歪夏の亡霊 歌詞 如月ましろ ふりがな付

何なんか暇ひまだね 今年ことしはさ
何なにもない道みちを走はしって
もうじき夏なつは終おわるから
ぎこちなく笑わらう僕ぼくらが

僕ぼくもこの夏なつと共ともに死しんで 現実げんじつから逃のがれたかったの
ダサい、ダサい夏なつを!

期待きたいしていたのは間違まちがいかな?
なんて笑わらえないよ、僕ぼくは
あの夏なつの此岸しがんで君きみを待まつよ
さらば 不揃ふぞろいな夏なつに

愛あいを伝つたえに行いくんだ。
僕ぼくは歪わい夏かの亡霊ぼうれい

浴衣姿ゆかたすがたの金魚きんぎょの少女しょうじょ
何なにか、透明とうめいに帰かえしてさ
夢想家むそうかは言いう花はなを以もってして

追おいかけてたのは空想くうそう
蝉せみが泣なき止やむ前まえにさ。
僕ぼくは歪わい夏かの亡霊ぼうれい

祭囃子まつりばやしをまだ止とめないで!
曲きょくは割われ欠かけのシューゲイズ
涙目なみだめで交かわした「また来世らいせ」
どうか今いまだけは消きえてよ
泡あわ 泡沫うたかたにサイレン

僕ぼくは歪わい夏かの亡霊ぼうれい