片かたっぽで揺ゆれる靴下くつした
つがいのスズメが電信柱でんしんばしら
空からっぽのままでわたしは駆かけ出だす
団扇うちわを背中せなかにさして
とっぷりとっぷりと仰あおぐ鉄塔てっとうが
ゆっくりゆっくりと
傾かたむいてくところ 悪戯いたずらな拠より所どころ
消きえちゃいたくなるのです
とんがった心こころも
ならすならすならすならせば
まあるい景色けしきに込こめた
やわらかな羽はねをちぎる感触かんしょくだ
頭あたまの片隅かたすみでしれっとやっちゃった
頭あたまの片隅かたすみを満みたしてくれないかな
もうすぐで三さん時じのおやつは
カゴの中なかでじっとしていました
空からっぽの炊飯器すいはんきひとまず
お茶ちゃでも飲のみましょ湯気ゆげの向むこうで
たっぷりたっぷりと注そそぐ赤光しゃっこうが
のんびりのんびりと
溢あふれ始はじめたころ ここからがいいところ
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