伸のばされた手てが僕ぼくに触ふれた
笑わらった君きみはベッドの上うえで
下くだされた命めいに絆ほだされてる
凍こおった花はなはいつ死しんだのだろう
こうして譲ゆずり合あう会話かいわの中なかで
つい昔話むかしばなしをしちゃうと淀よどみ出だしてしまうから
君きみが零こぼれ落おちて数時間すうじかんは僕ぼくもどっかいっちゃって
ずっと ずっと ずっと "きっと" が駆かけ巡めぐってたんだよ
"いっそ殺ころしたいんだ僕ぼくを" なんて 茹ゆだり切きった戯言ざれごとだ
解わかってる 小ちいさな手てが僕ぼくに触ふれた
道みち行いく人ひとは変かわらなくて
風かぜに吹ふかれて泣なきそうに顔かおしかめてる
抱だき上あげてぎゅっと抱だき締しめるよ
よく似にた瞳ひとみが不思議ふしぎにしてた
世界せかいへの絶望感ぜつぼうかんはまだ拭ぬぐえなくて
囚とらわれ始はじめるとすぐに 時ときは過すぎてしまうから
君きみと歩あるいてきた数年間すうねんかんの記憶きおくを捲めくってんだ
ずっと ずっと ずっと それが鮮あざやかであるように
だって伝つたえたいんだ君きみの言葉ことば 繋つなぎたいんだ君きみの夢ゆめを
笑わらってる幼おさない声こえ 愛いとしき声こえ
"早はやく早はやく" さざ波なみに はしゃいでる
帽子ぼうし押おさえながら踊おどる君きみ
"いちにのさんね" 少すこし寄より添そいながら
まぶた開あけて見惚みほれる銀河ぎんが
"手て、繋つないで良いい?" 降ふる雪ゆきを合図あいずに
僕ぼくは握にぎりしめて言いいました
"こ、こちらこそ" 余所行よそいきの言葉ことば同士どうし
赤あかくなった頬ほおをくっつけた
"まるで夢ゆめみたい" 君きみは大袈裟おおげさに
僕ぼくよりも嬉うれしそうな雫しずくが伝つたって冬ふゆを溶とかしてく
春はるの風かぜが吹ふいたから 思おもい出だしたんだろう
いつも走はしり出だして数秒間すうびょうかん後ご 振ふり向むいて言いうんだ
"早はやく早はやく早はやく" 手てを振ふって わかってるよ わかってる
僕ぼくは少すこしだけ上うえを向むいて追おいかけた たからもの
繋つないでる 小ちいさな手ても 君きみの夢ゆめも
伸noばされたbasareta手teがga僕bokuにni触fuれたreta
笑waraったtta君kimiはhaベッドbeddoのno上ueでde
下kudaされたsareta命meiにni絆hodaされてるsareteru
凍kooったtta花hanaはいつhaitsu死shiんだのだろうndanodarou
こうしてkoushite譲yuzuりri合aうu会話kaiwaのno中nakaでde
ついtsui昔話mukashibanashiをしちゃうとwoshichauto淀yodoみmi出daしてしまうからshiteshimaukara
君kimiがga零koboれre落oちてchite数時間suujikanはha僕bokuもどっかいっちゃってmodokkaitchatte
ずっとzutto ずっとzutto ずっとzutto "きっとkitto" がga駆kaけke巡meguってたんだよttetandayo
"いっそisso殺koroしたいんだshitainda僕bokuをwo" なんてnante 茹yuだりdari切kiったtta戯言zaregotoだda
解wakaってるtteru 小chiiさなsana手teがga僕bokuにni触fuれたreta
道michi行iくku人hitoはha変kaわらなくてwaranakute
風kazeにni吹fuかれてkarete泣naきそうにkisouni顔kaoしかめてるshikameteru
抱daきki上aげてぎゅっとgetegyutto抱daきki締shiめるよmeruyo
よくyoku似niたta瞳hitomiがga不思議fushigiにしてたnishiteta
世界sekaiへのheno絶望感zetsuboukanはまだhamada拭nuguえなくてenakute
囚toraわれware始hajiめるとすぐにmerutosuguni 時tokiはha過suぎてしまうからgiteshimaukara
君kimiとto歩aruいてきたitekita数年間suunenkanのno記憶kiokuをwo捲mekuってんだttenda
ずっとzutto ずっとzutto ずっとzutto それがsorega鮮azaやかであるようにyakadearuyouni
だってdatte伝tsutaえたいんだetainda君kimiのno言葉kotoba 繋tsunaぎたいんだgitainda君kimiのno夢yumeをwo
笑waraってるtteru幼osanaいi声koe 愛itoしきshiki声koe
"早hayaくku早hayaくku" さざsaza波namiにni はしゃいでるhasyaideru
帽子boushi押oさえながらsaenagara踊odoるru君kimi
"いちにのさんねichininosanne" 少sukoしshi寄yoりri添soいながらinagara
まぶたmabuta開aけてkete見惚mihoれるreru銀河ginga
"手te、繋tsunaいでide良iいi?" 降fuるru雪yukiをwo合図aizuにni
僕bokuはha握nigiりしめてrishimete言iいましたimashita
"こko、こちらこそkochirakoso" 余所行yosoiきのkino言葉kotoba同士doushi
赤akaくなったkunatta頬hooをくっつけたwokuttsuketa
"まるでmarude夢yumeみたいmitai" 君kimiはha大袈裟oogesaにni
僕bokuよりもyorimo嬉ureしそうなshisouna雫shizukuがga伝tsutaってtte冬fuyuをwo溶toかしてくkashiteku
春haruのno風kazeがga吹fuいたからitakara 思omoいi出daしたんだろうshitandarou
いつもitsumo走hashiりri出daしてshite数秒間suubyoukan後go 振fuりri向muいてite言iうんだunda
"早hayaくku早hayaくku早hayaくku" 手teをwo振fuってtte わかってるよwakatteruyo わかってるwakatteru
僕bokuはha少sukoしだけshidake上ueをwo向muいてite追oいかけたikaketa たからものtakaramono
繋tsunaいでるideru 小chiiさなsana手teもmo 君kimiのno夢yumeもmo