雪ゆきの中なか一人ひとりの男おとこが 山やまに帰かえっていった
ただそれだけの話はなしじゃないか
あわただしい季節きせつの中なかで
花束はなたば投なげた あの娘この言葉ことばが
こだまして帰かえってくるけど
雪ゆきどけ水みずの音おとに消けされて
また静しずけさがおとずれる
だからもう忘わすれちまえよ あんなやつのことは
こんなかわいい人ひとを残のこして 一人ひとりでゆくなんて
あいつがたとえ 想おもい出でひとつ
何なにも残のこさなかったのは
あいつにすれば 精一杯せいいっぱいの
愛あいだったんだね
春はるが来きたら 去年きょねんと同おなじように
また山やまでむかえよう
それまでにきっとあいつの 得意とくいだった
歌うたをおぼえているから
………
雪yukiのno中naka一人hitoriのno男otokoがga 山yamaにni帰kaeっていったtteitta
ただそれだけのtadasoredakeno話hanashiじゃないかjanaika
あわただしいawatadashii季節kisetsuのno中nakaでde
花束hanataba投naげたgeta あのano娘koのno言葉kotobaがga
こだましてkodamashite帰kaeってくるけどttekurukedo
雪yukiどけdoke水mizuのno音otoにni消keされてsarete
またmata静shizuけさがおとずれるkesagaotozureru
だからもうdakaramou忘wasuれちまえよrechimaeyo あんなやつのことはannayatsunokotoha
こんなかわいいkonnakawaii人hitoをwo残nokoしてshite 一人hitoriでゆくなんてdeyukunante
あいつがたとえaitsugatatoe 想omoいi出deひとつhitotsu
何naniもmo残nokoさなかったのはsanakattanoha
あいつにすればaitsunisureba 精一杯seiippaiのno
愛aiだったんだねdattandane
春haruがga来kiたらtara 去年kyonenとto同onaじようにjiyouni
またmata山yamaでむかえようdemukaeyou
それまでにきっとあいつのsoremadenikittoaitsuno 得意tokuiだったdatta
歌utaをおぼえているからwooboeteirukara
………