夢なんかじゃ飯は喰えないと誰かのせいにして 歌詞 藤川千愛 ふりがな付

今日きょうも私わたし
誰だれかのせいにして
ぬるま湯ゆでじわじわと
死しんでいくの
何なにを始はじめることなく今いまも
私わたしゆっくりと
確実かくじつに死しんでいるの
死しんでいます

夢ゆめなんかじゃ
飯めしは喰くえないと
怒鳴どなり散ちらす
親父おやじだったなら
こんな家いえは今いますぐ
出でていくと
啖呵たんかのひとつも
切きったのに

もうちょっと
あたしにもあったらな
野心やしんとか反骨心はんこつしんとか

「お前まえが選えらんだ道みちだったら
ただ好すきに進すすめばいい」って
物ものわかりの良いい両親りょうしんに甘あまえ溺おぼれ

今日きょうもあたし
誰だれかのせいにして
ぬるま湯ゆでじわじわと
死しんでいくの
何なにを始はじめることなく今いまも
あたしゆっくりと
確実かくじつに死しんでいるの

夢ゆめなんかじゃ
飯めしは喰くえないと
あたしのなかの
あたしが諭さとす
そんなやわな
意気地いくじない女おんな
ケツを蹴けって
追おいだせばいい

どうしようと
気きが付つけばため息いきばかり
こぼすような毎日まいにちで

身みの程ほどを知しれって陰口かげぐち叩たたかれ
笑わらわれ馬鹿ばかにされて
諦あきらめたふりは誰だれのため?
情なさけなくて

今日きょうもあたし
誰だれかのせいにして
ぬるま湯ゆでじわじわと
死しんでいくの
何なにを始はじめることなく今いまも
あたしゆっくりと
確実かくじつに死しんでいるの

熱あつくなることもなく
くすぶって
そのくせ誰だれかを
羨うらやんだり
みっともない今日きょうには
うんざりで
それでもまだ花はなを
咲さかせますと
腐くさりかけの夢ゆめを
かじっては吐はいて

今日きょうもあたし
誰だれかのせいにして
ぬるま湯ゆでじわじわと
死しんでいくの
何なにを始はじめることなく今いまも
あたしゆっくりと
確実かくじつに死しんでいるの