母ははほど強つよい 人ひとはない
子こほどしがない 者ものはない
色恋いろこいすてた 女おんながひとり
似にたよな男おとこと めぐり逢あい
ふるさと肴さかなに 呑のみながら
うたう五木いつきの 子守唄こもりうた
啼なくな さわぐな 母はは恋こい鴉からす
胸むねの痛いたみが 母ははの声こえ
グラスに浮うかぶ 面影おもかげは
春はるの小川おがわで 洗あらい髪がみ
竹籠たけかごしょって タラの芽め摘つんで
門出かどでを祝いわって 呉くれた人ひと
あの山やま あの川かわ 変かわらねど
母ははは冷つめたい 石いしの下した
身みを切きる恋こいの 思おもい出でも
笑わらい話ばなしに なりました
色恋いろこいすてて 育そだててくれた
あの母はは思おもえば ただほろり
故郷こきょうは茜あかねの 雲くもの涯はてて
つもる不幸ふこうが 身みにしみる
母hahaほどhodo強tsuyoいi 人hitoはないhanai
子koほどしがないhodoshiganai 者monoはないhanai
色恋irokoiすてたsuteta 女onnaがひとりgahitori
似niたよなtayona男otokoとto めぐりmeguri逢aいi
ふるさとfurusato肴sakanaにni 呑noみながらminagara
うたうutau五木itsukiのno 子守唄komoriuta
啼naくなkuna さわぐなsawaguna 母haha恋koいi鴉karasu
胸muneのno痛itaみがmiga 母hahaのno声koe
グラスgurasuにni浮uかぶkabu 面影omokageはha
春haruのno小川ogawaでde 洗araいi髪gami
竹籠takekagoしょってsyotte タラtaraのno芽me摘tsuんでnde
門出kadodeをwo祝iwaってtte 呉kuれたreta人hito
あのano山yama あのano川kawa 変kaわらねどwaranedo
母hahaはha冷tsumeたいtai 石ishiのno下shita
身miをwo切kiるru恋koiのno 思omoいi出deもmo
笑waraいi話banashiにni なりましたnarimashita
色恋irokoiすててsutete 育sodaててくれたtetekureta
あのano母haha思omoえばeba ただほろりtadahorori
故郷kokyouはha茜akaneのno 雲kumoのno涯hateてte
つもるtsumoru不幸fukouがga 身miにしみるnishimiru