ありふれた人生だけど 歌詞 すぎもとまさと ふりがな付

近頃ちかごろめっきり 酒さけも弱よわくなり
色気いろけもとうに ご無沙汰ぶさたで
昔むかしのことを 思おもい出だしても
昨夜さくやのことは 忘わすれてる

馴染なじみの店みせにも 足あしが遠とおのいて
可愛かわいいあの娘この お誘さそいや
誰だれかに遊あそびに 誘さそわれたなら
断ことわりきれない 俺おれがいる

ああ 浮世うきよの義理ぎりも しがらみも
すべて捨すてたら 気楽きらくだろうが
そうはいかぬが 人生じんせいだから
ぐっとこらえて 苦笑にがわらい

それでも 自分じぶんは自分じぶんさ
誇ほこれるものは ないけれど
ありふれた ありふれた 人生じんせい それでいい

親したしい友ともが 今日きょうも またひとり
遠とおくへ行いって しまったよ
真赤まっかに燃もえた あの夏なつの日ひの
若わかさはすでに ないけれど

ああ 泣なかせた過去かこや 裏切うらぎりは
胸むねに刺ささった 青あおい棘とげ
戻もどれないのが 人生じんせいだから
悔くやむことから 逃のがれない

それでも 自分じぶんは自分じぶんさ
自分じぶんらしく 生いきりゃいい
ありふれた ありふれた 人生じんせい それでいい
ありふれた ありふれた 人生じんせい それでいい…