.リッチ発祥の変形ギターもチェックしてみてくださいね。
モッキンバード
「モッキンバード」は1974年の登場以降、ヘヴィメタル系のギタリストを中心に支持を集めている変形ギターです。
エクスプローラーを曲線的にし、尖った部分を増やしたようなルックスで、ヘッドは両端にペグが3つのモデル、片側6連で通常のギターとは逆向きのリバースヘッドのモデルがあります。
ボディの中心部をネック材が通るスルーネックや高出力のピックアップ、激しいアーミングができるフロイドローズなど、ヘヴィなサウンドに特化した変形ギターです。
ワーロック
全体的に尖ったデザインで、ヘヴィな音楽にピッタリの変形ギターが「ワーロック」です。
基本的な仕様はモッキンバードに近く、激しく歪ませたサウンドを想定したスペックになっています。
派手な見た目ですが演奏性も考慮されており、立っていても座っていても弾きやすいように設計されている変形ギターです。
また、二股に分かれたヘッド、尖りをさらに強調したデザインの「ワービースト」という派生モデルも販売されています。
変形ギターおすすめ7選
変形ギターには色々なモデルがあるため、どのギターが自分に合っているのか分からないという人も多いでしょう。
メーカーやモデルごとに仕様や形状が異なり、ヴィンテージサウンドを目指したものから現代的な激しいサウンドが出せるギターまでさまざまです。
変形ギターのおすすめモデルを仕様や素材、デザインを中心に紹介するので、自分に合ったギターを探してみましょう。
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EDWARDS E-FV-125WB DOT フライングVタイプ
「E-FV-125WB DOT フライングVタイプ」は、「ESP」の傘下ブランド「EDWARDS(エドワーズ)」が製造するフライングVタイプの変形ギターです。
白と黒のカラーリングが特徴的で「神」の愛称で親しまれる、マイケル・シェンカーが使用するフライングVを再現しています。
Gibsonのヴィンテージピックアップを再現したセイモアダンカン製のピックアップ、ボディ材はマホガニーと往年のマイケル・シェンカーの音を意識した仕様になっています。
Dean Michael Schenker Retro
「Michael Schenker Retro(マイケル・シェンカー・レトロ)」は、マイケル・シェンカーとエンドース契約を結んでいる「Dean」が販売している変形ギターです。
往年のマイケル・シェンカーのサウンドを目指したギターで、ネックとボディにはマホガニーが使用されています。
エントリーモデルですが、本格的なヴィンテージサウンドと白と黒のツートンカラーが楽しめるモデルなので、マイケルシェンカーグループやUFOが好きな人はチェックしてみてくださいね。
HOSCO ER-KIT-FV
「ER-KIT-FV」は有名ギターブランドや質の高い電子パーツなどの、輸出入を行う「HOSCO(ホスコ)」が販売する組み立て式のギターキットです。
このモデルはフライングVタイプのキットで、ネックとボディをつなぐ方法や指板のデザインなどは本来のフライングVとは異なる仕様になっています。
自分だけの変形ギターが作れるので、ギターの組み立てや改造に興味がある人、家族や友人とギターを作りたい人におすすめです。
Jackson JS32 RHOADS
5万円代とリーズナブルな価格で、本格的なランディVのサウンドを楽しめる商品が「Jackson JS32 RHOADS」です。
ランディVはオジー・オズボーンのランディ・ローズの案を基にJacksonが作成したギターで、左右非対称のボディや尖ったデザインが他のフライングVタイプと異なっています。
このモデルにはバスウッドのボディ、フロイドローズタイプのブリッジを採用、価格を抑えながらも激しい音楽に対応できる仕様です。
Gibson Explorer B-2 Satin Ebony
「Gibson」の定番エクスプローラーに、モダンな要素を追加した変形ギターが「Explorer B-2 Satin Ebony」です。
黒系にカラーリングされたネックやボディにはマホガニーを使用し、ピックアップには高出力モデルの「Dirty Fingers+」を搭載しています。
ネックは6弦側が太く1弦側が細くなっている細身の形状「スリムテーパーネック」を採用し、コード弾きやハードなリフ、ギターソロが弾きやすくなっているのです。
スタイリッシュなデザインとパワフルなサウンド、弾きやすさを備えたラウドな音楽向きのエクスプローラーです。
B.C.Rich Mockingbird Legacy ST
「B.C.Rich」のモッキンバードの中で、最も人気のあるモデルが「Mockingbird Legacy ST」です。
スルーネックや24フレットなど、モッキンバードの定番の仕様を採用。
ボディにはマホガニー、ネックはメイプル、指板はエボニーと高価なモデルで使用される素材で作られています。
ボリュームやトーンのノブ以外にも、サウンドをコントロールするスイッチも搭載しているので、B.C.Richの本格的なサウンドを楽しみたい人や色々な音色を試したい人にピッタリの変形ギターです。
B.C.Rich Warlock Extreme with Floyd Rose
「Warlock Extreme with Floyd Rose」は、攻撃的なルックスとパワフルなサウンドが楽しめるワーロックタイプの変形ギターです。
カラーリングは、ブラックとブラックチェリーの2色あります。
ボディの素材や構造、ブリッジは「Mockingbird Legacy ST」と同様ですが、このモデルには最新技術を使いノイズレスを実現したピックアップ「Fishman Fluence Modern Humbucker」が搭載されているのです。
ノブやスイッチはシンプルな仕様になっているので、ヘヴィで安定したサウンドを出したい人におすすめのギターと言えるでしょう。
変形ギターの攻撃的な見た目は目立ちやすい!個性的なギターで自分だけの世界観を表現しよう
変形ギターの攻撃的で尖りのあるデザインはステージ上でも目立ちやすく、楽曲の雰囲気を盛り上げてくれます。
派手なデザインのモデルはヘヴィな音楽の演奏にピッタリで、ヴィンテージ風のデザインのギターはロックテイストの音楽におすすめです。
ぜひ今回の記事を参考にお気に入りの変形ギターを見つけて、自分だけの個性的な世界観やサウンドを表現してみてくださいね。
この記事のまとめ!
- 変形ギターを製造するメーカーにはGibsonやメタル系ギタリストに人気のB.C. Rich、Jackson、Deanなどがある
- 変形ギターの先駆けとなったのはギブソンのフライングVやエクスプローラーで派生モデルも数多く登場している
- B.C. Richの変形ギターはヘヴィなサウンドを出すミュージシャンに人気で演奏性やサウンドにもこだわっている
- 変形ギターにはハイエンドモデルだけでなくリーズナブルなギターもあるので予算や見た目、サウンドで選ぼう