ラブソング 歌詞 ヒグチアイ ふりがな付

誰だれかを救すくう うたをかきたい
なんて言いうくせに 救すくわれたことがない
流行はやりの歌うたも 往年おうねんのラブソングも
他人たにんの人生じんせい 私わたしのじゃない

わかってよ 私わたしの思おもってること
わかってる わかる人ひとなんていないこと

誰だれも救すくえない こんなうたでも
あなたのために なるとするなら
友ともだち 家族かぞく もう会あえない恋人こいびと
思おもい出だすことは想おもうことだよ
記憶きおくの中なかのあなたは 決けっして一人ひとりじゃない
愛あいされていたんだよ

誰だれかを救すくう うたをかきたい
なんて言いうくせに 救すくわれたことがない
すぐに悩なやみを 話はなす人ひとが羨うらやましい
そのたび強つよく思おもう わかられてたまるか

静しずかな夜よるはこわくなるんだ
このまま 一人ひとりきりだったらどうしよう

狭せまいアパート いつもの顔かおぶれ
話はなし尽つきずに 朝焼あさやけ見みたこと
思おもい出だせるように もう忘わすれないように
ここに今いま 書かき残のこすよ
今いまもどこかであなたを思おもい出だす人ひとがいる
大丈夫だいじょうぶ

誰だれも救すくえない こんなうたでも
あなたを想おもう そのためだけに
生うまれてきたの もう忘わすれはしないよ
ずっとそばにいなくても
記憶きおくの中なかのあなたは 決けっして一人ひとりじゃない
愛あいされていたんだよ

誰だれかを救すくう うたをかきたい
なんて言いうくせに 救すくわれてばっかなんだな

記憶きおくの中なかのわたしは 決けっして一人ひとりじゃない
愛あいされていたんだね