都みやこは遠とおき 天下取てんかとり
大敵たいてき近ちかく 道みち険けわし
相撃あいうつ彼かれも またおなじ
軍配ぐんばい一閃いっせん 霧きりを断たて
川中島かわなかじまの 空そらを切きれ
「わしは上杉うえすぎと事ことかまえて、すでに八はち年ねん、
つねに敵てきの戈先ほこさきを受うけてきた。この度たびは違ちがう
わしが戈先ほこさきを向むけたのだ。この度たびこそ
謙信けんしん、越後えちごの土つちを踏ふませはせんぞ!」
交まじえし干戈かんか いくたびか
終おわりを知しらぬ 勝敗しょうはいに
武士もののふゆえの 春はるや秋あき
ああ血ちに染そまる 人垣ひとがきの
人垣ひとがき越こえて 甲斐かいの意地いじ
「わしの目的もくてきは、天下てんか平定へいていの上洛じょうらくにある。
だが、心こころなき時ときが流ながれる、そのために
このいくさ 必かならず勝かたねばならん、勝かつのだ」
大志たいしは西にしに わが悲願ひがん
叶かのうや成なるや 問とう風かぜに
いざ決戦けっせんの 機きを見みたり
南無なむ八幡まちまんの お加護かごあれ
あのとき鬨声ときごえを 勝鬨かちどきに
都miyakoはha遠tooきki 天下取tenkatoりri
大敵taiteki近chikaくku 道michi険kewaしshi
相撃aiuつtsu彼kareもmo またおなじmataonaji
軍配gunbai一閃issen 霧kiriをwo断taてte
川中島kawanakajimaのno 空soraをwo切kiれre
「わしはwashiha上杉uesugiとto事kotoかまえてkamaete、すでにsudeni八hachi年nen、
つねにtsuneni敵tekiのno戈先hokosakiをwo受uけてきたketekita。このkono度tabiはha違chigaうu
わしがwashiga戈先hokosakiをwo向muけたのだketanoda。このkono度tabiこそkoso
謙信kenshin、越後echigoのno土tsuchiをwo踏fuませはせんぞmasehasenzo!」
交majiえしeshi干戈kanka いくたびかikutabika
終owaりをriwo知shiらぬranu 勝敗syouhaiにni
武士mononofuゆえのyueno 春haruやya秋aki
ああaa血chiにni染soまるmaru 人垣hitogakiのno
人垣hitogaki越koえてete 甲斐kaiのno意地iji
「わしのwashino目的mokutekiはha、天下tenka平定heiteiのno上洛jourakuにあるniaru。
だがdaga、心kokoroなきnaki時tokiがga流nagaれるreru、そのためにsonotameni
このいくさkonoikusa 必kanaraずzu勝kaたねばならんtanebanaran、勝kaつのだtsunoda」
大志taishiはha西nishiにni わがwaga悲願higan
叶kanoうやuya成naるやruya 問toうu風kazeにni
いざiza決戦kessenのno 機kiをwo見miたりtari
南無namu八幡machimanのno おo加護kagoあれare
あのときanotoki鬨声tokigoeをwo 勝鬨kachidokiにni