光ひかりは闇やみに 目めは土つちに
早はや暮くれなずむ 森もり隠がくれ
シンガポールは指呼しこの中なか
覚悟かくごの待機たいき 銃じゅうと剣つるぎ
沈黙しじまに兵へいが 意気いき猛たけしし
敵前てきぜん上陸じょうりく 敢行かんこうの
時とき、数刻すうこくに 迫せりたり
一髪いっぱつ土つちに 残のこさじと
決死けっしに燃もゆる 部下ぶかの前まえ
我わが感激かんげきの 涙なみだのみ
心こころを水みずのごと 澄すませ
生死せいしを越こえて しばし聞きけ
或あるいは高たかく 咽むせび来くる
或あるいは低ひくく 滲にじみ寄よる
無む弦げんの琴ことの かの調しらべ
天皇てんのう陛下へいかの おん為ために
立派りっぱに死しねと 訓示くんじせる
小隊長しょうたいちょうの 我われもまた
卒先そっせんこれを 躬行きゅうこうし
最後さいごを飾かざる 華はなたらん
光hikariはha闇yamiにni 目meはha土tsuchiにni
早haya暮kuれなずむrenazumu 森mori隠gakuれre
シンガポshingapoールruはha指呼shikoのno中naka
覚悟kakugoのno待機taiki 銃juuとto剣tsurugi
沈黙shijimaにni兵heiがga 意気iki猛takeshiしshi
敵前tekizen上陸jouriku 敢行kankouのno
時toki、数刻suukokuにni 迫seりたりritari
一髪ippatsu土tsuchiにni 残nokoさじとsajito
決死kesshiにni燃moゆるyuru 部下bukaのno前mae
我waga感激kangekiのno 涙namidaのみnomi
心kokoroをwo水mizuのごとnogoto 澄suませmase
生死seishiをwo越koえてete しばしshibashi聞kiけke
或aるいはruiha高takaくku 咽museびbi来kuるru
或aるいはruiha低hikuくku 滲nijiみmi寄yoるru
無mu弦genのno琴kotoのno かのkano調shiraべbe
天皇tennou陛下heikaのno おんon為tameにni
立派rippaにni死shiねとneto 訓示kunjiせるseru
小隊長syoutaichouのno 我wareもまたmomata
卒先sossenこれをkorewo 躬行kyuukouしshi
最後saigoをwo飾kazaるru 華hanaたらんtaran