ゆれる金魚鉢 歌詞 南條愛乃 ふりがな付

ゆらゆら漂ただよう　住すみ慣なれた世界せかい
与あたえられたもの　疑うたがうこともせず

いつからわたしは　夢ゆめを見みてない
繰くり返かえされてく　毎日まいにちにしがみ付ついた

細ほそい指先ゆびさきについてくる　生いきる糧かてを求もとめて
それは当あたり前まえに愛いとしく　映うつるのでしょう

金魚きんぎょ鉢ばちの中なかで泳およいで 狭せまい世界せかいで可愛かわいく生いきて
知しらないままなら良よかったのに　知しってしまった
外そとの世界せかいは　広ひろく自由じゆうなのだと


人魚にんぎょの伝説でんせつ　御伽おとぎ噺ばなしは
不老ふろう不死ふしの命いのち　与あたえられるという

生いきるために騙だまして逃にげる　悪わるい人間にんげんたちから
それは当あたり前まえの行動こうどう　生いきるために…　生いきるため…

ゆらゆら　ただよう　ただよう　ふかく　ふかく

金魚きんぎょみたいに泳およげなくて
人魚にんぎょみたいに騙だませなくて

わたしは涙なみだ気付きづかれぬよう　わたしを演えんじて
苦くるしいまま息いきもできない
都合つごうよくお利口りこうさんにもなれない